Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

楽天銀行株式会社 (5838)

楽天銀行は、楽天グループ傘下のインターネット専業銀行である。物理店舗を持たず低コスト運営を実現し、楽天エコシステムを最大限活用するビジネスモデルを構築する。楽天ポイント連携やグループ内相互送客により効率的な顧客獲得とロイヤリティ向上を図り、日本におけるインターネット銀行業界で最大の顧客基盤(2025年3月末時点、口座数1,683万、預金量11.4兆円)を確立する。多様なフィンテックサービスとBaaS提供で成長を加速する。 [本社]東京都港区 [創業]2000年 [上場]2023年

1. 事業概要と競争優位性

楽天銀行は、楽天グループ株式会社が49.26%出資するインターネット専業銀行である。日本と台湾で個人・法人向け銀行サービス及び付随金融サービスを提供する。物理的な支店や自前のATMを持たず、低コストでの事業運営を実現するビジネスモデルを構築する。連結子会社に信託業務を行う楽天信託株式会社、台湾でインターネット銀行業を営む楽天國際商業銀行股份有限公司がある。

当行の競争優位性(Moat)は、親会社である楽天グループとの強固な楽天エコシステムとのシナジーである。楽天グループの1億超ID(2025年3月現在)の顧客基盤を活用し、楽天ポイント提携、楽天証券との口座連携、楽天カード等への銀行代理業務委託、楽天ペイ即時払いサービス等を通じて効率的な新規顧客獲得と顧客ロイヤリティ向上を図る。これはブランド力、ネットワーク効果、スイッチングコストの高さといった競争優位性を形成する。銀行業の許認可、システム開発・運用ノウハウ、楽天エコシステムによる顧客ロックイン構造は参入障壁となる。

当行は、従来の銀行サービスを超える幅広いフィンテックサービスを提供し、顧客の多様な金融ニーズを取り込む。多様な決済サービス、キャッシュレスペイメント手段、ユニークな送金サービス等を提供する。銀行業界において最も幅広い銀行口座からのキャッシュレスペイメント手段を提供する銀行の一つである。

日本におけるインターネット銀行業界で最大の顧客基盤を有し(2025年3月末現在、口座数1,683万口座、預金量11.4兆円)、市場シェアを確立する。オープンプラットフォーム戦略として、地域金融機関及び事業会社に対するBaaS(Banking as a Service)の提供も推進し、他行比システムコストの優位性を活かす。

2. 沿革ハイライト

2000年1月、日本電子決済企画株式会社として設立する。2001年7月、イーバンク銀行株式会社として銀行業免許を取得し開業する。2008年9月、楽天株式会社(現 楽天グループ株式会社)と資本・業務提携を締結し、2010年5月には商号を楽天銀行株式会社へ変更する。同年10月、楽天株式会社の完全子会社となる。

2014年9月、楽天信託株式会社を完全子会社化する。2019年7月には台湾における銀行業認可を取得し、2021年1月には樂天國際商業銀行股份有限公司が営業を開始する。2023年4月、東京証券取引所プライム市場に株式を上場する。

3. 収益・成長

当行は、社会のデジタルシフト加速を背景としたインターネットバンキング需要の増加を成長ドライバーと捉え、サービスの利便性と価格競争力で顧客ニーズを捕捉し、持続的な事業成長を図る。

個人ビジネスでは「生活口座」として利用される銀行を目指し、給与振込や口座振替等、個人の生活ニーズを満たす口座利用を推進する。2025年3月末時点のメイン口座率(単体総口座数に占める給与・賞与振込口座または口座振替利用口座の割合)は32.7%である。

法人ビジネスでは、テクノロジーを活用し、融資、預金、為替を含む全ての銀行サービスを顧客のニーズに合わせて提供し、取引先企業の規模に関わらず利便性を提供する銀行、企業経営者のパートナーとなる銀行を目指す。

収益力の強化として、個人・法人顧客数の拡大による貸出利息収益、手数料収益の増加を図る。プロダクトラインナップの拡充、ミドルリスク運用資産の拡充を進める。日本銀行の金融政策変更に伴う金利上昇環境下で、ローン商品を多様化し、利息収益の拡大を図る方針である。

