Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

サンコール株式会社 (5985)

サンコールは、自動車分野と電子情報通信分野で精密機能部品を製造・販売する。自動車分野ではエンジン用弁ばね、電動車向けバスバー、シャントバスバー、電流センサー等を展開。電子情報通信分野では光ファイバー用精密部品、プリンター用精密紙送りローラーを手掛ける。精密塑性加工技術と電子情報通信部品製造技術をコアとし、材料から製品までの一貫生産、金型内製化、独自の製品開発・生産技術・品質保証体制で競争優位性を確立。自動車電動化とデータセンター需要拡大を成長ドライバーとする。 [本社]京都府京都市 [創業]1943年 [上場]1964年

1. 事業概要と競争優位性

サンコールは、自動車分野、電子情報通信分野、その他製品の三領域で精密機能製品を製造・販売する。自動車分野ではエンジン用弁ばね、電動車向けバスバー、シャントバスバー、電流センサー等を展開。電子情報通信分野では光ファイバー用精密部品、プリンター用精密紙送りローラーを手掛ける。その他製品として電子回路検査機器用プローブ、歩行アシストロボットを製造する。

精密塑性加工技術と電子情報通信部品製造技術をコアとし、技術集約型精密製品を創造する。材料から製品までの一貫生産、金型内製化、独自の製品開発・生産技術・品質保証体制により競合との差別化を図る。IATF16949認証取得による品質優位性、光通信用コネクタ・アダプタの自社独自設計と豊富なラインナップ、タイムリーな生産能力増強が競争優位性となる。不採算のHDD用サスペンション事業は撤退し、事業ポートフォリオ改革を進める。

2. 沿革ハイライト

サンコールは1943年6月、航空機用弁ばね用高級鋼材製造を目的に三興線材工業として設立。1952年トヨタ自動車他へ自動車エンジン用弁ばね納入を開始。1964年10月大阪証券取引所市場第二部に上場。1980年代には電子回路検査機器用プローブ(1984年)、HDD用サスペンション(1985年)の生産を開始し、電子情報通信分野へ拡大。1989年以降、米国等に現地法人を設立しグローバル展開を加速。1991年サンコール株式会社へ社名変更。1995年ISO 9001・9002認証取得。2004年10ギガビット光トランシーバー開発・量産化に成功。2017年EV製品シャントバスバー量産開始。2022年・2024年IATF16949を取得し品質保証体制を強化。2023年10月東京証券取引所スタンダード市場へ移行する。

3. 収益・成長

カーボンニュートラル実現に向けた自動車電動化の拡大と、生成AI活用・IoT・デジタル社会進展によるクラウドストレージ需要の伸びが、同社の事業環境における大きな変革期と認識される。

成長ドライバーとして、EV等電動車の需要増加に対応するため、「バスバー」「シャントバスバー」「電流センサー」の開発と量産体制拡大、欧州・中国・米国での拡販を重点戦略とする。バスバーは高耐熱仕様やアルミ材の開発、一貫生産による生産効率化、スマートラインの開発・導入を進め、2025年度からの本格稼働とグローバル展開を予定する。光情報通信産業のデータセンター/テレコム/ワイヤーレス市場拡大を見据え、光通信用コネクタ・アダプタの自社独自設計による豊富なラインナップ展開とタイムリーな生産能力増強を図る。

新規事業開拓として、精密塑性加工技術を応用した医療・介護機器市場(歩行アシストロボット「オルソボット」の改良と知的財産権の権利化)や環境・エネルギー関連市場(竹炭・竹材を活用したタステナブル製品、竹バイオマスプラスチック開発)への取り組みを加速する。

中期経営計画2027では、最終年度(2027年度)に連結売上高480億円、営業利益30億円、ROE6.1%を目標とする。2025年3月期の連結売上高は63,940百万円、営業利益は3,442百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は769百万円を計上し、前連結会計年度の営業損失3,542百万円、当期純損失11,816百万円から回復した。

