Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

リンナイ株式会社 (5947)

リンナイは熱機器の製造販売をグローバルに展開する。独自の燃焼・伝熱・電子制御技術を進化させ、2,282件の特許権を保有する。家庭用給湯器で世界初の水素100%燃焼技術開発に成功し、技術的優位性を確立する。インドネシアのガスコンロ市場で高いシェアとブランドを獲得し、アメリカではタンクレスガス給湯器の現地生産化で競合優位性を築く。脱炭素社会への対応としてハイブリッド給湯器やヒートポンプ給湯器など環境貢献商品の普及を成長ドライバーとする。 [本社]愛知県名古屋市 [創業]1950年 [上場]1979年

1. 事業概要と競争優位性

リンナイ株式会社は、当社、子会社49社、関連会社2社、計52社で構成され、熱機器の製品、部品の製造・販売事業をグローバルに展開する。国内外の関係会社が製品を製造し、国内では都市ガス会社、プロパン燃料販売会社等へ直接販売、海外では海外子会社等が製造・販売を担う。現地に根ざした事業展開とグローバルな製造・販売システムにより、高付加価値商品を世界中に供給する。報告セグメントは日本、アメリカ、オーストラリア、中国、韓国、インドネシア等に及ぶ。

競争優位性として、「品質こそ我らが命」を原点思想に熱エネルギー機器を提供する。基盤技術である燃焼、伝熱、流体、IoT、電子制御技術を進化させ、ファインバブル、AI、水素燃焼、電化対応技術(ヒートポンプ)に注力する。2022年5月には家庭用給湯器において世界で初めて水素100%燃焼の技術開発に成功した。2025年3月31日現在の特許権所有件数は2,282件に上る。市場シェアでは、インドネシアのガスコンロ市場で高いシェア及びブランドを獲得する。アメリカ市場ではタンクレスガス給湯器の現地生産化を競合に先駆けて推進し、優位性を確立する。中国市場では、培った制御技術による細やかな温度制御給湯器やセンサー搭載ガスコンロで現地競合メーカーとの差別化を図る。これらの技術力、ブランド力、グローバルな生産・販売体制が参入障壁を形成する。

2. 沿革ハイライト

当社は1920年9月に「林内商会」として創設され、ガス器具及び石油器具の製造販売を開始した。1950年9月2日に株式会社林内製作所として設立。1971年8月に商号をリンナイ株式会社に変更した。1970年代にはオーストラリア、韓国、アメリカに海外子会社を設立し、グローバル展開を加速する。1979年11月に名古屋証券取引所、1982年11月に東京証券取引所市場第二部に上場し、1983年9月には両市場の市場第一部に指定された。1988年にはインドネシア、1993年には中国に子会社を設立し、アジア市場での足場を固める。2022年5月には家庭用給湯器における水素100%燃焼技術開発に成功した。

3. 収益・成長

当社グループは、2021年度から2025年度を計画年度とする中期経営計画「New ERA 2025」を推進し、「社会課題解決への貢献」、「事業規模の拡大」、「企業体質の変革」の3つの戦略ストーリー実現を目指す。成長ドライバーは、日本ではガス衣類乾燥機「乾太くん」や食器洗い乾燥機、ウルトラファインバブル給湯器などの独自性の高い商品による市場拡大、及び経済産業省の補助金制度を追い風としたハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE」の普及加速である。アメリカ市場では、省エネ志向の高まりによるタンクレスガス給湯器の需要拡大が見込まれる。オーストラリアでは、電気式ヒートポンプ給湯器など再生可能エネルギーを利用した機器の拡充を図る。中国では、社会インフラ拡大と所得水準向上に伴うガス機器市場の拡大を見込み、インターネット販売やマーケティング強化で優位性を高める。インドネシアでは、所得水準向上によるビルトインコンロなど高価格帯商品へのシフトに対応し、ラインアップ拡充を進める。

脱炭素社会実現に向けた長期企業方針「RIM 2050」のもと、省エネ機器の販売拡大と多様なエネルギーに対応する技術の深化を図る。イノベーションセンターを新設し、カーボンニュートラルの実現と協業・共創による環境配慮型商品開発や外部連携による研究開発活動を加速する。当連結会計年度の研究開発費は14,939百万円であり、ファインバブル、AI、水素燃焼、電化対応技術(ヒートポンプ)といった重点分野への投資を継続する。

