Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ユニバーサル園芸社 (6061)

株式会社ユニバーサル園芸社は、法人向けレンタルグリーンとメンテナンスを中核事業とする。オフィスや商業施設等へ観葉植物やアートフラワーを提供し、空間演出をサポートするストック型ビジネスモデルを構築する。東京、大阪、名古屋の主要都市で自社便サービス網を有し、顧客基盤、仕入、品質に優位性を持つ。労働集約型産業であり、専門人材の育成とノウハウ蓄積が競争力の源泉。M&Aを積極活用し、地球温暖化に伴う環境意識の高まりを成長機会と捉え、事業規模拡大を図る。 [本社]大阪府茨木市 [創業]1974年 [上場]2012年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社ユニバーサル園芸社グループは、グリーン事業、卸売事業、小売事業の3セグメントで構成される。中核のグリーン事業は、レンタルグリーン事業と園芸関連商品取扱事業を展開する。レンタルグリーン事業は、オフィス、商業施設、飲食店、ホテル等の法人顧客に対し、観葉植物、アートフラワー、生花などをレンタルで提供し、定期的な交換やメンテナンスを行う。これにより、装飾的効果、誘導、遮蔽、空気清浄といった機能的効果、癒しや安らぎといった精神的効用による空間演出をサポートする。ビジネスモデルは基本的に法人取引であり、地域の有力な生花店やビルメンテナンス事業者などの元請会社からの受注形態も存在する。このレンタルグリーンはストック型収益モデルを形成する。

卸売事業は、観葉植物、造花、エクステリア用石材等の卸売を行う。造花やエクステリア用石材は海外から輸入し、ショッピングセンター、ホームセンター、工務店等へ卸売する。小売事業は、店舗およびインターネット通販を通じて草花、観葉植物、園芸資材などを個人顧客に販売する。

競争優位性として、東京、大阪、名古屋の3都市で自社便によるサービスを展開できる規模の会社は少なく、顧客基盤、仕入、品質において優位性を持つ。長年培った経験と社員教育体制を通じた人材育成により、同業他社の追随を許さないサービスレベルを維持する。当業界は労働集約型産業であり、園芸の専門分野における質の高い技量、経験、高度な商品知識を持つ人材の確保と育成が不可欠であり、これが実質的な参入障壁となる。技術的な特異性や独自性のある企業は少ないと認識するが、同社はノウハウ蓄積とサービス品質で差別化を図る。

2. 沿革ハイライト

同社は1974年2月に大阪府茨木市で設立された。1993年7月には東京本店を開設し、関東エリアへの事業展開を開始する。2007年12月には上海寰球園芸産品租賃有限公司を設立し、海外事業へ進出する。2012年4月には大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場に株式を上場した。その後、積極的なM&A戦略を展開し、ビバ工芸株式会社(2009年11月)、株式会社花守花の座(2013年2月)、株式会社高島屋植物園(2015年4月)、Rolling Greens, Inc.(米国、2015年4月)、MIRAGE GREEN(SINGAPORE) Pte. Ltd.(2018年6月)、園芸ネット株式会社(2018年10月)、株式会社小林ナーセリー(2020年7月)、金子園芸株式会社(2022年7月)、株式会社改良園(2022年11月)、株式会社日生ウッドワークス(2023年8月)、株式会社大多喜ハーブガーデン(2023年9月)、泰成緑栄株式会社(2023年12月)、Nicolai Bergmann株式会社(2024年4月)、株式会社インナチュラル(2024年7月)、Plantscape,Inc.(2025年4月)、吉村造園株式会社(2025年4月)などを子会社化し、事業規模と地域展開を国内外で拡大する。

3. 収益・成長

園芸市場は横ばい傾向で推移するが、地球温暖化に伴う個人および企業の環境問題への意識の高まりや省エネ志向、テレワークや外出自粛がきっかけとなった個人の植物への需要の高まり、企業のCSR活動における壁面緑化や屋上緑化への取り組み等から、園芸業界への注目は高まっている。同社は、顧客サービスレベルの一層の向上と専門化による同業他社との差別化、既存事業基盤の整備、他社との提携、M&A戦略を成長ドライバーとする。中期経営計画では、令和6年6月期を初年度とし、令和10年6月期に売上高300億円・当期純利益30億円を目標に掲げる。収益基盤の強化を課題とし、グリーン事業を中核に、壁面緑化や屋上緑化といった園芸関連分野の取扱事業、カフェ等の小売事業、ネット通販事業等への中期的な投資を図る。

直近会計年度(2025年6月期)の連結売上高は20,506,954千円を計上する。営業利益は2,651,452千円、経常利益は2,642,984千円、純利益は1,805,420千円を計上する。売上高経常利益率は12.9%であり、目標の13%以上を下回るものの、M&A強化による短期的なものと捉え、引き続き目標達成を目指す。

