Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

エヌアイシ・オートテック株式会社 (5742)

エヌアイシ・オートテックはFA部門と商事部門で事業を展開する。FA部門は、1986年に国産初の「アルファフレームシステム」を開発し、2,200種超のアルミニウム合金製構造部材と補助部品システムを提供する。溶接不要で高剛性・フレキシブルな特性を活かし、FA装置やクリーンブースを開発・製造する。専用3D-CADソフト「カクチャ™」と、組立指示を直接印字する「世界初のマーキングシステム™」で顧客の設計・組立を支援し、高いスイッチングコストを形成する。商事部門はリピート受注の工業生産財で安定収益に貢献するオンリーワン企業である。 [本社]富山県富山市 [創業]1971年 [上場]2006年

1. 事業概要と競争優位性

エヌアイシ・オートテックは、FA部門と商事部門の2部門体制で事業を展開する。FA部門は、機械・装置の基礎フレームとなるアルミニウム合金製構造部材「アルファフレームシステム」及び補助部品システム、これらを使用したFA装置やクリーンブース、その他工業製品の開発・設計・製造・販売を行う。商事部門は、FA部門のメーカー機能を活用し、工場等の製造設備導入提案営業及び工業生産財の販売を行う。

競争優位性として、1986年に国産初の自社ブランド「アルファフレームシステム」を開発し、現在2,200種類を超えるシリーズを販売する。アルファフレームは溶接不要でボルトのみで組立可能なフレキシブルなアルミニウム合金製構造部材であり、スチール製に比べて軽く強い特性を持つ。顧客ニーズに応じた専用断面形状のフレーム受注販売も可能である。

設計・組立サポートサービスとして、専用3D-CADソフト「カクチャ™」と、組立指示を直接印字する「世界初のマーキングシステム™」を提供する。これらは顧客の設計・組立を自動化・省力化し、顧客の生産プロセスに深く組み込まれることで高いスイッチングコストを形成する。設立以来培った「洗浄」・「検査」・「搬送」・「梱包」の主要要素技術をベースに、FA装置やクリーンブースを提供し、製造の効率化や短納期化を実現する。商事部門の工業生産財はリピート受注が多く、安定収益に貢献するビジネスモデルである。当社は「アルミフレームの専門メーカー」かつ「アルミフレームを活用したFA装置メーカー」として”Only One企業“を目指す。

2. 沿革ハイライト

1971年5月、キュノ・トヤマセールス株式会社として設立し、1985年4月、エヌアイシ・オートテック株式会社へ商号変更する。1986年4月、産業用アルミフレーム「アルファフレーム」を共同開発し、1988年5月、「アルファフレームシステム」として商品化、製造・販売を開始する。2003年12月、ボックス式カップ型洗浄装置を特許出願する。2006年6月、ジャスダック証券取引所(現:東京証券取引所)に株式を上場し、2022年4月、東京証券取引所のスタンダード市場へ移行する。2008年6月、「カクチャ™」を、2010年1月、「マーキングシステム™」を開始し、顧客ソリューションを強化する。生産・出荷拠点を富山県内、愛知県、埼玉県、福岡県に拡充した。海外子会社はタイ王国に設立したが、2022年3月に解散し、代理店販売へ移行した。

3. 収益・成長

ミッションは「製造業の品質向上と合理化に貢献」である。経営環境は、人手不足や人件費上昇による製造業の自動化ニーズの高まり、AI・先端半導体需要の拡大、次世代ディスプレイ開発による半導体・FPD需要の増加により、安定的な成長が見込まれる。当社はFA装置のトータルソリューションや半導体製造装置・FPD製造装置の周辺技術に強みを持つ。

中長期経営戦略として、FA事業一体化による効率運営、企業ブランディングの確立、技術革新への取り組みを掲げる。特に、半導体及びFPD市場向け「アルファフレームシステム」の技術力強化と供給能力拡充、次世代生産形態に対応するFA装置メーカーとしての対応能力強化を推進する。

