Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社パイオラックス (5988)

パイオラックスは自動車向け工業用ファスナー、精密ばね、開閉機構部品、流体制御部品を製造販売し、医療機器事業も展開する。金属と樹脂に精通した独自の製品開発・製造技術を強みとし、グローブボックス用ラッチシステムは国内外主要カーメーカーに採用実績を持つ。EV・ADAS対応製品、低侵襲医療機器など新分野へ注力し、海外売上比率約6割。CASE対応や新興国市場への積極投資を成長ドライバーとする。 [本社]神奈川県横浜市西区 [創業]1939年 [上場]1995年

1. 事業概要と競争優位性

パイオラックスは、自動車関連製品(工業用ファスナー、精密ばね、開閉機構部品、流体制御部品)の製造販売を主軸とし、医療機器事業も展開する。企業集団は当社、子会社16社(うち国外10社)、関連会社1社で構成され、海外売上高比率は約6割に達する。主要取引先は日産自動車及び日系自動車メーカーである。

競争優位性は、1933年創業以来培った「金属と樹脂の両方に精通した独自の製品開発と製造技術」をコアコンピテンスとする。精密ばねでは電動車向け製品、工業用ファスナーではEV化対応締結部品やバスバー、インサート成形品を開発する。小型ユニットのグローブボックス用ラッチシステムは長年供給し、国内外の主要カーメーカーに採用実績を持つ。医療機器分野では消化器内視鏡用ガイドワイヤを基幹技術とし、新素材・新技術導入による技術蓄積を図る。これらの技術蓄積と顧客との長年の関係性が高い参入障壁を形成する。新真岡工場での大型成形機導入など、積極的な設備投資により生産能力と技術力を強化する。

2. 沿革ハイライト

1933年、加藤発條製作所として創業し、ばね製造を開始する。1936年、日産自動車との取引を開始し、自動車部品メーカーとしての基盤を築く。1939年9月、加藤発條株式会社として設立する。1969年、樹脂製自動車用ファスナー類に事業を拡大し、1990年代には医療機器分野に進出する。1995年4月、日本証券業協会に株式を店頭登録し、同年10月、株式会社パイオラックスに商号を変更する。1998年4月、東京証券取引所市場第二部に上場し、1999年4月、医療機器子会社㈱パイオラックス メディカル デバイスを設立する。2004年9月、東証一部に指定され、2022年4月、東京証券取引所プライム市場へ移行する。2024年4月、㈱ピーエムティーを吸収合併する。

3. 収益・成長

自動車業界の「100年に一度の大変革期」に対応するため、「自動車生産台数に頼らない経営方針」へシフトする。商品戦略では、技術と開発力を活かし、高付加価値製品の創出に取り組む。特に先進運転技術(ADAS)関連商品やバッテリー、eアクスル向けのバスバーに注力し、設備投資を積極化する。地域・顧客戦略では、市場成長が期待できる地域(インドでの第2工場建設計画)へ積極投資を進める。海外では日系以外の自動車メーカーへの拡販を推進し、高付加価値商品への参入を図る。組織改革として、2025年4月よりSBU制を廃止し、機能別の体制へ改編する。これにより、意思決定の迅速化とリソース配分を実現し、持続的な成長を目指す。医療機器事業では、子会社の㈱パイオラックス メディカル デバイスがIVRから消化器内視鏡治療、脳外科用整形分野へと業容を拡大し、「低侵襲治療」に取り組む。大学病院等との共同研究で、高齢化社会のニーズを捉えた医療用具の開発・製造・販売を推進する。研究開発体制では、「商品開発本部」を設立し、CASE対応商品の開発を推進、高付加価値製品の技術開発を強化し、CASE新分野での受注拡大を目指す。

4. 財務健全性

current期の有利子負債は0円であり、無借金経営を維持する。現金及び現金同等物は30,236百万円を保有する。純資産は91,781百万円、総資産は105,464百万円であり、自己資本比率は約87%と極めて高い水準を維持する。これにより、外部環境変化や設備投資への財務耐性が高い。当連結会計年度の設備投資は6,270百万円を実施し、所要資金は自己資金で賄う。