4. 財務健全性

同社グループは前連結会計年度の営業損失等により継続企業の前提に重要な疑義を生じさせたが、当連結会計年度に解消したと判断する。不採算のHDD用サスペンション事業撤退、通信関連事業の好調、自動車分野での安定利益確保、シンジケートローン契約による資金安定化、長短借入金バランス改善が要因である。

2025年3月期末の総資産は60,175百万円、純資産は26,592百万円。有利子負債は15,108百万円である。営業黒字を確保できる体質へ転換し、安定的な収益基盤構築を推進する。

5. 株主還元

2024年3月期の年間配当金は20.0円であったが、2025年3月期は0.0円である。中期経営計画2027では資本コストを上回る資本収益性を意識したポートフォリオ改革を実行する方針を示す。

6. 注目ポイント

サンコールは、精密塑性加工技術と電子情報通信部品製造技術を基盤に、事業ポートフォリオの変革を推進する点が注目される。内燃機関向け部品から電動車向け部品へのシフト、HDD用サスペンション事業撤退と光通信関連事業への注力は、市場変化に対応する戦略的転換を示す。自動車電動化とデータセンター需要拡大という二大成長市場への対応は、今後の収益拡大の主要ドライバーとなる。材料から製品までの一貫生産や金型内製化による独自の生産技術、IATF16949認証に裏打ちされた品質保証体制は、高い参入障壁と競争優位性を構築する。新規事業開拓への取り組みは、将来的な事業領域拡大と多角化の可能性を秘める。継続企業の前提に関する重要事象を解消し、営業黒字を確保できる体質へ転換したことは、経営安定性向上を示す重要な要素である。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W3K3 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
58.1B 12.3倍 1.5倍 1.8% 1,705.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 50.5B 52.2B 52.0B
営業利益 5.8B 7.1B 6.7B
純利益 4.2B 6.2B 5.6B
EPS 138.7 205.0 184.9
BPS 1,129.5

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社0.25%
伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社0.15%
株式会社日本カストディ銀行0.03%
サンコール従業員持株会0.03%
株式会社京都銀行0.03%
株式会社ヨコヤマ精工0.02%
金森 勉0.01%
スマート有限会社0.01%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) (常任代理人株式会社三菱UFJ銀行)0.01%
株式会社SBI証券0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-04-06野村證券株式会社 5.09
2026-02-18ブラックロック・ジャパン株式会社 3.15
2025-12-05三井住友DSアセットマネジメント株式会社 5.59
2025-11-05ブラックロック・ジャパン株式会社 5.08
2023-02-20伊藤忠商事株式会社 4.97
2023-01-10伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社 13.77
2022-12-22伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社 13.77
2022-12-22伊藤忠商事株式会社 6.2
2021-09-30伊藤忠商事株式会社 8.75
2021-09-10伊藤忠商事株式会社 13.71
2021-08-13伊藤忠商事株式会社 13.71

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-06TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2026-02-27TDNet人事異動に関するお知らせ
2026-02-18TDNetHolding change by ブラックロック・ジャパン株式会社
2026-01-23TDNet人事異動に関するお知らせ
2025-12-05TDNetHolding change by 三井住友DSアセットマネジメント株式会社
2025-11-05TDNetHolding change by ブラックロック・ジャパン株式会社
2025-05-19TDNet役員の異動に関するお知らせ
2023-02-20TDNetHolding change by 伊藤忠商事株式会社
2023-01-10TDNetHolding change by 伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社
2022-12-22TDNetHolding change by 伊藤忠商事株式会社
2022-12-22TDNetHolding change by 伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社
2021-09-30TDNetHolding change by 伊藤忠商事株式会社
2021-09-10TDNetHolding change by 伊藤忠商事株式会社
2021-08-13TDNetHolding change by 伊藤忠商事株式会社