Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

アライドアーキテクツ株式会社 (6081)

アライドアーキテクツは、企業のマーケティングDXを支援する。自社開発SaaSツールとSNS活用ソリューションを国内で提供し、顧客のマーケティング人材不足を補う。クロスバウンド事業では独自のインフルエンサーネットワークを活用し、中国・香港・台湾向けプロモーションを展開する。インターネット広告市場の成長を背景に、プロダクト進化やAI活用、M&Aによる非連続成長を模索する。競争激化や不適切会計によるガバナンス強化が課題。海外事業は撤退し国内に経営資源を集中する。 [本社]東京都渋谷区 [創業]2005年 [上場]2013年

1. 事業概要と競争優位性

アライドアーキテクツは、「世界中の人と企業の創造がめぐる社会へ」をミッションに、企業のマーケティングDX支援を主軸とするBtoBビジネスを展開する。国内事業では、自社開発のマーケティングSaaSツール提供とSNS活用ソリューション、カスタマーサクセス支援により、顧客企業のマーケティング人材不足を補い、成果達成を支援する。クロスバウンド事業では、独自のインフルエンサーネットワークを活用し、中国・香港・台湾向けインバウンド・越境ECプロモーション支援を行う。海外事業は2024年10月に撤退を決定した。

競争優位性として、自社開発SaaSツールとSNS活用ソリューションを組み合わせた提供体制、独自のインフルエンサーネットワーク、カスタマーサクセスによる顧客ロックイン構造を構築する。国内で蓄積したノウハウや開発技術力、マーケティング関連データの活用も強みである。「微博(Weibo)」公式の中国向け広告コンテンツ拡散支援サービス「WEIQ」の日本における独占販売契約は、特定の市場での参入障壁となる。情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証やプライバシーマークの取得により信頼性を確保する。マーケティング業界の競争激化を課題と認識し、AIを活用したソリューション開発やSaaS機能強化による差別化が急務である。

2. 沿革ハイライト

2005年8月、インターネットマーケティング事業を目的として設立。2008年「モニタープラザ」を開始し、SNSマーケティングの基盤を築く。2013年11月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。2016年UGC活用SNS広告運用支援サービス「Letro」提供開始、「微博(Weibo)」公式の中国向け広告コンテンツ拡散支援サービス「WEIQ」の日本における独占販売契約を締結。2020年動画制作支援サービス「LetroStudio」提供開始など、SaaSプロダクトを拡充。2024年10月、海外事業子会社SuperFaction Pte. Ltd.の解散を決定し、海外事業から撤退。国内では2024年7月にプロダクト事業とソリューション事業を統合し、事業構造の再編を進める。

3. 収益・成長

ビジネスモデルは、自社開発SaaSツールによるストック型収益と、SNS活用ソリューション提供を組み合わせる。カスタマーサクセス強化により、顧客のマーケティングDX課題にワンストップで対応し、顧客ロックインを図る。売上の多くはインターネット広告費に区分される。

経営環境として、日本の人口減少・市場成熟化、DX推進、インバウンド市場拡大を背景に、集客のグローバル化が進む。インターネット広告市場は前期比9.6%増の3兆6,517億円、ソーシャル広告は13.1%増の1兆1,008億円と大きく成長しており、物販系ECプラットフォーム広告費も3.4%増の2,172億円と拡大を続ける。当社グループは、この成長市場を主要な事業基盤とする。

成長戦略として、マーケティングDX支援事業のオーガニック成長を掲げる。プロダクトの進化、施策実行力の増強、提案メニューの拡充、カスタマーサクセス強化を着実に実行する。AIによる業務効率化を推進し、AIを活用したマーケティングソリューションの開発を進める。非連続成長のため、M&A(既存事業とのシナジー、新領域獲得)及び新領域の開拓を模索する。国内事業での収益基盤確立後、中長期的な海外展開を再検討する方針である。プロフェッショナル人材の獲得・育成、基幹事業で得たマーケティング関連データの蓄積・活用も成長ドライバーと位置付ける。

4. 財務健全性

当社グループは、健全な財務基盤を維持しつつ、マーケティングDX支援事業の中長期的な成長のための投資を行うことを基本方針とする。2024年12月末時点において、現預金1,940,205千円、長期借入金610,617千円、自己資本比率は58.4%と、健全な財務体質を維持する。2024年12月期は営業損失を計上したが、これはクロスバウンド事業の解散・調査費用、海外子会社の清算関連費用など一過性の費用が主因であり、2025年12月期以降は固定費削減効果と収益性改善につながるものと見込む。投資は営業キャッシュ・フローの範囲内で行うことを目標とし、企業価値を大きく向上させる投資機会に備え、資金調達環境を整える。

