**1. 事業概要と競争優位性**
株式会社アサンテは、既存木造家屋を対象とした白蟻防除、湿気対策、地震対策の各種施工を主力サービスとする。その他、住宅リフォーム、ゴキブリ・ネズミ等の害虫・害獣防除も手掛ける。ビジネスモデルは、全国農業協同組合連合会、県本部、農業協同組合、生活協同組合等(以下、農協等)との提携を基本とした訪問販売であり、営業から施工、アフターメンテナンスに至る業務のほとんどを自社従業員で行う。
競争優位性として、まず農協等との強固な提携ネットワークが挙げられる。1979年の藤枝市農業協同組合との提携を皮切りに、各地の農協等と業務提携を拡大し、安定的な顧客紹介ルートを確立する。これは新規参入者にとって模倣困難な高い参入障壁となる。また、1970年の創業以来培われた白蟻防除の専門技術とノウハウ蓄積も強みである。2007年には耐震補強施工「アサンテ耐震システム」を独自開発し、一般財団法人日本建築防災協会の技術評価を取得した。安全性・環境負荷軽減・効果を兼ね備えた施工方法や製品開発を目指し、シロアリ探知機やシロアリ食害材の樹脂補強方法に関する研究開発も推進する。福島県と静岡県に総合研修センターを設置し、人材教育体制を拡充することで、営業・施工・コンプライアンスの質を高め、顧客満足度向上と顧客ロックインを図る。国内には約2,600万戸の木造家屋が潜在需要として存在し、この巨大な市場を対象とする。
**2. 沿革ハイライト**
1970年5月に「三洋消毒社」として創業し、1973年9月に三洋消毒株式会社を設立する。1979年9月に藤枝市農業協同組合と業務提携を開始し、以降各地の農協等との提携を拡大した。1994年1月に商号を株式会社アサンテに変更し、リフォーム事業に進出する。2007年には独自開発の耐震補強施工「アサンテ耐震システム」の販売を開始した。2013年3月に東京証券取引所市場第二部へ上場し、2014年4月に市場第一部指定、2022年4月にはプライム市場へ移行した。2020年7月には株式会社ハートフルホームを子会社化し、2023年11月にはアドバンテッジアドバイザーズ株式会社と事業提携している。
**3. 収益・成長**
成長ドライバーとして、国内約2,600万戸の木造家屋という巨大な潜在需要と、既存住宅の長寿命化とメンテナンスを促進する政策の継続が挙げられる。これらを追い風に、営業エリアやサービス分野の拡大を目指す。具体的には、JA提携の深耕と新規エリア開拓、企業提携先の強化と新規開拓による販売ルート拡充、M&Aによる業績・事業領域拡大を推進する。新たなサービスとして、木造家屋の課題解決に資する高付加価値なサービスの設計・提供、高断熱施工の本格販売等に取り組む。生産性向上に向けては、営業のデジタル化、業務合理化、施工効率向上に繋がる研究開発や機器導入を進める。
ビジネスモデルは、訪問販売を主軸とし、農協等との提携による安定的な顧客獲得チャネルを持つ。白蟻防除は定期的なメンテナンスが必要な性質を持ち、保証期間中のアフターサービスも充実させることで、リカーリング要素を持つ収益構造を構築する。
2026年3月期には売上高14,900百万円、営業利益1,320百万円を見込み、2028年3月期には売上高160億円、営業利益18億円、親会社株主に帰属する当期純利益11億円を目標とする中期経営計画を策定する。
**4. 財務健全性**
当社グループは、2025年3月期末時点で現金及び現金同等物を7,106,131千円保有し、有利子負債は356,814千円と低水準である。総資産14,346,142千円に対し、純資産は9,744,926千円であり、自己資本比率は約67.9%と高い水準を維持する。
**5. 株主還元**
過去3期にわたり年間配当62.0円を継続する。
**6. 注目ポイント**
アサンテの最大の競争優位性は、長年にわたり構築された全国的な農協等との強固な提携ネットワークと、既存住宅メンテナンスにおける専門技術・ノウハウの蓄積である。自社開発の耐震システムやシロアリ探知機等の研究開発は、技術的優位性をさらに強化する。国内の膨大な木造家屋の潜在需要と、既存住宅長寿命化政策は持続的な成長の追い風となる。M&Aやサービス領域の拡大、生産性向上への取り組みも成長ドライバーとして機能する。一方で、訪問販売というビジネスモデル特有の特定商取引法等の法規制遵守、人材確保・育成、個人消費マインドの変動、主要提携先との関係維持、季節的変動(白蟻活動の活発化による第2四半期偏重)が事業リスクとして挙げられる。これらのリスクを適切に管理しつつ、強固な顧客基盤と技術力を活かした成長戦略の実行が注目される。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 16.4B | 370.1倍 | 1.3倍 | 4.7% | 1,325.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 13.7B | 14.4B | 14.3B |
| 営業利益 | 200M | 835M | 780M |
| 純利益 | 35M | 274M | 240M |
| EPS | 3.6 | 28.1 | 24.6 |
| BPS | — | 981.7 | — |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.09% |
| 宗政 ヨシ | 0.08% |
| アサンテ従業員持株会 | 0.04% |
| NHGGP JAPAN OPPORTUNITIES FUND, L.P. (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 0.04% |
| 渋谷 健一 | 0.03% |
| 宗政 英傑 | 0.02% |
| JP MORGAN CHASE BANK 385632 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.02% |
| 日本生命保険相互会社 | 0.01% |
| 朝日生命保険相互会社 | 0.01% |
| 株式会社三菱UFJ銀行 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2024-10-15 | 株式会社ムネマサ | 5.99 | |
| 2024-09-19 | 株式会社ムネマサ | 16.11 | |
| 2023-12-05 | AAGS Investment, Inc. | 17.86 |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-07 | TDNet | 2026年3月期 3月度月次売上高のお知らせ | — | — | ||
| 2026-03-17 | TDNet | 通期連結業績予想の修正及び特別損失(固定資産の減損損失)の計上に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-03-17 | TDNet | forecast_revision: 通期連結業績予想の修正及び特別損失(固定資産の減損損失)の計上 | — | — | ||
| 2026-03-06 | TDNet | 2026年3月期 2月度月次売上高のお知らせ | — | — | ||
| 2026-01-15 | TDNet | 2026年3月期 12月度月次売上高のお知らせ | — | — | ||
| 2025-12-08 | TDNet | 2026年3月期 11月度月次売上高のお知らせ | — | — | ||
| 2025-10-08 | TDNet | 2026年3月期 9月度月次売上高のお知らせ | — | — | ||
| 2025-09-17 | TDNet | 役員の異動に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-09-08 | TDNet | 2026年3月期 8月度月次売上高のお知らせ | — | — | ||
| 2025-08-12 | TDNet | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-08-12 | TDNet | buyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-07-18 | TDNet | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-07-18 | TDNet | buyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-07-08 | TDNet | 2026年3月期 6月度月次売上高のお知らせ | — | — | ||
| 2025-06-09 | TDNet | 2026年3月期 5月度月次売上高のお知らせ | — | — | ||
| 2025-04-08 | TDNet | 2025年3月期 3月度月次売上高のお知らせ | — | — | ||
| 2024-10-15 | TDNet | Holding change by 株式会社ムネマサ | — | — | ||
| 2024-09-19 | TDNet | Holding change by 株式会社ムネマサ | — | — | ||
| 2023-12-05 | TDNet | Holding change by AAGS Investment, Inc. | — | — |