Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社アイ・アールジャパンホールディングス (6035)

株式会社アイ・アールジャパンホールディングスは、IR・SRコンサルティング、投資銀行業務、証券代行事業を展開する。特定の金融系列に属さない独立性、機関投資家・個人株主ネットワーク、独自のデータ・分析ノウハウが競争優位性となる。プロキシー・アドバイザリーやM&Aアドバイザリーで唯一無二の実績を持つ。証券代行事業は76社、41万人を管理する。東証のPBR改善要請やアクティビスト活発化を成長ドライバーとする。 [本社]東京都千代田区 [創業]2007年 [上場]2015年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社アイ・アールジャパンホールディングスは、IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業を単一セグメントで展開する。上場企業に対し、IR・SRコンサルティング、ディスクロージャーコンサルティング、データベース・その他サービスを総合的に提供する。

競争優位性は、特定の金融系列に属さない「独立性」に由来する。機関投資家ネットワークと、58,201名の個人株主ネットワーク(2025年3月31日現在)を構築し、情報収集を行う。

中核サービスの実質株主判明調査では、独自のデータベース「IR-Pro」に蓄積された公開情報を活用する独自のプロセスを実施する。長年蓄積された独自のデータ・分析ノウハウは事業遂行上の重要な要素であり、参入障壁となる。プロキシー・アドバイザリーでは「唯一無二の実績」を有し、投資銀行業務では「圧倒的知見を活用した唯一無二の先鋭的フィナンシャル・アドバイザリー業務」を提供する。

2012年4月に約40年ぶりとなる証券代行事業に新規参入し、76社の企業(管理株主約41万人、2025年3月31日時点)へサービスを提供する。この実績は参入障壁の高さと競争優位性を示す。

連結子会社JOIBは、独立系インベストメント・バンクとして、支配権争奪や企業再編・事業再編等のM&Aに特化した専門的なFA業務をラージキャップからミドル・スモールキャップ企業まで提供する。第一種金融商品取引業者登録は規制による参入障壁を形成する。

2. 沿革ハイライト

当社は2015年2月2日、株式会社アイ・アールジャパン(現連結子会社)の単独株式移転により設立され、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場後、プライム市場へ移行する。

連結子会社アイ・アールジャパンは2007年10月設立。2012年3月に第一種金融商品取引業者登録、同年4月に約40年ぶりとなる証券代行事業を開始し、2017年12月にはTOKYO Pro Market J-Adviser資格を取得する。

グループの事業拡大として、2021年2月にM&A特化のFA業務を担う連結子会社JOIBを設立し、2022年5月にはバックオフィス業務効率化とエクイティ・コンサルティング事業基盤強化を目的として連結子会社BCSを設立した。

3. 収益・成長

当社グループは「マーケット・シェア」、「営業利益」及び「1株当たり当期純利益(EPS)」の向上を重要な経営指標とする。日本の資本市場におけるPBR1倍割れ企業への改善要請、アクティビストファンドの活発化、企業再編の波が事業成長の大きなドライバーとなる。

「日本版スチュワードシップ・コード」や「コーポレートガバナンス・コード」の改訂は、機関投資家との対話やガバナンス強化を促し、IR・SR活動の需要を増加させる。

中長期的な経営戦略として、唯一無二のエクイティ・コンサルティング機能の強化・拡充を図る。実質株主判明調査を基軸とした企業価値向上アドバイザリー等、高度なエクイティ・コンサルティング業務を強化する。また、当局の制度改正を追い風に、支配権争奪や企業再編・事業再編等のM&Aに特化したPA/FA業務を拡大する。証券代行サービスにおいても、革新的なサービス展開により時代のニーズに応える。専門性の高いコンサルティングサービス提供のため、人的資源の拡充を喫緊の課題として取り組む。

4. 財務健全性

当社グループは高い財務健全性を維持する。2025年3月31日時点の現金及び現金同等物は4,153,839千円であり、有利子負債は200,000千円と低水準である。連結子会社アイ・アールジャパンは第一種金融商品取引業者として、自己資本規制比率140%を下回らないよう安定的な水準を保つ方針である。

