Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

テクノプロ・ホールディングス株式会社 (6028)

テクノプロ・ホールディングスは、機械、電気・電子、IT、生化学、施工管理等の技術者派遣・請負業務を主力とする。R&D、施工管理、国内その他、海外の4セグメントで展開する。30,575人の正社員技術者を擁し、国内2,700社超の顧客にサービス提供する。大手顧客基盤、大規模な正社員技術者群、技術者育成システム、多様な技術・産業領域カバー、豊富なオーダーを背景とする採用力が競争優位性である。DX推進や技術者不足を追い風に、M&Aやオフショア活用で規模拡大を図る。技術者一人当たり売上は継続的に上昇する。 [本社]東京都港区 [創業]2006年 [上場]2014年

1. 事業概要と競争優位性

テクノプロ・ホールディングス株式会社は、機械、電気・電子、組込制御、ソフト開発・保守、生化学、施工管理領域等における技術者派遣・請負業務を主体に事業を展開する。2025年6月30日現在、当社及び連結子会社30社で構成され、グループ全体で30,575人の技術者(日本国内28,100人)を擁する。日本全国に221の営業・受託拠点を設置し、国内2,700社以上の顧客に技術系人材サービスを提供する。技術者の多くは正社員であり、キャリア形成を支援しつつ顧客へ配属することで、タイムリーな技術者確保や人件費の変動費化に対する顧客ニーズに安定的に応え、事業規模を活かし高稼働率を維持する。

主要セグメントは「R&Dアウトソーシング事業」と「施工管理アウトソーシング事業」である。R&Dアウトソーシング事業は、自動車、産業機械、IT、半導体、医薬品、化学等の大手企業を主な顧客とし、機械、電気・電子、組込制御、ITネットワーク、生化学等の技術領域で技術者派遣及び請負業務を提供する。㈱テクノプロが中心となり、幅広い産業をカバーすることで特定の産業の好不調に左右されにくい事業構造を構築する。施工管理アウトソーシング事業は、建設業界の大手ゼネコン・サブコンを顧客とし、建築・土木・設備電気・プラント領域における施工管理の技術者派遣及び請負業務を提供する。㈱テクノプロ・コンストラクションが営み、大手ゼネコンを中心とする重点顧客とのリレーションを重視する。国内その他事業では人材紹介及び技術系教育研修業務を、海外事業では中国、東南アジア・インド、英国で技術アウトソーシング、技術者派遣、人材紹介、受託開発業務を行う。

競争優位性(Moat)として、大手顧客基盤との強固なリレーション、30,575人という大規模な正社員技術者群とスキル向上を支える教育研修体制、多様な技術・産業領域をカバーする事業ポートフォリオ、豊富なオーダーを背景とする採用力が挙げられる。M&Aを成長戦略の柱と位置付け、国内外で事業領域とグローバル展開を強化する。これにより、欧米市場で培ったサービスデリバリー力・技術力・人材を取り込み、国内におけるオフショアリング開発の先行者となりうる機会を創出する。参入障壁は、労働者派遣法に基づく許認可、大規模な技術者採用・育成・管理体制、全国221拠点網の構築、大手顧客との長期的なリレーション構築、M&Aによるノウハウ蓄積である。構造的な技術者不足と解雇規制に起因する国内企業の技術者外部依存は、当社グループのビジネスモデルを支える。技術者一人当たり売上は継続的に上昇し、2025年6月期には702千円/月を達成する。これはビジネスモデルの質の高さを示す。

2. 沿革ハイライト

当社は2006年7月にジャパン・ユニバーサル・ホールディングス・アルファ㈱として設立される。2012年4月、MBOに伴い関係会社株式譲受及び持株会社機能を承継し、テクノプロ・ホールディングス㈱へ商号変更する。2014年7月にはR&Dアウトソーシング分野の主要子会社が合併し、㈱テクノプロが誕生する。同年12月、東京証券取引所市場第一部に株式を上場する。その後、国内外で多数のM&Aを実施し、事業領域とグローバル展開を強化する。2022年4月には東京証券取引所の市場区分の見直しによりプライム市場へ移行する。2025年9月にはビー・エックス・ジェイ・イー・ツー・ホールディング株式会社による公開買付けが成立し、当社は完全子会社化され上場廃止となる予定である。

3. 収益・成長

当社グループの成長ドライバーは、DX推進によるデジタル系技術者需要の堅調、中長期的な技術者不足の継続、および雇用法制に起因する国内企業の技術者外部依存の継続である。IT技術者ニーズはさらに高まると見込む。経営戦略として、コア事業である技術者派遣業務を常に進化させ、「質」を重視した成長を図る。具体的には、「デジタル技術に対応した人材育成やリスキリング力」「国内の供給制約や雇用形態を超える技術者獲得力」「技術知見の組織的な蓄積と活用力」「顧客課題の発見や解決策提案と実行力」を強化する。

成長戦略の重点は、「オペレーションの磨き込み」による高単価-高稼働率-高成長及び高賃金の実現、「高付加価値領域への進出加速」による高次な顧客課題解決、「規模拡大の追求」としてM&Aやオフショア・デリバリーの拡張による規模の経済の実現である。技術者一人当たり売上は継続的に上昇し、2025年6月期には702千円/月を達成する。ソリューション事業の拡大や技術者育成、戦略的シフトアップを通じて契約単価の改善に取り組む。総在籍技術者数は2025年6月末時点で過去最高の28,100人となる。公開買付けによる完全子会社化は、AIツール・育成投資といった大胆な先行投資を可能とし、成長モデルのトランスフォーメーション加速による中長期的企業価値の最大化に資すると見込む。

