浅香工業株式会社は、生活関連用品と物流機器の製造・販売を主たる業務とする。生活関連用品事業では、ショベル類(ショベル、スコップ、スペード)の製造・販売を主力とし、アウトドア用品類、工事・農業用機器類、木工製品の販売も手掛ける。ショベル類は当社が製造販売し、子会社である国富産業株式会社がショベル柄等の原材料を製造する。アウトドア用品類や工事・農業用機器類(子会社製造品を除く)は仕入商品を販売する。物流機器事業では、電動移動棚、回転ラック、重・中・軽量ラック、搬送用具、店舗什器等の仕入商品を販売する。
競争優位性として、1893年のショベル・スコップ国産化成功以来、「良品声なくして人を呼ぶ」という経営理念に基づく品質第一主義を貫き、「象印」のシンボルマークをもって業界をリードするメーカーとしての地位を確立する。寛文元年(1661年)創業という長い歴史に培われた専門技術と経験が、ノウハウ蓄積とブランド力に繋がり、参入障壁を形成する。
当社は寛文元年(1661年)に創業する。1893年にわが国で初めてショベル・スコップの生産・企業化に成功し、1897年には商標「象印」を登録する。1931年に株式会社浅香本店に改組し、1941年に浅香工業株式会社へ改称する。1949年には大阪証券取引所に上場を果たす。1963年には特機課を設置し、物流機器の製造販売を開始、現在の物流システム本部の起源となる。1970年には子会社である国富産業株式会社を設立する。1982年にはエレクトロニクスを組み込んだ重量用回転ラックを開発し、物流システム部を昇格させるなど、メカトロ製品の生産販売体制を整備する。1998年には茨城物流センターを新設し、物流体制を強化する。2005年には国富産業株式会社を完全子会社化する。2013年には東京証券取引所市場第二部に上場し、2022年には東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行する。
当社は、営業力の戦力強化による売上拡大とトータルコストの縮小を図り、収益性を高める経営戦略を推進する。成長ドライバーとして、少子高齢化時代を見据えたツールの軽量化および軽労化、地域性や特殊用途の機能性を重視した製品開発に取り組む。また、海外事業およびEC事業の強化、新規販路・新規市場の開拓とその市場に合わせた製品開発を推進する。海外事業では、アメリカ・中東に加え、欧州各国やオーストラリア、韓国、台湾等、世界18ヵ国へ輸出実績があり、特にドイツ・イギリスを中心とした欧州の売上拡大に向け、現地仕様の商品開発に取り組む。生産面では、堺工場における生産設備の刷新・改修を図り、生産体制の強化と生産効率の向上を目指す。
経営上の目標達成状況を判断する客観的な指標は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益、ROEである。2025年3月期の実績は、売上高8,448,238千円、営業利益304,722千円、経常利益336,647千円、当期純利益227,649千円、ROE5.5%であった。売上高は計画を下回ったものの、物流機器の売上増収やコスト低減努力により、営業利益、経常利益、当期純利益、ROEは計画を上回る結果となる。
2025年3月期末の総資産は6,844,961千円、純資産は4,222,910千円である。有利子負債は1,066,209千円、現金及び現金同等物は1,082,019千円を保有する。キャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローは234,051千円、投資活動によるキャッシュ・フローは285,306千円であった。
事業等のリスクとして、1社集中型の取引が増加傾向にある中での不良債権発生リスク、アウトドア用品や除雪関連用品等の季節商品の比重が大きく天候不順による業績悪化リスクを抱える。また、海外取引においては、主要輸出国での不況や為替変動が業績に悪影響を及ぼす可能性があり、原材料等の輸入における為替変動リスクに対しては為替予約によるヘッジを行う。大規模な災害等による生産ラインの中断リスクや、基幹システム障害による業務運営への影響リスクも存在する。
当社は、ROE(自己資本利益率)の向上を目指し、株主利益の拡大に努める方針である。2025年3月期の年間配当は50.0円を実施する。
浅香工業は、寛文元年創業という極めて長い歴史と、1893年に国産化に成功したショベル・スコップにおける「象印」ブランドの確立により、業界内で確固たる地位を築く。この歴史に裏打ちされた品質第一主義と専門技術の蓄積が、同社の競争優位性の源泉である。生活関連用品と物流機器という異なる分野で事業を展開し、多角化を図る。今後の成長ドライバーとしては、少子高齢化社会に対応した製品開発、EC事業を含む新規販路開拓、そして世界18ヵ国への輸出実績を基盤とした海外事業、特に欧州市場での拡大戦略が挙げられる。財務面では高い自己資本比率を維持する一方、海外からの廉価品との競合や天候不順、為替変動といった外部環境リスクへの対応が継続的な課題となる。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2.1B | 8.7倍 | 0.5倍 | 0.0% | 2,060.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8.4B | 8.6B | 8.6B |
| 営業利益 | 305M | 311M | 277M |
| 純利益 | 228M | 303M | 195M |
| EPS | 237.0 | 314.9 | 203.2 |
| BPS | 4,396.1 | 4,180.6 | 3,646.3 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 浅香工業取引先持株会 | 0.11% |
| アサカ従業員持株会 | 0.04% |
| 浅香 佳子 | 0.03% |
| 日本伸銅株式会社 | 0.03% |
| 株式会社西沢材木店 | 0.03% |
| 浅香 肇 | 0.03% |
| 浅香 幸三 | 0.03% |
| INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 0.03% |
| 三菱UFJ eスマート証券株式会社 | 0.02% |
| 象印マホービン株式会社 | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2023-12-27 | 福井 隆一郎 | 9.06% | (1.11%) |
| 2023-04-07 | 株式会社みなと銀行 | 4.65% | (1.48%) |
| 2023-02-03 | 株式会社みなと銀行 | 6.13% | (1.95%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023-12-27 | EDINET | 大量保有 | 福井 隆一郎 | 大量保有 9.06% | — | — |
| 2023-04-07 | EDINET | 大量保有 | 株式会社みなと銀行 | 大量保有 4.65% | — | — |
| 2023-02-03 | EDINET | 大量保有 | 株式会社みなと銀行 | 大量保有 6.13% | — | — |