5. 株主還元

株主還元として、年間配当を実施する。2025年3月31日時点の年間配当は20円である。

6. 注目ポイント

当社グループは、特定の金融系列に属さない「独立性」、独自のデータ・分析ノウハウ、機関投資家ネットワークを基盤とする唯一無二のエクイティ・コンサルティング機能を強みとする。PBR改善要請、アクティビスト活発化、ガバナンスコード改訂等の市場変化が、専門サービス需要を高める成長ドライバーとなる。

M&A特化の独立系インベストメント・バンクJOIB設立は、超大型M&A市場創生を睨んだ戦略である。証券代行事業における約40年ぶりの新規参入実績は、同社の専門性と参入障壁の高さを示す。人材確保・育成、情報セキュリティ、コンプライアンス、特定の人物への依存等のリスク要因への対応が事業安定性と成長に影響する。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VXOG | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
13.1B 18.7倍 2.3倍 0.0% 735.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 5.8B 5.7B 6.0B
営業利益 1.0B 1.1B 1.1B
純利益 699M 763M 672M
EPS 39.4 43.0 37.8
BPS 316.0 302.5 342.2

大株主

株主名持株比率
寺下 史郎0.51%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.08%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.01%
古川 良太0.01%
筧 悦生0.01%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCOUNTS M LSCBM RD (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.01%
マネックス証券株式会社0.01%
山口 英司0.01%
NPO法人Cig塾0.00%
株式会社日本カストディ銀行(年金口)0.00%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2022-06-20東京海上アセットマネジメント株式会社 0.57%(4.57%)
2022-06-15グランジャー・ピーク・グローバル・アドバイザーズ・エルエルシ 3.30%(2.96%)
2022-03-28グランジャー・ピーク・グローバル・アドバイザーズ・エルエルシ 6.26%+1.25%
2022-01-17グランジャー・ピーク・グローバル・アドバイザーズ・エルエルシ 5.01%+0.01%
2021-11-19東京海上アセットマネジメント株式会社 5.14%+1.14%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-17TDNetその他IRJapan HD東京証券取引所スタンダード市場への市場区分変更承認およびプライム市場上場維持基準の適合に向けた計画の745+1.21%
2026-02-17TDNetその他IRJapan HD(開示事項の経過)当社子会社に対する上告の提起及び上告受理申立てに関するお知らせ810+0.12%
2026-02-03TDNet決算IRJapan HD2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)854+0.35%
2026-02-03TDNet人事IRJapan HD当社及び連結子会社の役員の異動に関するお知らせ854+0.35%
2026-01-21TDNet規制・法的IRJapan HD(開示事項の経過)当社子会社に対する訴訟(控訴審)の棄却判決(勝訴)に関するお知らせ789+1.39%
2025-12-19TDNetその他IRJapan HD上場維持基準への適合に向けた計画に基づく進捗状況(改善期間中) 及び計画書の更新について802-1.75%
2025-09-26TDNet業績修正IRJapan HD2026年3月期第2四半期(累計)連結業績予想及び配当予想に関するお知らせ843-1.90%
2025-09-03TDNetその他IRJapan HD(開示事項の経過)当社子会社に対する控訴の提起に関するお知らせ789+0.51%
2025-07-18TDNet規制・法的IRJapan HD(開示事項の経過)当社子会社に対する訴訟の棄却判決(勝訴)に関するお知らせ701+3.99%
2022-06-20EDINET大量保有東京海上アセットマネジメント株式会社大量保有 0.57%
2022-06-15EDINET大量保有グランジャー・ピーク・グローバル・アドバ大量保有 3.3%
2022-03-28EDINET大量保有グランジャー・ピーク・グローバル・アドバ大量保有 6.26%
2022-01-17EDINET大量保有グランジャー・ピーク・グローバル・アドバ大量保有 5.01%
2021-11-19EDINET大量保有東京海上アセットマネジメント株式会社大量保有 5.14%