4. 財務健全性

当社グループは、健全でリスクに強い財務基盤を構築する。2025年3月31日現在の総資産は606,586百万円、純資産は461,718百万円である。現金及び現金同等物は136,300百万円を保有し、有利子負債は0百万円である。この無借金経営は、強固な財務健全性を示す。

5. 株主還元

当社グループは、未来への成長投資と株主への安定還元を資本政策の基本方針とする。中期経営計画「New ERA 2025」において、2025年度の達成目標として総還元性向(5年平均)77.3%(計画40.0%)、連結配当性向42.1%(計画40.0%)を掲げる。安定配当および配当性向の段階的な引上げによる配当の拡充と、機動的な自己株式の取得による株主還元を通し、企業価値の向上に努める。当連結会計年度の年間配当金は80.0円である。

6. 注目ポイント

当社グループは、海外売上高が連結売上高の50%を超える規模に成長しており、グローバル市場での事業拡大が継続的な成長の鍵となる。特に中国、アメリカでの生産・販売拡大に加え、中南米、アフリカ等への新規市場開拓が今後の課題である。地球温暖化に対する国際的な意識の高まりを受け、脱炭素社会への対応は喫緊の課題であり、化石燃料を主エネルギーとする製品を扱う当社グループにとって、長期的な事業内容の転換が求められる。これに対し、水素100%燃焼技術開発やヒートポンプ技術への注力、長期企業方針「RIM 2050」の推進は、持続的成長に向けた重要な戦略である。原材料価格の高騰、法規制・政策変更、為替変動、サイバー攻撃、自然災害、感染症といった事業リスクへの対応も継続的に求められる。強靭なサプライチェーン構築と、イノベーションセンターを通じた研究開発の加速が、これらの課題克服と成長実現に不可欠である。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W18P | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
478.8B 12.9倍 1.1倍 3.1% 3,393.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 500.0B 470.4B 470.0B
営業利益 50.5B 50.5B 50.0B
純利益 36.3B 36.2B 33.0B
EPS 262.9 260.0 237.2
BPS 3,166.8

大株主

株主名持株比率
内藤株式会社0.13%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.12%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.07%
林 謙治0.05%
公益財団法人リンナイ奨学財団0.03%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%
全国共済農業協同組合連合会 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.02%
リンナイ社員持株会0.02%
内藤 万琴0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-01-30ダルトン インベストメンツ インク 6.32
2025-09-18野村アセットマネジメント株式会社 4.88
2024-11-19ダルトン インベストメンツ インク 5.3
2024-06-06野村證券株式会社 5.62
2024-02-08NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC 6.31
2024-01-11NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC 6.43
2023-12-05野村アセットマネジメント株式会社 6.66
2023-11-14NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC 6.32
2023-10-18NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC 6.32
2023-10-04ダルトン・インベストメンツ・エルエルシー 5.3
2023-08-22フィデリティ投信株式会社 3.55
2023-08-01内藤株式会社 17.07
2023-06-07フィデリティ投信株式会社 5.04
2023-05-22フィデリティ投信株式会社 6.1
2022-06-07野村證券株式会社 6.45
2022-06-07フィデリティ投信株式会社 7.43
2022-06-06ブラックロック・ジャパン株式会社 3.07
2022-01-11野村アセットマネジメント株式会社 5.05
2021-09-24フィデリティ投信株式会社 5.7
2021-09-08林 謙治 2.41

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-05TDNet代表取締役の異動に関するお知らせ
2026-03-05TDNet役員人事に関するお知らせ
2026-01-30TDNetHolding change by ダルトン インベストメンツ インク
2025-10-17TDNet社員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブとしての自己株式の処分の払込完了及び一部失権に関するお知ら
2025-10-17TDNetbuyback: 社員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブとしての自己株式の処分の払込完了及び一部
2025-10-03TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-10-03TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-09-18TDNetHolding change by 野村アセットマネジメント株式会社
2025-09-03TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-09-03TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-08-06TDNetbuyback: 社員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブとしての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-08-06TDNet社員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブとしての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-07-24TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-07-24TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-07-03TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-07-03TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-06-04TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-06-04TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-04-15TDNet当社製浴室暖房乾燥機の使用中止と無償点検・修理に関するお知らせ
2024-11-19TDNetHolding change by ダルトン インベストメンツ インク