株式会社大谷工業は、電力通信部門と建材部門の二事業を展開する。電力通信部門は架線金物及び鉄塔・鉄構の製造・販売を行い、電力会社や通信会社を主要顧客として基幹インフラの信頼性・安全性を支える。建材部門は建築用スタッド、免震ベースプレートの製造・販売・施工を手掛け、建設会社を主たる顧客として建築資材を提供する。
同社の競争優位性は、1946年創業以来培った豊富な知識と高度な金属加工技術、JIS規格・ISO認証による品質・信頼性にある。顧客ニーズに応える提案型営業に注力し、膜天井金物など架線金物以外の製品や新分野での製品開発に努める。大型鋼材から小物まで処理可能なメッキ設備も強みとする。研究開発活動では、新工法機材、次世代通信用金物、スタッド機材、免震装置設置工法の開発など、固有技術の高度化と新製品開発を継続する。基幹インフラや建築分野の高い信頼性・安全性の要求、長年のノウハウ蓄積、品質基準、主要顧客との長期取引関係は、高い参入障壁を形成する。
同社は1946年2月に創業し、1947年6月に株式会社大谷工業小杉製作所を設立、架線金物の製造を本格化した。1948年12月には中部配電や日本電信電話公社などへの営業活動を開始する。1954年5月に大谷工業株式会社に改称後、1977年11月には建築用スタッドの製造販売を開始し、事業領域を拡大した。1985年3月には鹿沼工場で頭付きスタッドのJIS規格認可を取得する。1988年11月に株式を店頭登録し、1989年9月には櫻井鐡工株式会社を合併し大谷櫻井鐡工株式会社に商号変更、電力通信事業本部と建材事業本部を新設した。1996年10月に株式会社大谷工業に商号を戻し、1999年6月には鹿沼工場、同年9月には富山工場でISO9001認証を取得する。2004年12月にジャスダック証券取引所に上場し、2013年3月には富山工場にレーザー加工機を導入、2015年6月には鹿沼工場でISO14001認証を取得する。2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行した。
同社の収益は、電力通信部門と建材部門の二つの事業セグメントによって構成され、基幹インフラの維持・更新需要と建築需要に支えられる。
成長ドライバーは、電力業界における再生可能エネルギー導入拡大や送配電設備の老朽化対策、通信業界におけるICT化・ブロードバンド化の進展と新技術活用、建設業界における再開発事業や物流倉庫建設などの高い建築需要である。能登半島地震や奥能登豪雨災害からのインフラ復旧活動も需要を喚起する。
中長期的な経営戦略として、提案型営業の強化に加え、膜天井金物など架線金物以外の製品開発、メッキ設備を活かした新分野での製品開発に努める。当事業年度の研究開発費は88百万円を計上し、継続的な技術革新を図る。当事業年度は富山呉羽工場建設費として電力通信部門に347百万円、建材部門に19百万円の設備投資を実施する。建設コスト高騰、人手不足、時間外労働規制、物流費増加が事業上の課題である。
同社は、毎期安定的な利益確保と、総資本利益率(ROA)及び自己資本比率の向上に努力する方針を掲げる。2025年3月31日時点の現金及び現金同等物は1,910,888千円、有利子負債は473,000千円、純資産は4,077,115千円である。有利子負債は純資産に対し低い水準にある。
同社は、株主利益重視の観点から配当性向の向上に努力する。直近3期の年間配当金は30円を維持する。
基幹インフラを支える安定した事業基盤と、長年の技術蓄積、品質保証体制を強みとする。再生可能エネルギー導入拡大、ICT発展、設備老朽化対策といった社会トレンドが成長ドライバーとなり、災害復旧需要への貢献も大きい。継続的な研究開発投資と新工場建設による生産能力強化は、将来の成長を支える基盤となる。建設業界の課題や物流コスト増加といったリスク要因への対応が今後の経営課題である。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 4.3B | 11.7倍 | 1.1倍 | 0.0% | 5,550.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 7.9B | 7.9B | 7.2B |
| 営業利益 | 473M | 420M | 250M |
| 純利益 | 369M | 335M | 174M |
| EPS | 473.8 | 429.4 | 223.2 |
| BPS | 5,232.6 | 4,783.0 | 4,342.5 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| ㈱ニュー・オータニ | 0.28% |
| ㈱エムアンドエーコーポレーション | 0.10% |
| ㈱テーオーシーサプライ | 0.07% |
| 大 谷 和 彦 | 0.05% |
| 大谷鹿沼取引先持株会 | 0.04% |
| 大谷富山取引先持株会 | 0.03% |
| ㈲大谷興産 | 0.02% |
| ㈱北陸銀行 | 0.01% |
| 三菱UFJ信託銀行㈱ | 0.01% |
| エイチアールティーニューオータニ㈱ | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-09-02 | 中本有紀 | 5.40% | +0.40% |
| 2021-12-10 | 奈迫昭子 | 9.50% | -- |
| 2021-12-09 | 奈迫昭子 | 9.50% | -- |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-12-24 | TDNet | その他 | 大谷工業 | 親会社等の中間決算に関するお知らせ | 5,640 | -1.06% |
| 2025-11-11 | TDNet | その他 | 大谷工業 | 2026年3月期第2四半期(中間期)業績予想と実績の差異に関するお知らせ | 5,110 | +0.00% |
| 2025-11-11 | TDNet | 決算 | 大谷工業 | 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結) | 5,110 | +0.00% |
| 2025-09-02 | EDINET | 大量保有 | 中本有紀 | 大量保有 5.4% | 5,440 | +0.37% |
| 2025-06-23 | TDNet | その他 | 大谷工業 | 支配株主等に関する事項について | 5,430 | +0.00% |
| 2025-06-23 | TDNet | その他 | 大谷工業 | 親会社等の決算に関するお知らせ | 5,430 | +0.00% |
| 2025-06-17 | TDNet | その他 | 大谷工業 | 投資単位の引下げに関する考え方および方針について | 5,510 | -0.73% |
| 2021-12-10 | EDINET | 大量保有 | 奈迫昭子 | 大量保有 9.5% | — | — |
| 2021-12-09 | EDINET | 大量保有 | 奈迫昭子 | 大量保有 9.5% | — | — |