4. 財務健全性

直近会計年度(2025年6月期)の自己資本比率は78.9%(純資産13,448,272千円 / 総資産17,035,905千円)であり、目標の80%以上を下回るものの、M&A強化による短期的なものと捉え、引き続き目標達成を目指す。現金及び現金同等物は4,348,681千円を保有する。有利子負債は69,432千円と低水準に抑えられており、財務の安定性を示す。営業活動によるキャッシュ・フローは2,586,147千円、投資活動によるキャッシュ・フローは1,725,399千円を計上する。

5. 株主還元

直近会計年度(2025年6月期)の年間配当金は26.0円/株を実施する。1株当たり純利益(EPS)は388.23円、1株当たり純資産(BPS)は2912.91円を計上する。

6. 注目ポイント

同社は労働集約型産業であり、園芸の専門分野において質の高い技量や経験、高度な商品知識を持つ人材が不可欠である。そのため、優秀な人材の確保と育成が継続的な成長の鍵となる。定期採用を中心とした計画的な人材採用と、社内独自の研修及び人事育成制度の運用により、社員の定着と業務に取り組む意欲・能力の向上を図る。M&Aを積極的な成長戦略として位置付け、国内外で事業拡大を進める。直近ではPlantscape,Inc.や吉村造園株式会社の取得を実施した。競合他社との差別化をサービス品質とノウハウ蓄積で図る一方、新規参入に関する法的規制がないため、競争激化や他社による新商品開発リスクに直面する。地球温暖化や環境意識の高まりを追い風に、壁面緑化や屋上緑化といった新たな園芸関連分野への展開を強化し、収益基盤の多角化を図る。同社は「日本一の総合園芸会社」そして「世界一の園芸会社」となることを目標に掲げ、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を追求する。

出典: 有価証券報告書 (2025-06) doc_id=S100WRP5 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
15.0B 7.7倍 1.0倍 0.0% 2,980.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 20.5B 16.9B 13.8B
営業利益 2.7B 2.4B 2.1B
純利益 1.8B 1.6B 1.5B
EPS 388.2 348.4 315.3
BPS 2,912.9 2,586.5 2,244.2

大株主

株主名持株比率
カーン園子0.16%
森坂拓実0.13%
森坂優子0.12%
ユニバーサル園芸社社員持株会0.09%
ユニバーサル商事有限会社0.05%
大和リース株式会社0.04%
日泰サービス株式会社0.03%
株式会社東邦レオホールディングス0.03%
岡山フードサービス株式会社0.02%
橘 俊夫0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-06-18森坂 拓実 41.63%(1.25%)
2024-05-30森坂 拓実 12.93%(2.03%)
2024-05-21森坂 拓実 42.88%(1.27%)
2023-04-28森坂 拓実 45.53%(0.16%)
2023-04-28森坂 拓実 44.15%(1.38%)
2023-03-17森坂 拓実 44.15%(1.38%)
2023-03-15森坂 拓実 44.15%(1.38%)
2023-02-07森坂 拓実 45.53%(0.16%)
2023-01-05森坂 拓実 45.53%(0.16%)
2022-03-28森坂 拓実 45.69%(1.15%)
2022-01-05森坂 拓実 46.84%(0.48%)
2021-04-28森坂 拓実 47.32%+11.82%
2021-04-27森坂 拓実 47.32%+11.82%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-10-14TDNetその他ユニバ園芸公益財団法人 財務会計基準機構への加入状況について5,630+2.13%
2025-06-18EDINET大量保有森坂 拓実大量保有 41.63%4,740-0.63%
2025-06-17TDNet配当・還元ユニバ園芸自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果及び自己株式取得終了に関するお知4,750-0.21%
2025-06-16TDNet配当・還元ユニバ園芸自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による 自己株式の買付けに関するお知ら4,800-1.04%
2024-05-30EDINET大量保有森坂 拓実大量保有 12.93%
2024-05-21EDINET大量保有森坂 拓実大量保有 42.88%
2023-04-28EDINET大量保有森坂 拓実大量保有 45.53%
2023-04-28EDINET大量保有森坂 拓実大量保有 44.15%
2023-03-17EDINET大量保有森坂 拓実大量保有 44.15%
2023-03-15EDINET大量保有森坂 拓実大量保有 44.15%
2023-02-07EDINET大量保有森坂 拓実大量保有 45.53%
2023-01-05EDINET大量保有森坂 拓実大量保有 45.53%
2022-03-28EDINET大量保有森坂 拓実大量保有 45.69%
2022-01-05EDINET大量保有森坂 拓実大量保有 46.84%
2021-04-28EDINET大量保有森坂 拓実大量保有 47.32%
2021-04-27EDINET大量保有森坂 拓実大量保有 47.32%