Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ニッキ (6042)

株式会社ニッキは、ガス機器、汎用機器、自動車機器、産業機器の製造・販売及び不動産賃貸を行う。1932年創業の「わが国唯一の気化器専門工場」としての歴史と技術蓄積を背景に、電子制御燃料噴射システム、ECU、ガス自動車用燃料供給システム、排出ガス規制対応技術の研究開発に注力する。海外売上高比率57.6%と高く、グローバルに事業を展開。脱炭素・カーボンニュートラルに対応する事業構造転換と成長軌道への移行を中期経営計画で推進する。 [本社]神奈川県厚木市 [創業]1932年 [上場]1961年

**1. 事業概要と競争優位性**

株式会社ニッキは、ガス機器、汎用機器、自動車機器、産業機器の製造・販売及び不動産賃貸を主たる事業とする。ガス機器事業ではECU、インジェクター、噴射システム等を、汎用機器事業では汎用気化器、船舶用気化器、二輪用噴射システム等を、自動車機器事業ではスロットルボディ、気化器、アクセルワイヤユニット等を、産業機器事業では空圧制御機器部品等を製造・販売する。

当社グループは、当社、子会社9社、関連会社2社で構成され、中国、米国、インド、タイ、韓国等、複数の国で事業を展開する。2025年3月期の海外売上高比率は57.6%、特に米国への売上高が連結売上高の40.2%を占める。

競争優位性として、1932年創業「わが国唯一の気化器専門工場」としての歴史と長年の技術蓄積、専門性が挙げられる。自動車用LPGキャブレーション装置、電子燃料噴射装置、各種ECUの開発実績がある。研究開発活動では、代替エネルギーであるCNG、LNG、LPG用燃料システム、電子制御燃料噴射システム、エンジン制御技術、ECUの小型化・高機能化、排出ガス規制・OBD対応、ISO26262対応制御システム及びシステム部品に注力する。電動車両のエンジン制御技術や電動制動装置の研究開発も進める。これらの技術開発は、脱炭素・カーボンニュートラルへの外部環境変化に対応し、持続的な成長を目指す基盤となる。

**2. 沿革ハイライト**

1932年2月、㈱日本気化器製作所として創立し、わが国唯一の気化器専門工場として発足する。1933年3月には自動車・航空機エンジン用気化器を開発。1961年10月、東京証券取引所市場第二部に株式上場する。1963年3月には自動車用LPGキャブレーション装置を、1984年3月には自動車用電子燃料噴射装置を、1987年3月には自動車エンジン用各種ECUを開発。1995年10月、中国に瀋陽日新気化器有限公司を設立し、海外展開を本格化する。2001年10月に㈱ニッキへ商号を変更する。2004年9月にはガス自動車用燃料供給システムの専門子会社㈱ニッキ ソルテックを設立。その後もインド、タイに子会社を設立しグローバル展開を加速する。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行。2023年9月には㈱神奈川精工の株式を取得し、M&Aによる事業拡大を図る。

**3. 収益・成長**

当社グループは、収益改善に向けた施策を着実に実行し、成長事業への経営資源の集中と選択を進め、安定的な収益基盤の構築を図ることを中長期的な経営戦略とする。売上高営業利益率、売上高経常利益率、自己資本比率及び自己資本利益率(ROE)を重要な経営指標として位置付ける。

成長ドライバーとして、気候変動対策による脱炭素・カーボンニュートラルへの取り組み加速に対応した事業構造の転換・見直しを掲げ、CNG・LNG・LPG用燃料システムや電動車両関連技術の研究開発を推進する。新規営業推進活動の積極的な展開、経費・材料費の削減、製品別採算見直しによる販売価格の改定、生産性の向上等にも取り組む。2024年度にスタートした3ヶ年の中期経営計画は、事業構造の転換・見直しと成長軌道への転換・移行を基本方針とする。

**4. 財務健全性**

当社グループは自己資本比率の向上を重要な経営指標の一つとする。2025年3月期(最新期)の総資産は23,367百万円、純資産は13,063百万円であり、自己資本比率は約55.9%である。有利子負債は8,168百万円、現金及び現金同等物は3,692百万円である。

**5. 株主還元**

2025年3月期の年間配当は110円、一株当たり純利益(EPS)は339.29円である。

**6. 注目ポイント**

最大の注目ポイントは、気候変動対策による脱炭素・カーボンニュートラルへの世界的な取り組み加速に対し、自動車部品メーカーである当社がどのように事業構造を転換し、成長軌道へ移行するかである。代替エネルギー燃料システムや電動車両関連技術への研究開発投資、およびM&Aを含む成長事業への経営資源集中がその鍵を握る。

また、海外売上高比率が57.6%と高く、特に米国への依存度が高い(40.2%)ため、海外マーケットの状況、為替変動、国際的な政治・経済的混乱が経営成績に与える影響は大きい。これらのリスクを管理しつつ、長年の技術蓄積と専門性を活かし、変化する市場ニーズに対応できるかが、今後の企業価値向上を左右する。

[本社]神奈川県厚木市 [創業]1932年 [上場]1961年

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W65J | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
9.1B 13.5倍 0.7倍 0.0% 4,565.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 8.4B 9.4B 8.8B
営業利益 885M 904M 1.2B
純利益 631M 2.2B 878M
EPS 339.3 1,184.7 459.7
BPS 7,004.7 6,674.9 5,318.9

大株主

株主名持株比率
いちごトラスト・ピーティーイー・リミテッド0.23%
WESTERRN GATE GROUP LTD0.05%
INTERACTIVE BROKERS LLC0.05%
谷電機工業株式会社0.04%
株式会社横浜銀行0.04%
株式会社富士精機製作所0.03%
松澤孝一0.03%
浜銀ファイナンス株式会社0.03%
株式会社りそな銀行0.03%
ジェイアンドエス保険サービス株式会社0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-10-25株式会社横浜銀行 4.00%(2.60%)
2023-05-09株式会社横浜銀行 6.60%+3.60%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-28TDNet業績修正ニッキ業績予想の修正に関するお知らせ3,860-0.26%
2025-10-29TDNet業績修正ニッキ業績予想の修正に関するお知らせ3,455-2.46%
2025-09-17TDNetその他ニッキ大島機工株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ3,155+4.60%
2025-07-29TDNet業績修正ニッキ業績予想の修正に関するお知らせ2,622+12.13%
2025-07-25TDNetその他ニッキ譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ2,658-2.03%
2023-10-25EDINET大量保有株式会社横浜銀行大量保有 4.0%
2023-05-09EDINET大量保有株式会社横浜銀行大量保有 6.6%