Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

カナレ電気株式会社 (5819)

カナレ電気は、放送・通信用ケーブル・ハーネス・コネクタ・機器の製造・販売を行う。電設・放送機器業界向けに国内外で事業を展開し、海外売上比率は53%(2025年12月期)を占める。「CANARE」ブランドを確立し、BNCコネクタやビデオジャックで高い評価を得る技術的優位性を持つ。IP化加速に対応した4K・8K向け12G-SDI製品やIP信号対応機器の研究開発を成長ドライバーとする。有利子負債ゼロの財務健全性を維持する。 [本社]横浜市港北区 [創業]1970年 [上場]1991年

1. 事業概要と競争優位性

カナレ電気は、放送・通信用ケーブル、ハーネス、コネクタ、機器(パッシブ・電子)及びその付帯器具の製造・販売を行う。主要製品は、放送局、文教、競技場、エンターテイメント現場で使用される映像用、音声用、データ用ケーブル、BNCコネクタ、ビデオジャック等のコネクタ、パッチ盤、コンソール等のパッシブ機器、光コンバータ、アクティブBNCコネクタ、4K・8K放送向け12G-SDI信号対応製品、ポータブル伝送装置等の電子機器である。顧客は主に電設・放送機器業界であり、2025年12月期国内売上の68%を占める。事業はグローバルに展開し、海外売上比率は53%(2025年12月期)に達する。製造拠点は日本と中国に、販売拠点は米国、韓国、中国、台湾、シンガポール、インド、欧州、中東に有する。

競争優位性(Moat)として、「永年培ってきた『CANARE』ブランド」を確立し、BNCコネクタやビデオジャックでは「ユーザーから高い評価」を得る。IP化加速に対応した4K・8K放送向け12G-SDI信号対応製品やIP信号対応伝送装置・機器の研究開発を通じ、技術的優位性を維持・強化する。

2. 沿革ハイライト

1970年9月、川本公夫氏がカナレ電気(個人経営)を創業し、1974年2月にカナレ電気株式会社を設立する。同年12月には放送用マルチマイクケーブルシステムを開発し、放送局・ホール市場への販売を開始した。1980年10月には弱電設備工事業から撤退し、放送用ケーブル事業に集中する。1983年2月には米国に子会社を設立し、欧州、アジア等に販売代理店を設けることで、世界への販路拡大を本格化する。その後も韓国、台湾、中国、シンガポール、インド、欧州、中東へと販売子会社を設立し、グローバル展開を加速した。1991年12月に店頭売買銘柄に登録し、2007年12月には東証一部・名証一部銘柄に指定された。2022年4月には東証スタンダード市場へ移行する。

3. 収益・成長

2025年12月期の連結売上高は13,114,992千円、営業利益は1,582,802千円、純利益は1,200,929千円を計上する。成長ドライバーは、技術・市場環境におけるIP化の加速に対応した新製品開発と、海外ビジネスの積極展開である。高付加価値なソリューション提供、優位性のある技術転用による新市場展開を推進し、特にIP信号に対応する伝送装置や機器の研究開発に注力する。グローバルな生産・物流体制の改善を通じてコスト競争力を確保し、適正在庫の実現を図る。研究開発費は2025年12月期に544百万円(対連結売上高比4%)を投下する。

4. 財務健全性

2025年12月期末の総資産は21,075,153千円、純資産は19,048,821千円である。現金及び現金同等物は7,606,012千円を保有し、有利子負債は0円であり、実質無借金経営を維持する。これは極めて高い財務健全性を示す。

5. 株主還元

2025年12月期の年間配当は1株当たり66.0円を実施する。1株当たり純利益(EPS)は175.74円、1株当たり純資産(BPS)は2,784.46円である。

6. 注目ポイント

経営環境はIP化加速、グローバル競争激化、各国法規制対応、地政学リスク、為替変動等、大きく変化する。これに対し、成長事業への取り組み、グローバルな生産・物流体制の改善、品質向上、環境対応、コンプライアンス意識の向上を課題として認識し、対処を進める。事業等のリスクは、電設・放送機器業界の設備投資動向、海外事業における法的規制・経済政策の変更、為替レート変動、原材料価格上昇、外注委託、品質トラブル、研究開発の遅延、知的所有権侵害、コンピュータシステムトラブル等である。海外売上比率53%(2025年12月期)と中国での生産・販売拠点を持つため、海外事業リスクと為替変動リスクは重要である。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100XRBT | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
12.5B 10.3倍 0.6倍 3.7% 1,782.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 3.2B 13.2B 13.1B
営業利益 380M 1.5B 1.6B
純利益 272M 1.2B 1.2B
EPS 39.9 172.7 175.7
BPS 2,789.4 2,784.5

大株主

株主名持株比率
有限会社香流0.12%
株式会社新高輪0.12%
株式会社センリキ0.05%
株式会社センユキ0.05%
川本公夫0.04%
川本重喜0.03%
株式会社ノダノ0.03%
合同会社カワシマ0.03%
INTERACTIVE BROKERS LLC         (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)0.03%
株式会社サウンドハウス0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-11-26川本公夫 27.03

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-31TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2026-01-29TDNetearnings: 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-01-29TDNetdividend: 剰余金の配当に関するお知らせ
2026-01-29TDNet2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-01-29TDNet剰余金の配当に関するお知らせ
2026-01-29TDNet個別業績実績値と前期実績値との差異に関するお知らせ
2026-01-29TDNet役員人事に関するお知らせ
2025-12-25TDNet代表取締役の異動に関するお知らせ
2025-10-30TDNet資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について(更新)
2025-10-30TDNet2025年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-10-30TDNetearnings: 2025年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-07-30TDNetearnings: 2025年12月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-07-30TDNet第2四半期業績予想値と実績値の差異に関するお知らせ
2025-07-30TDNet2025年12月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-04-25TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-04-25TDNetearnings: 2025年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-04-25TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-04-25TDNet2025年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-03-28TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-03-28TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