5. 株主還元

2024年11月に資本政策を大幅に見直し、資本効率改善と企業価値向上を図る。2025年3月期~2027年3月期の3ヵ年で、累計自己株式取得300億円を実施する。同期間、年間配当金92円以上、連結配当性向100%の継続を方針とする。

6. 注目ポイント

自動車産業の変革期において、既存の自動車生産台数依存型経営から脱却し、CASE対応や高付加価値製品へのシフトを加速する戦略が注目される。ADAS関連商品やEV関連部品への注力は、将来の成長を左右する要素となる。日系以外の海外自動車メーカーへの拡販や、インドなどの成長市場への積極投資は、特定取引先への依存リスクを低減し、グローバルでの事業拡大を推進する。医療機器事業は、高齢化社会のニーズを捉えた「低侵襲治療」分野での成長が期待される。強固な財務基盤(無借金、高自己資本比率、豊富な手元資金)は、積極的な設備投資や研究開発、株主還元策を支える。資本政策見直しによる自己株式取得と高配当性向の継続は、株主還元への強いコミットメントを示す。

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
58.8B 57.8倍 0.6倍 5.8% 1,587.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 63.0B 62.0B 62.0B
営業利益 1.5B 1.5B 1.4B
純利益 700M -21M 50M
EPS 27.4 -0.8 2.0
BPS 2,672.6

大株主

株主名持株比率
株式会社佐賀鉄工所0.14%
日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)0.11%
株式会社レノ0.08%
株式会社日本カストディ銀行 (信託口)0.06%
株式会社シティインデックスイレブンス0.05%
株式会社佐賀鉄工所0.03%
加藤 一彦0.03%
パイオラックス取引先持株会0.02%
合同会社はつき0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-04-07株式会社みずほ銀行 0.02
2026-02-06株式会社みずほ銀行 0.02
2026-01-09株式会社みずほ銀行 0.02
2025-11-10株式会社みずほ銀行 0.02
2025-08-07株式会社みずほ銀行 0.02
2025-06-06株式会社みずほ銀行 0.02
2025-04-14株式会社シティインデックスイレブンス
2025-04-03野村證券株式会社 3.15
2025-03-24株式会社佐賀鉄工所 代表取締役社長 久富勝則 13.07
2025-03-24株式会社佐賀鉄工所 代表取締役社長 久富勝則 16.31
2025-03-24株式会社みずほ銀行 0.02
2025-03-21株式会社シティインデックスイレブンス 12.17
2025-03-21株式会社佐賀鉄工所 13.07
2025-03-21株式会社佐賀鉄工所 16.31
2025-03-12株式会社シティインデックスイレブンス 12.13
2025-03-06野村證券株式会社 5.38
2025-03-04株式会社シティインデックスイレブンス 11.06
2025-02-21三井住友信託銀行株式会社 4.44
2025-02-19株式会社シティインデックスイレブンス 9.68
2025-01-22株式会社みずほ銀行 0.02

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-07TDNetHolding change by 株式会社みずほ銀行
2026-04-03TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2026-03-24TDNet取締役の異動に関するお知らせ
2026-03-24TDNet連結子会社からの配当金受領に関するお知らせ
2026-03-24TDNetdividend: 連結子会社からの配当金受領に関するお知らせ
2026-03-04TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2026-03-04TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2026-02-06TDNetHolding change by 株式会社みずほ銀行
2026-01-09TDNetHolding change by 株式会社みずほ銀行
2025-11-20TDNetbuyback: 自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ
2025-11-20TDNet自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ
2025-11-10TDNetHolding change by 株式会社みずほ銀行
2025-11-05TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-11-05TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-10-03TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-10-03TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-09-03TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-09-03TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-08-07TDNetHolding change by 株式会社みずほ銀行
2025-08-05TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