**1. 事業概要と競争優位性**
Japan Eyewear Holdings株式会社は、持株会社として金子眼鏡グループとフォーナインズグループを傘下に持ち、高価格帯眼鏡の製造・販売を主たる事業とする。2025年1月期連結売上高の約65%を金子眼鏡グループが、約35%をフォーナインズグループが占める。世界トップクラスの高価格アイウェアブランドとしての地位確立とグローバル展開を目指す。
金子眼鏡グループは1958年創業の眼鏡卸売業を起源とし、現在は企画・製造・販売を一貫して行うSPA(製造小売)モデルを確立する。2025年1月期売上高の約9割を直営店を通じた小売販売が占める。福井・鯖江に自社工場4拠点を有し、金型・プレス・メタルフレームの一部特殊工程を除き、全製造工程を自社で実施する。伝統製法と機械製造を組み合わせ、「他社では真似できない艶や光沢感」を実現し、年間約11万本を生産する。こだわりを持った店舗デザインと経験豊富な専門スタッフによる個別提案は、ブランドイメージを醸成し、顧客満足度の高い購買体験を提供する。顧客データ活用によるリピーター比率強化にも取り組む。
フォーナインズグループは1995年創業の高級ブランド眼鏡デザイン・販売会社である。2025年1月期売上構成は、卸販売と直営店を通じた小売販売が約5割ずつを占める。コンセプト「眼鏡は道具である。」に基づき、機能性やモダンデザインに拘った最高品質の眼鏡フレームを企画し、年間約250型・約8万本の新型商品を展開する。製造は主として鯖江の外部協力工場に委託するが、2024年5月には株式会社タイホウを買収し内製化にも着手する。国内外で約1,000店舗(国内約600店舗、海外約400店舗)の小売店と取引し、幅広い販売網を形成する。アフターサービスを通じて顧客との信頼関係を構築する。
両グループは高価格帯アイウェア市場に特化し、金子眼鏡のSPAによる品質・納期・コストコントロール、独自の製造技術、両ブランドの確立されたブランド力、洗練された店舗デザイン、専門性の高いスタッフによる顧客体験、そして広範な販売網が競争優位性となる。熟練したクラフツマンシップとノウハウ蓄積は、高価格帯市場における参入障壁を形成する。
**2. 沿革ハイライト**
金子眼鏡グループは1958年4月に「金子眼鏡商会」として創業し、1986年4月に「金子眼鏡株式会社」として法人化する。1997年には手作り眼鏡ブランド「泰八郎謹製」などを開始し、1998年6月には初の直営店をオープンする。2006年8月には自社工房「BACKSTAGE」を設立し、一貫生産体制(SPA)へ移行する。
フォーナインズグループは1995年9月に「999.9」ブランドを創立し、1996年4月に「有限会社フォーナインズ」を設立する。1998年4月には初の直営店「フォーナインズGINZA Showroom & Shop」をオープンする。
Japan Eyewear Holdings株式会社(現当社)は、2019年7月にLunettes Holdings株式会社として設立され、金子眼鏡グループを傘下に収める。2023年5月にはフォーナインズグループをグループ会社化し、2024年5月に東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場する。同年5月には製造力強化のため福井県鯖江市の眼鏡フレーム製造事業者である株式会社タイホウを子会社化する。
**3. 収益・成長**
眼鏡小売市場は、高齢化による老視人口増加や電子デバイス普及に伴う若年層の視力低下などにより需要が増加傾向にある。市場は低価格帯と高価格帯に二極化し、当社グループが注力する高価格帯市場は堅調に推移する。当社グループは「日本発の世界トップクラスの高価格アイウェアブランド」を目指し、持続的な成長と高い収益性の実現のためEBITDAを重視する。
成長ドライバーは以下の通りである。
* **継続的な単価の向上:** ブランド価値向上を背景とした戦略的プライシング、高品質フレームに合う高機能・高単価商品の積極的な提案により、一式単価は継続的に上昇する。金子眼鏡の一式単価は2024年1月期の72,862円から2025年1月期には77,557円へ、フォーナインズは78,708円から81,973円へそれぞれ増加する。
* **着実な店舗網の拡大:** 金子眼鏡グループはブランド力を希薄化させないよう厳選した立地に年間数店舗程度の新規出店及び既存店舗の移転を目標とする。フォーナインズグループも金子眼鏡のノウハウを活かし、都心を中心に年間数店舗程度の直営店出店を加速する方針である。2025年1月期末時点で金子眼鏡は国内83店舗、フォーナインズは国内15店舗を運営する。
