Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

キャリアリンク株式会社 (6070)

キャリアリンクは事務系(BPO、CRM、一般事務)と製造系の人材サービス、自動車管理を展開する。主力はBPO関連事業で、売上高の59.3%を占め、特に官公庁・地方自治体との請負取引比率が高い。企画提案型BPOや経験豊富なスーパーバイザーによるチーム派遣で、短期間での大量・高品質な業務処理を実現するノウハウが強み。ISO/IEC27001等認証取得で品質・セキュリティを担保する。公的業務の外部委託進展や民間企業への拡大、DX化推進を成長ドライバーとする。 [本社]東京都新宿区 [創業]1996年 [上場]2012年

1. 事業概要と競争優位性

キャリアリンク株式会社は、事務系人材サービス事業、製造系人材サービス事業、自動車管理事業を展開する。主力は事務系人材サービス事業であり、BPO関連事業部門、CRM関連事業部門、一般事務事業部門から構成される。製造系人材サービス事業は食品加工部門と製造加工部門に分かれる。契約形態は人材派遣、請負、紹介予定派遣、人材紹介の4種類を用いる。

BPO関連事業部門では、地方自治体及び企業等の業務プロセスの一部について、業務効率化等の企画提案型の人材派遣及び業務請負を行う。バックオフィス業務、入力業務、窓口業務、発送業務、営業支援業務、フィールド関連業務などを請け負う。これまで培ったノウハウにより、就業スタッフの募集、スキルチェック、面談、勤務シフト組みを効率的かつ効果的に実施し、適切な人材確保と業務の早期稼動開始に対応する。業務請負では、業務手順設計の合理化、平易で明瞭な業務マニュアル作成、就業スタッフの勤務シフト管理・教育を徹底し、運営効率化と業務品質向上を図る。就業スタッフへのインセンティブ報酬支給でモチベーション向上を追求する。

競争優位性として、経験豊富なスーパーバイザーをリーダーとする「チーム派遣」が挙げられる。これにより、顧客の導入時研修や継続研修、業務指導が軽減され、短期間で大量かつ高品質な業務処理が可能となる。就業スタッフ1,000名を超える大型案件でも、受注からスタッフ供給、事前研修、体制構築、業務開始までを約1ヵ月で整える対応力を持つ。

製造系人材サービス事業では、派遣案件において労務管理者を配置し、顧客にとってメリットのある請負への転換を提案する。

情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/IEC27001)、品質マネジメントシステム(ISO9001:2015)、プライバシーマーク認証を取得し、高い品質とセキュリティ管理体制を構築する。これらのノウハウと管理体制が競合との差別化要因となる。

2. 沿革ハイライト

1996年10月、一般労働者派遣事業の展開を目的に東京都新宿区に設立する。1997年1月、一般労働者派遣事業許可を取得し、事務機器操作や経理事務職などの派遣を開始する。1999年4月、有料職業紹介事業許可を取得し、紹介事業を開始する。2007年9月、社会保険庁(現 日本年金機構)より年金記録台帳の調査業務を受託し、BPO関連事業を開始する。2012年11月、東京証券取引所マザーズに株式を上場し、2015年1月には市場第一部に指定される。2018年3月、株式会社ジャパン・ビジネス・サービスを完全子会社化する。2022年4月、東京証券取引所プライム市場に移行する。

3. 収益・成長

2025年3月期において、事務系人材サービス事業のBPO関連事業部門が全売上高の59.3%を占め、特に官公庁・地方自治体との請負取引の比率が高い。中長期的な経営戦略として、地方自治体向け及び民間企業向けの企画提案型BPO案件を中心に業容拡大を図る。地方自治体を中心に新規取引先の拡大、既存取引先での受注量シェア拡大、BPO事業者等からの受注量拡大に注力する。これに伴い、支店、営業所、BPOセンターなどの拠点網の充実と要員の増強を機動的に実施する。製造系人材サービス事業においても拠点網を充実させ、受注拡大を推進する。

成長ドライバーとして、官公庁における公的業務の外部委託進展が予想され、事業地域及び業務領域の拡大を見込む。今後は官公庁のみならず民間企業からの受注拡大も積極的に推進する。また、新規事業の開拓など事業展開の多角化を積極的に推進する方針である。持続的な競争力維持・向上のため、請負案件などの業務処理にAI活用などによるDX化を始めとするイノベーション・テクノロジーを積極的に取り入れる。人口構造の変化に対応するため、女性、高年齢層、ハンディキャップを持つ方、外国籍の方に向けて多様な勤務形態を整備し、就業機会を提供する。高年齢層、ハンディキャップを持つ方、外国籍の方を中心とした業務運営や、少人数による業務運営を想定したオペレーション開発をDX化を軸に取り組む。中期経営計画(2026年3月期から2028年3月期)では、年平均5%程度の成長を計画し、2028年3月期の売上高は47,066百万円、営業利益は3,026百万円、営業利益率は6.4%を目標とする。事業ポートフォリオの見直しや新規事業開発、インフラ整備、高スキル人材採用への積極的な投資を実施する。M&Aも事業拡大の手段として検討する。

4. 財務健全性

2025年3月期末時点のキャッシュ・アンド・イクイバレンツは10,724,275千円であり、インタレスト・ベアリング・デットは689,164千円である。

5. 株主還元

2025年3月期の年間配当は120.0円である。

6. 注目ポイント

人材サービス事業は労働基準法、職業安定法、労働者派遣法及び関連諸法令の遵守が極めて重要であり、コンプライアンス体制の徹底が求められる。許可の取消しや偽装請負認定のリスクが存在する。事務系人材サービス事業のBPO関連事業部門、特に官公庁・地方自治体との請負取引への売上高依存度が高い(59.3%)ため、環境変化による業績影響のリスクがある。当社グループは民間企業との請負取引や派遣業務の強化、製造系人材サービス事業の拡大により分散を図る。登録スタッフ及び就業スタッフの確保は事業展開の重要な課題であり、雇用情勢や労働需要の変化により人材確保が困難になるリスクがある。イノベーション・テクノロジー(DX、AI)への対応遅延や選択誤り、専門人材確保の遅れは競争力低下を招く可能性がある。景気変動、競争激化、自然災害・疫病、システム障害、情報セキュリティ事故、個人情報・機密情報の漏洩も事業活動及び経営成績に影響を及ぼすリスクとして認識する。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W325 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
33.3B 17.2倍 2.1倍 0.0% 2,645.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 40.4B 43.8B 52.5B
営業利益 2.7B 3.3B 7.6B
純利益 1.8B 2.2B 5.7B
EPS 154.1 185.5 483.4
BPS 1,243.0 1,207.9 1,130.0

大株主

株主名持株比率
スマートキャピタル株式会社0.45%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.06%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.01%
キャリアリンク従業員持株会 0.01%
成澤 素明0.01%
島 健人0.01%
原 信夫0.01%
野村信託銀行株式会社(投信口) 0.00%
森村 夏実0.00%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-12-14スマートキャピタル株式会社 42.85%(0.14%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-11-28TDNetMBO・上場廃止キャリアリンク連結子会社(キャリアリンクファクトリー株式会社)の完全子会社化に関するお知らせ2,523-0.28%
2025-09-22TDNet業績修正キャリアリンク業績予想の修正に関するお知らせ2,399+9.67%
2025-07-15TDNet資本政策キャリアリンク株式報酬型ストックオプション(新株予約権)の発行内容確定に関するお知らせ2,184-0.23%
2023-12-14EDINET大量保有スマートキャピタル株式会社大量保有 42.85%