優先課題は、販売戦略、開発力、生産体制の強化である。販売戦略では「カクチャ™」「マーキングシステム™」を活用した優位性を訴求し、リピート注文増加を図る。開発力では、新製品継続開発による差別化、洗浄・検査・搬送・梱包分野での技術力向上、次世代FA装置やユニット化の開発に注力する。生産体制では、高品質・低コスト・短納期対応のため、製造工程の見直しや生産機械設備の改良・導入を進める。

2025年3月期の売上高は6,647,358千円、営業利益は231,618千円、純利益は212,061千円である。中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)では、売上高は2025年3月期計画値6,600百万円から2027年3月期計画値7,500百万円へ、営業利益は同25百万円から同301百万円への増加を見込む。

4. 財務健全性

2025年3月期末の総資産は7,369,767千円、純資産は3,424,798千円である。有利子負債は1,812,000千円である。営業活動によるキャッシュ・フローは410,736千円、投資活動によるキャッシュ・フローは5,389千円である。

5. 株主還元

2025年3月期の年間配当金は41.0円である。目標とする経営指標として、ROE15%以上、EPS140円以上を掲げる。

6. 注目ポイント

当社は、1986年に国産初の「アルファフレームシステム」を開発し、2,200種類を超える製品ラインナップを持つ。溶接不要でフレキシブルなアルミニウム合金製構造部材を基盤に、独自の設計・組立支援システム「カクチャ™」と「世界初のマーキングシステム™」を開発し、顧客の生産効率向上とコスト削減に貢献する。これらのシステムは顧客プロセスに深く組み込まれ、高いスイッチングコストを形成し、リピート受注を促進する競争優位性を持つ。

成長ドライバーは、製造業における自動化ニーズの高まり、AI・先端半導体、FPD市場の拡大、クリーン環境技術の需要増加である。当社はこれらの市場に対し、長年培った洗浄・検査・搬送・梱包の要素技術とアルファフレームシステムを組み合わせたFA装置やクリーンブースを提供し、”Only One企業“としての地位確立を目指す。

リスクとしては、アルミフレームの販売価格競争激化、特定の取引先への依存、主要原材料であるアルミニウムの市況変動が挙げられる。これに対し、当社は高付加価値製品の開発、販売先の多様化、生産体制の強化で対応を図る。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W2I4 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
4.4B 20.6倍 1.3倍 0.1% 802.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 6.6B 4.9B 6.7B
営業利益 232M -478M -142M
純利益 212M -600M -134M
EPS 38.9 -110.1 -24.6
BPS 628.6 633.0 784.0

大株主

株主名持株比率
西川 浩司0.68%
三協立山株式会社0.02%
エヌアイシ・オートテック従業員持株会0.02%
近藤 雅介0.01%
ダイドー株式会社0.01%
大野 新司0.01%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社0.01%
株式会社三井住友銀行0.01%
植田 潤次郎0.01%
水間 隆二0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-09-20西川 浩司 67.36%--
2022-11-10西川 浩司 67.36%--
2021-04-05西川 浩司 67.36%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-10-03TDNet人事NIC取締役の異動(辞任)に関するお知らせ802-0.50%
2025-10-03TDNet株主総会NIC臨時株主総会招集および定款一部変更に関するお知らせ802-0.50%
2025-09-22TDNet株主総会NIC臨時株主総会招集のための基準日設定に関するお知らせ815+0.49%
2025-09-19TDNet人事NIC執行役員の異動(解任)に関するお知らせ815+0.00%
2025-09-05TDNet業績修正NIC2026年3月期(第55期)配当予想の修正について809+0.12%
2025-06-30TDNetその他NIC支配株主等に関する事項について757-0.53%
2024-09-20EDINET大量保有西川 浩司大量保有 67.36%
2022-11-10EDINET大量保有西川 浩司大量保有 67.36%
2021-04-05EDINET大量保有西川 浩司大量保有 67.36%