* **海外展開、インバウンド需要への対応:** グローバルブランドとしての成長のため、高価格帯アイウェア市場として成長可能性が高く、ラグジュアリーブランドへの嗜好性も高い中国及び周辺諸国を重視する。フランス、シンガポールに加え、2023年4月に中国1号店、2024年4月・8月に中国2号店・3号店、2024年11月には香港1号店をオープンする。ブランド認知向上、現地売上拡大、国内インバウンド売上の更なる拡大を目指す。インバウンド顧客による売上高は2025年1月期第4四半期に1,006百万円に達し、店舗売上全体に占める割合は29.7%と高い水準にある。
* **M&A戦略:** 2024年5月には製造力強化を目的として福井県鯖江市の眼鏡フレーム製造事業者である株式会社タイホウを子会社化する。
2025年1月期の設備投資総額は4,873百万円であり、主に新規出店に伴う建物、構築物及び使用権資産の増加に充当する。
**4. 財務健全性**
2025年1月期末の総資産は38,833百万円、純資産は16,421百万円である。有利子負債は12,900百万円、現金及び現金同等物は3,931百万円を保有する。
**5. 株主還元**
2025年1月期の年間配当は66.0円である。
**6. 注目ポイント**
当社グループは、金子眼鏡の一貫生産体制による高品質なものづくりとブランド力、フォーナインズの商品企画力と広範な販売網を両輪とする高価格帯アイウェア市場での独自のポジショニングを確立する。継続的な単価向上と国内外での店舗網拡大、特に中国・アジア市場での積極的な海外展開とインバウンド需要の取り込みが今後の成長を牽引する見込みである。一方で、原材料価格の変動、原材料・レンズの生産元集中、仕入先・外注先の鯖江地域集中といったサプライチェーンリスク、および人材確保リスクには留意が必要である。2025年2月に発生したインサイダー取引規制違反事案を受け、内部管理体制の強化とガバナンスの再構築に取り組む。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 50.1B | 12.5倍 | 4.3倍 | 0.0% | 2,076.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 16.7B | 13.5B | 10.7B |
| 営業利益 | 5.3B | 3.7B | 2.2B |
| 純利益 | 4.0B | 2.2B | 292M |
| EPS | 166.4 | 110.0 | 25.5 |
| BPS | 482.8 | 471.1 | 504.7 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 金子インベスト株式会社 | 0.38% |
| 日本企業成長投資1号投資事業有限責任組合 | 0.14% |
| Camellia Fund I Cayman,LP (常任代理人 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社) | 0.08% |
| Cerasus Fund I Cayman,LP (常任代理人 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社) | 0.06% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.05% |
| Wisteria Fund I Cayman,LP (常任代理人 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社) | 0.04% |
| 株式会社日本政策投資銀行 | 0.02% |
| 野村信託銀行株式会社(投信口) | 0.02% |
| 野村證券株式会社 (常任代理人株式会社三井住友銀行) | 0.01% |
| M O R G A N S T A N L E Y & C O . L L C(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-12-22 | レオス・キャピタルワークス株式会社 | 6.27% | +1.20% |
| 2025-10-29 | カメリア・ファンド・ワン・ケイマン・ジーピー・リミテッド | 2.64% | (5.16%) |
| 2025-10-29 | ケラスス・ファンド・ワン・ケイマン・ジーピー・リミテッド | 2.05% | (4.01%) |
| 2025-10-29 | エヌアイシー・ファンド・ワン・ジャパン・ジーピー・リミテッド | 4.88% | (9.55%) |