FinTech領域の成長取込みとして、楽天ペイメント株式会社との連携深化による個人口座のメイン化・生活口座化、法人口座獲得の推進、データとAIを活用した審査・マーケティング精度向上、銀行アプリの広告ビジネス及び新規ビジネスの拡大、BaaSプラットフォームのパートナー連携による新たな収益機会の創出を推進する。

4. 財務健全性

当行グループは、銀行業務の公共性に鑑み、信用維持、預金者保護、健全経営・効率経営を確保する方針である。

2025年3月期の総資産は14,748,639百万円、純資産は319,117百万円である。有利子負債は0百万円である。

「統合的リスク管理基本規程」に基づき、全社的なリスク管理体制を構築する。主要なトップリスクとして、システム障害、サイバー攻撃、楽天グループとの関係、監督官庁等の規制、金融犯罪・マネロン・制裁違反リスク、金融政策の変更に伴う金利上昇、競争環境の激化、技術革新への対応遅延、自然災害・パンデミック等の発生、人的資源確保の困難化を認識する。

5. 株主還元

提供された一次情報には、株主還元に関する具体的な方針や実績の記載はない。

6. 注目ポイント

当行の最大の注目ポイントは、楽天グループの強固なエコシステムを背景とした競争優位性である。楽天グループの膨大な顧客基盤と多様なサービス連携は、効率的な顧客獲得と高い顧客ロイヤリティを実現し、低コスト運営と相まって持続的な成長を可能にする。日本におけるインターネット銀行業界で最大の顧客基盤を確立しており、社会のデジタルシフトの加速は、今後の更なる成長ドライバーとなる。

一方で、楽天グループとの関係性(親会社による支配権、ブランド利用制限リスク)や、デジタル社会の進展に伴う他の金融機関や異業種からの参入による競争激化、金融政策の変更に伴う金利変動リスク(預金獲得競争激化、資金調達費用増加)、技術革新への対応遅延といったリスク要因への適切な管理が、今後の経営において重要となる。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W2TC | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
811.9B 10.0倍 2.2倍 0.0% 4,653.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 254.4B
営業利益
純利益 81.3B 73.1B 71.3B
EPS 466.0 418.8 408.4
BPS 2,127.9

大株主

株主名持株比率
楽天グループ株式会社0.49%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.07%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
JP MORGAN CHASE BANK 380634(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.03%
BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.02%
J.P. MORGAN BANK LUXEMBOURG S.A. 384513 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%
GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.01%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部)0.01%
THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDON SPECIAL ACCOUNT NO.1 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.01%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-04-03JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 5.93
2026-03-18JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 5.86
2026-03-04JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 1.0
2026-02-04JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 6.4
2026-01-20JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 6.17
2026-01-06JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 7.27
2025-10-20JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 6.95
2025-04-18JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 6.14
2025-03-19JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 7.74
2025-02-19JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 8.17
2025-01-07JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 8.34
2024-12-18JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 8.33
2024-12-04JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 9.08
2024-11-06JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 8.95
2024-08-20JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 9.28
2024-08-05JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 8.76
2024-07-03JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 8.36
2024-06-05JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 8.37
2024-05-09JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 8.21
2024-03-21JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 6.85

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-05-29TDNetフィンテック事業再編に関する頻出質問への回答
2026-04-03TDNetHolding change by JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
2026-03-18TDNetHolding change by JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
2026-03-04TDNetHolding change by JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
2026-02-25TDNet株主優待制度の実施に関するお知らせ(2026年3月末基準)
2026-02-25TDNet海外子会社への増資に関するお知らせ
2026-02-25TDNet取締役候補者の選任に関するお知らせ
2026-02-25TDNetフィンテック事業再編に向けた協議の再開始に関するお知らせ
2026-02-09TDNetforecast_revision: 業績予想の修正に関するお知らせ
2026-02-09TDNetearnings: 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-09TDNet業績予想の修正に関するお知らせ
2026-02-09TDNet2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-04TDNetHolding change by JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
2026-01-26TDNet当行従業員に対するストック・オプション(新株予約権)の発行に関するお知らせ
2026-01-20TDNetHolding change by JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
2026-01-06TDNetHolding change by JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
2025-11-11TDNetearnings: 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-11TDNet2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-10-20TDNetHolding change by JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
2025-08-25TDNet株主優待制度の実施に関するお知らせ(2025年9月末基準)