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株式会社ワイズホールディングス (5955)

株式会社ワイズホールディングスは、金属製品(ねじ、プレス加工品)、電子部品(電線・ケーブル)、化成品販売、不動産賃貸、太陽光発電を主要事業とする持株会社である。精密ねじ製造における複数特許の実施許諾契約を通じた技術蓄積と、ISO認証に基づく品質管理力で市場優位性を築く。生産効率改善と原価低減で顧客のコスト削減に貢献し、リピート率向上を図るビジネスモデル。不動産賃貸や太陽光発電による安定収益も確保する。新製品・新市場開発、M&A、グローバル化を成長ドライバーとする。 [本社]京都府京都市 [創業]1917年 [上場]1962年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社ワイズホールディングスは、2024年10月の持株会社体制移行後、金属製品、電子部品、化成品、不動産、太陽光発電の各事業を展開する。主要事業は、自動車、産業機器、精密機器、建材等向けのねじ、プレス加工品、精密ばね部品の製造・販売・加工を行う金属製品事業である。電子部品事業では電線・ケーブルの製造・販売及び端末加工、半導体・電子部品の仕入販売を行う。化成品事業は樹脂製造品・合成ゴム・不織布等の販売を手掛ける。不動産事業は所有不動産の賃貸業、太陽光発電事業は売電事業を行う。

競争優位性として、金属製品事業は長年の技術蓄積と特許権実施許諾契約に基づく精密ねじ製造技術を保有する。米国ILLINOIS TOOL WORKS INC.、RESEARCH ENGINEERING AND MANUFACTURING INC.、TEXTRON INC.、独国EJOT社との契約を通じ、ノウハウを蓄積する。これにより、顧客のコスト削減に寄与する技術研究開発と新製品開発を推進し、市場での優位性を築く。品質保証の国際規格ISO9001及び環境保護の国際規格ISO14001の認証を取得し、品質管理力を確立する。生産管理体制と生産統制の改善による製造原価の低減、挑戦的な製造技術の開発と最適なデリバリー法の開発により顧客対応力を高め、リピート率向上に努めるビジネスモデルを構築する。不動産事業と太陽光発電事業は、継続した安定的な収益を確保するストック型収益源である。製造業としての設備投資規模とノウハウ蓄積は、参入障壁として機能する。

2. 沿革ハイライト

1917年9月、株式会社山科精工所として創業し、鋲螺の製造販売を開始する。1954年4月、米空軍の技術援助により精密ねじの生産を開始し、技術基盤を強化する。1962年9月、大阪証券取引所(現・東京証券取引所)市場第2部及び京都証券取引所に株式を上場する。1960年代から2000年代にかけて、米国や独国の企業と複数の特許権実施許諾契約や技術導入契約を締結し、ねじ技術の多様化と高度化を図る。2000年11月、株式会社ヤマシナへ商号変更。2001年5月、ISO9001、2003年5月、ISO14001の認証を取得し、品質・環境管理体制を強化する。2005年12月以降、M&Aにより三陽工業株式会社、株式会社LADVIK、株式会社山添製作所、中国山科サービス株式会社、ヤマヤエレクトロニクス株式会社等の株式を取得し、事業領域を拡大する。2024年10月、持株会社体制へ移行し、株式会社ワイズホールディングスへ商号変更。金属製品事業を新設の株式会社ヤマシナに承継する。

3. 収益・成長

当社グループは、新製品・新市場開発による事業拡大と生産効率改善による高収益体質の実現を成長ドライバーとする。主要取引先である自動車業界の海外生産化やグローバル調達強化、原材料価格上昇といった厳しい経営環境に対し、新製品開発と原価低減活動を継続し、競争力強化を図る。市場のグローバル化にも柔軟に対応できる経営管理能力を確立し、グループの発展を目指す。M&A戦略により、事業ポートフォリオの拡充とシナジー創出を図る。目標とする経営指標は、製造業本来のものづくりによる収益力確保の観点から、売上高営業利益率5%以上を安定して確保することである。

4. 財務健全性

2025年3月期末の総資産は17,931,848千円、純資産は12,332,211千円である。自己資本比率は68.77%と高い水準を維持する。前連結会計年度末(2024年3月期末)の自己資本比率は66.79%、前々連結会計年度末(2023年3月期末)は68.21%であり、安定した財務基盤を保持する。現金及び現金同等物は3,435,902千円(2025年3月期末)を保有し、有利子負債は1,934,864千円(2025年3月期末)である。営業活動によるキャッシュ・フローは1,115,194千円(2025年3月期)と継続的にプラスを確保し、事業活動に必要な資金を自己資金で賄う能力を示す。

5. 株主還元

当社グループは、安定した経営基盤の確立と事業拡大を図りつつ、株主への利益還元を重視する。2025年3月期、2024年3月期、2023年3月期ともに年間配当金は1.0円を実施する。2025年3月期のEPSは1.94円であり、配当性向は51.5%となる。2024年3月期のEPSは1.82円(配当性向54.9%)、2023年3月期のEPSは3.2円(配当性向31.25%)である。

6. 注目ポイント

2024年10月の持株会社体制への移行は、グループ全体の経営効率化と事業ポートフォリオ戦略の柔軟性を高める。金属製品事業における長年の技術蓄積と特許契約によるノウハウは、同社の競争優位性の核となる。新製品・新市場開発への継続的な投資とM&A戦略は、将来の成長ドライバーとして機能する。グローバル展開を推進し、海外市場での事業拡大を目指す。不動産・太陽光発電事業といったストック型収益源の存在は、製造業の景気変動リスクを一部緩和し、収益の安定化に寄与する。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VZ7R | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
17.5B 62.9倍 1.4倍 0.0% 122.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 11.8B 12.2B 11.9B
営業利益 446M 320M 649M
純利益 261M 246M 435M
EPS 1.9 1.8 3.2
BPS 87.2 85.6 84.0

大株主

株主名持株比率
VTホールディングス株式会社0.35%
久保  和喜0.05%
株式会社前島電気工業社0.03%
有限会社久和インベストメント0.02%
株式会社A.I.S建築設計0.02%
有限会社和久インベストメント0.02%
山本 雅史0.02%
渡邉 昌子0.02%
広布 文夫0.01%
株式会社A.I.S0.01%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-09TDNet配当・還元ワイズHD自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ127+7.09%
2025-06-16TDNet配当・還元ワイズHD自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ76+0.00%