5. 株主還元

株主還元に関する具体的な方針や実績の記載はない。

6. 注目ポイント

当社グループは、海外事業からの撤退と国内事業への経営資源集中により、事業構造の簡素化と効率的な運営、収益性の向上を図る。国内事業では、プロダクト事業とソリューション事業の統合によるシナジーを基盤とし、最新技術の積極的な取り入れ、戦略立案・提案力や実行力を備えたマーケティング人材の確保・育成、営業・カスタマーサクセス体制の最適化が重要課題である。

クロスバウンド事業における不適切会計処理が発覚したことを受け、コーポレート・ガバナンス体制の抜本的な見直しと強化を最優先課題とする。職務分掌の不備、自己承認取引、相互牽制の不機能といった内部統制の開示すべき重要な不備を是正するため、経営体制の改善、予算の適切な設定・管理、内部統制システムの強化、リスク管理体制の見直し、コンプライアンス教育の徹底、監査・監督機能の実効性向上など、多面的なアプローチで信頼回復と企業価値向上を目指す。インターネット広告市場、特にソーシャル広告市場の継続的な成長は、当社グループの事業拡大にとって追い風となる。

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.5B 127.0倍 1.4倍 0.0% 160.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1.4B 767M 3.0B
営業利益 -87M -23M 50M
純利益 -137M -46M 20M
EPS -8.5 -2.9 1.3
BPS

大株主

株主名持株比率
中村 壮秀0.35%
NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB) (常任代理人 野村證券株式会社)0.04%
楽天証券株式会社0.03%
株式会社SBI証券0.02%
MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.02%
井村 俊哉0.02%
合同会社MNカンパニー0.02%
JPMBL RE NOMURA INTERNATIONAL PLC 1 COLL EQUITY (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.01%
野村證券株式会社0.01%
毛利 寛0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-07-29マッコーリー バンク リミテッド 34.2
2026-07-29マッコーリー バンク リミテッド 35.28
2026-07-29マッコーリー バンク リミテッド 35.91
2026-07-16マッコーリー バンク リミテッド 34.2
2026-07-16マッコーリー バンク リミテッド 35.28
2026-07-16マッコーリー バンク リミテッド 35.91
2026-07-16マッコーリー バンク リミテッド 37.33
2026-06-26マッコーリー バンク リミテッド 35.28
2026-06-10マッコーリー バンク リミテッド 35.91
2026-01-21三井住友信託銀行株式会社
2026-01-06中村 壮秀 32.49
2026-01-05中村 壮秀 32.49
2025-12-19三井住友信託銀行株式会社 5.66
2025-10-22中村 壮秀 36.21
2025-10-22中村 壮秀 36.21
2024-08-06野村證券株式会社 4.09
2024-07-05NOMURA INTERNATIONAL PLC 5.29
2024-03-26ベルインベストメンツ株式会社 3.77
2024-02-22アセットマネジメントOne株式会社
2024-02-07アセットマネジメントOne株式会社 0.08

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-08-14TDNet2026年12月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-08-14TDNet2026年12月期第2四半期決算説明資料
2026-08-03TDNet第三者割当により発行された行使価額修正条項付第22回新株予約権の月間行使状況に関するお知らせ
2026-07-29TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-07-29TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-07-29TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-07-22TDNet第18回及び第19回新株予約権(信託型ストック・オプション)の消滅に関するお知らせ
2026-07-16TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-07-16TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-07-16TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-07-16TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-07-03TDNet第三者割当により発行された行使価額修正条項付第22回新株予約権の月間行使状況に関するお知らせ
2026-06-26TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-06-10TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-06-05TDNet(訂正)「第三者割当により発行された行使価額修正条項付第22回新株予約権の月間行使状況に関するお知ら
2026-06-05TDNet元従業員に対する損害賠償請求訴訟の提起に関するお知らせ
2026-06-03TDNet第三者割当により発行された行使価額修正条項付第22回新株予約権の月間行使状況に関するお知らせ
2026-03-31TDNet新執行体制に関するお知らせ
2026-03-31TDNet上場維持基準(時価総額)への適合に向けた計画に基づく進捗状況について
2026-03-18TDNet第三者割当による新株式発行に関する資金使途及び支出予定時期の変更について