4. 財務健全性

2025年6月期末の連結財務状況は、総資産147,366百万円、純資産80,079百万円である。現金及び現金同等物は43,691百万円を保有し、有利子負債は14,050百万円である。M&Aを積極的に推進した結果、連結財政状態計算書には421億43百万円ののれんと無形資産が計上されており、これは総資産の28.6%を占める。のれんや無形資産の減損リスクに対しては、M&A後の統合作業(PMI)やガバナンス方針を明確化し、想定シナジーの早期実現に努める。資本コストを上回るROICを価値創造のための重要な経営指標の一つとして重視する。顧客上位10社の売上高占有率は11.3%であり、特定の顧客への依存度が低いことで、事業リスクを分散する。

5. 株主還元

2025年6月期の年間配当は30.0円である。ビー・エックス・ジェイ・イー・ツー・ホールディング株式会社による公開買付けが成立し、当社は完全子会社化され上場廃止となる予定であるため、今後の株主還元方針は変更される可能性がある。

6. 注目ポイント

当社グループは、構造的な技術者不足とDX推進によるデジタル技術者需要の堅調という外部環境を追い風に、事業を拡大する。M&Aを成長戦略の柱とし、国内外での事業領域拡大と高付加価値領域への進出を加速する方針である。特に、オフショアリング開発の強化は、国内の供給制約を補完し、グローバルな競争力を高める重要な要素となる。技術者一人当たり売上の継続的な改善や、AIマッチングを含むIT技術の活用によるオペレーション効率化と高付加価値化は、収益性向上に寄与する。公開買付けによる完全子会社化は、AIツールや育成投資といった大胆な先行投資を可能にし、成長モデルの変革を加速させる潜在力を持つ。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100WRK2 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
506.8B 27.4倍 12.7倍 1.9% 4,850.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 239.0B 237.0B 219.2B
営業利益 23.8B 27.0B 21.9B
純利益 16.1B 18.5B 14.7B
EPS 154.5 177.0 137.6
BPS 382.3 380.0

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.20%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.07%
CEP LUX-ORBIS SICAV (常任代理人シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.04%
JP MORGAN CHASE BANK 385864 (常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)0.04%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)0.03%
JP MORGAN CHASE BANK 385632 (常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)0.03%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) (常任代理人株式会社株式会社三菱UFJ銀行)0.03%
JPモルガン証券株式会社0.03%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%
全国共済農業協同組合連合会 (常任代理人日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-12-03クレディ アンドスリエル エ コメルシアル 7.36
2025-11-07クレディ アンドスリエル エ コメルシアル 6.2
2025-10-07オービス・インベストメント・マネジメント・リミテッド
2025-10-07野村アセットマネジメント株式会社 4.49
2025-10-06三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 1.94
2025-10-03ブラックロック・ジャパン株式会社 0.01
2025-10-01ビー・エックス・ジェイ・イー・ツー・ホールディング株式会社 79.71
2025-10-01ビー・エックス・ジェイ・イー・ツー・ホールディング株式会社 79.71
2025-09-22T.Rowe Price Associates,Inc. 4.39
2025-09-19三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.2
2025-08-22T.Rowe Price Associates,Inc. 6.17
2025-08-22野村證券株式会社 7.4
2025-08-19ブラックロック・ジャパン株式会社 7.26
2025-07-23T.Rowe Price Associates,Inc. 7.51
2025-06-19三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.63
2025-06-06ウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピー 3.83
2025-05-22オービス・インベストメント・マネジメント・リミテッド 8.62
2025-05-08三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 6.89
2025-04-22オービス・インベストメント・マネジメント・リミテッド 7.49
2025-04-07T.Rowe Price Associates,Inc. 8.67

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-12-08TDNet当社株式の上場廃止に関するお知らせ
2025-12-08TDNettender_offer: 当社株式の上場廃止に関するお知らせ
2025-12-03TDNetHolding change by クレディ アンドスリエル エ コメルシアル
2025-11-20TDNetreverse_split: 株式併合並びに単元株式数の定めの廃止及び定款の一部変更に係る承認決議に
2025-11-20TDNet株式併合並びに単元株式数の定めの廃止及び定款の一部変更に係る承認決議に関するお知らせ
2025-11-07TDNetHolding change by クレディ アンドスリエル エ コメルシアル
2025-10-20TDNetbuyback: 自己株式の消却に関するお知らせ
2025-10-20TDNetreverse_split: 株式併合並びに単元株式数の定めの廃止及び定款の一部変更に関するお知らせ
2025-10-20TDNet社債の早期償還に向けた手続実施に関するお知らせ
2025-10-20TDNet自己株式の消却に関するお知らせ
2025-10-20TDNet株式併合並びに単元株式数の定めの廃止及び定款の一部変更に関するお知らせ
2025-10-07TDNetHolding change by オービス・インベストメント・マネジメント・リミテッド
2025-10-07TDNetHolding change by 野村アセットマネジメント株式会社
2025-10-06TDNetHolding change by 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
2025-10-03TDNetHolding change by ブラックロック・ジャパン株式会社
2025-10-01TDNet社債の早期償還の検討状況に関するお知らせ
2025-10-01TDNetHolding change by ビー・エックス・ジェイ・イー・ツー・ホールディング株式会社
2025-10-01TDNetHolding change by ビー・エックス・ジェイ・イー・ツー・ホールディング株式会社
2025-09-26TDNet当社役員人事のお知らせ
2025-09-25TDNetビー・エックス・ジェイ・イー・ツー・ホールディングによる当社株券等に対する公開買付けの結果並びに親会