Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社イード (6038)

イードは、21ジャンル81個のWebメディアを運営するクリエイタープラットフォーム(CP)事業と、リサーチ・ECソリューションを提供するクリエイターソリューション(CS)事業を展開する。CP事業はインターネット広告、データ・コンテンツ、ECサイト運営が主収益源。CS事業は拡張性の高いECシステム「marbleASP」提供等に対応する。M&Aを成長戦略の柱とし、事業領域を拡大する。AI活用、サブスクモデル導入で収益多様化とエンジニアリング力強化を図る。技術的参入障壁は著しく高いとは言えないと認識する。 [本社]東京都中野区 [創業]2000年 [上場]2015年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社イードグループは、マーケティングサービスとデータ・コンテンツを提供するクリエイタープラットフォーム(CP)事業と、リサーチソリューションとメディアコマースを提供するクリエイターソリューション(CS)事業を主軸に展開する。

CP事業は「iid-CMP」にてWebメディア、コンテンツを運営し、顧客企業へマーケティングサービス(インターネット広告、データ・コンテンツ提供)を提供、広告料金、データ・コンテンツ利用料金、ECサイト運営等で収益を得る。2025年6月末時点で21ジャンル81個のWebメディア及びコンテンツを運営する。子会社を通じてECサイト運営、コミュニティサービス、複数ネットショップ一元管理システム等も展開する。

CS事業はリサーチソリューションとECソリューションで構成される。リサーチソリューションでは大規模な定量調査から生活者個人に対する定性調査まで提供する。ECソリューションでは、当社オリジナルのECシステム「marbleASP」の提供を中心に事業を展開する。「marbleASP」はデザイン自由度が高く、外部システムとの連携APIを多数揃え、拡張性・汎用性の高いECサイト構築を支援し、多様な形態で活用される。

競争優位性として、21ジャンル81個のWebメディア群による広範なユーザー基盤とコンテンツ提供能力が挙げられる。M&Aを積極活用し、事業領域を継続的に拡大する戦略とノウハウを蓄積する。ECシステム「marbleASP」の拡張性・汎用性、複数ネットショップ一元管理システム「TEMPOSTAR」によるスイッチングコスト、コミュニティサービス「CARTUNE」のネットワーク効果が競争優位性となる。ビジネスモデルは広告収入への依存度が高いが、データ・コンテンツ利用料、ECサイト運営、リサーチソリューション、ECシステム提供と多角化を図る。技術的な側面から見た参入障壁は著しく高いとは言えないと認識する。

2. 沿革ハイライト

2000年4月、株式会社IRIコマース&テクノロジーとして設立。M&Aを積極的に活用し、「RBB TODAY」(2000年)、「レスポンス」「e燃費」(2002年)、「marbleASP」(2006年)、「インサイド」(2007年)など多様なWebメディアやサービスを取得し事業を拡大する。2009年「iid-CMP」を完成。2010年に旧株式会社イードと合併し、商号を「株式会社イード」へ変更する。その後も「アニメ!アニメ!」(2012年)、「シネマカフェ」(2012年)、「CARTUNE」(2020年)、「TEMPOSTAR」(2021年)など、M&Aを通じて事業ポートフォリオを拡充する。2015年3月に東証マザーズ市場に上場し、2022年4月にはグロース市場へ移行した。2019年7月にはオフショア開発拠点としてカンボジアのBENITEN社に戦略投資を実行する。

3. 収益・成長

当社グループは、メディアジャンルの拡大とWebメディアの増加によるCP事業の更なる拡大を成長ドライバーとする。M&A戦略を事業拡大の柱と位置付け、新たなビジネス手法や多様なユーザーを獲得し、事業領域の拡大を図る。AI活用による事業環境の変化を見据え、既存事業の重点項目シフト・拡張に加え、AI関連ビジネスを含む新規サービスの創出を図る。広告収入への過度な依存を避けるため、多様な収益ポートフォリオの構築を目指す。具体的には、既存メディアを活用したサブスクリプションモデルの導入による直接課金、企業のEC事業領域への支援などを通じて企業価値向上を図る。エンジニアリング力の強化も成長戦略の重要な要素であり、オフショア開発拠点への戦略投資やAIをはじめとする新技術の利活用を進める。

4. 財務健全性

2025年6月期の連結財務データによると、総資産は6,252,482千円、純資産は4,638,432千円であり、純資産比率は約74.2%である。有利子負債は486,296千円に対し、キャッシュ及び現金同等物は3,596,433千円と潤沢な流動性を有する。

5. 株主還元

2025年6月期の年間配当は22.0円である。

6. 注目ポイント

当社グループは、インターネット業界の急速な変化に対応するため、AI活用や新技術の利活用を経営課題として認識し、エンジニアリング力の強化を図る。M&Aによる事業拡大は成長戦略の要であるが、M&Aにおけるリスク(市場環境や競争環境の変化、買収事業の計画未達、投下資金の回収困難、追加的費用発生)も認識する。広告収入への過度な依存を低減し、安定的な収益基盤を構築できるかが注目される。競合他社や大手企業の参入による競争激化のリスクも存在する。技術的な参入障壁は著しく高いとは言えないと認識する。Webメディア運営における検索エンジンロジック変更への対応や、個人情報保護、第三者の権利侵害、システム障害、商標価値低下などのリスクへの継続的な対策も重要となる。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100WQQU | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
4.6B 11.8倍 1.0倍 2.4% 906.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 4.5B 5.8B 6.1B
営業利益 324M 230M 460M
純利益 389M 340M 308M
EPS 79.6 69.5 62.6
BPS 937.7

大株主

株主名持株比率
エキサイト株式会社0.15%
株式会社博報堂0.11%
株式会社マイナビ0.08%
宮川 洋0.06%
株式会社ティーガイア0.05%
永井 詳二0.03%
株式会社ポプラ社0.03%
中坊 勇太0.02%
イード従業員持株会0.02%
吉野 弘彦0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-11株式会社博報堂 10.23
2025-11-07宮川 洋 6.1
2025-11-07株式会社博報堂 10.64
2025-11-07株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
2025-10-31宮川 洋 6.1
2025-02-26株式会社ポプラ社 4.94
2024-11-01宮川 洋 5.4
2021-04-07モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル 3.56

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-24TDNet株式会社webCGの株式取得(子会社化)に関するお知らせ
2025-11-11TDNetHolding change by 株式会社博報堂
2025-11-07TDNetHolding change by 宮川 洋
2025-11-07TDNetHolding change by 株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
2025-11-07TDNetHolding change by 株式会社博報堂
2025-10-31TDNetHolding change by 宮川 洋
2025-10-24TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-10-24TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-09-25TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-09-25TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-09-24TDNet事業計画および成長可能性に関する説明資料
2025-08-21TDNetdividend: 剰余金の配当に関するお知らせ
2025-08-21TDNet剰余金の配当に関するお知らせ
2025-08-21TDNet定款の一部変更に関するお知らせ
2025-07-04TDNet株式会社エディトの株式取得(子会社化)完了に関するお知らせ
2025-06-24TDNet株式会社エディトの株式取得(子会社化)に関するお知らせ
2025-05-22TDNet株主優待制度の拡充に関するお知らせ
2025-04-22TDNet完全子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)及び特定子会社の異動に関するお知らせ
2025-02-26TDNetHolding change by 株式会社ポプラ社
2024-11-01TDNetHolding change by 宮川 洋