| 2025-10-24 | 金子インベスト株式会社 | 37.67% | (0.30%) |
| 2024-10-22 | レオス・キャピタルワークス株式会社 | 5.07% | +5.07% |
| 2023-11-24 | カメリア・ファンド・ワン・ケイマン・ジーピー・リミテッド | 7.80% | +2.80% |
| 2023-11-24 | ケラスス・ファンド・ワン・ケイマン・ジーピー・リミテッド | 6.06% | +1.06% |
| 2023-11-24 | エヌアイシー・ファンド・ワン・ジャパン・ジーピー・リミテッド | 14.43% | +9.43% |
| 2023-11-21 | 金子インベスト株式会社 | 37.97% | +37.97% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-13 | TDNet | 決算 | JEH | 2026年1月期 決算短信〔IFRS〕(連結) | 1,880 | +11.97% |
| 2026-03-13 | TDNet | IR | JEH | 2026年1月期決算説明資料 | 1,880 | +11.97% |
| 2026-03-13 | TDNet | 配当・還元 | JEH | 剰余金の配当に関するお知らせ | 1,880 | +11.97% |
| 2026-03-13 | TDNet | 人事 | JEH | 取締役人事に関するお知らせ | 1,880 | +11.97% |
| 2026-03-13 | TDNet | その他 | JEH | 特定子会社(孫会社)の異動に関するお知らせ | 1,880 | +11.97% |
| 2026-02-24 | TDNet | その他 | JEH | 財務上の特約が付されたシンジケートローン契約の締結に関するお知らせ | 1,930 | +2.64% |
| 2025-12-22 | EDINET | 大量保有 | レオス・キャピタルワークス株式会社 | 大量保有 6.27% | 1,936 | +2.74% |
| 2025-12-11 | TDNet | 決算 | JEH | 2026年1月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) | 1,998 | +2.50% |
| 2025-12-11 | TDNet | IR | JEH | 2026年1月期第3四半期決算説明資料 | 1,998 | +2.50% |
| 2025-10-29 | EDINET | 大量保有 | カメリア・ファンド・ワン・ケイマン・ジー | 大量保有 2.64% | 2,058 | -2.82% |
| 2025-10-29 | EDINET | 大量保有 | ケラスス・ファンド・ワン・ケイマン・ジー | 大量保有 2.05% | 2,058 | -2.82% |
| 2025-10-29 | EDINET | 大量保有 | エヌアイシー・ファンド・ワン・ジャパン・ | 大量保有 4.88% | 2,058 | -2.82% |
| 2025-10-29 | TDNet | その他 | JEH | 東京証券取引所プライム市場への上場市場区分変更に関するお知らせ | 2,058 | -2.82% |
| 2025-10-24 | EDINET | 大量保有 | 金子インベスト株式会社 | 大量保有 37.67% | 2,217 | -4.56% |
| 2025-10-22 | TDNet | その他 | JEH | 売出価格等の決定に関するお知らせ | 2,260 | -2.43% |
| 2025-10-14 | TDNet | その他 | JEH | 東京証券取引所プライム市場への上場市場区分変更承認に関するお知らせ | 2,026 | +4.64% |
| 2025-10-14 | TDNet | その他 | JEH | 株式の売出し及び主要株主の異動に関するお知らせ | 2,026 | +4.64% |
| 2025-10-14 | TDNet | 業績修正 | JEH | 通期連結業績予想(IFRS)の修正に関するお知らせ | 2,026 | +4.64% |
| 2025-09-11 | TDNet | 決算 | JEH | 2026年1月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結) | 2,153 | +10.92% |
| 2025-09-11 | TDNet | IR | JEH | 2026年1月期第2四半期決算説明資料 | 2,153 | +10.92% |