株式会社エスクロー・エージェント・ジャパンは、金融、不動産、建築、士業専門家の領域に対し、取引の手続きや決済分野における取引支援の知見を活かし、取引関係者の業務を一貫して支援するワンパッケージサービスを提供する。事業は金融ソリューション、不動産ソリューション、建築ソリューション、士業ソリューションの4区分で構成する。金融向けには住宅ローン関連事務、相続手続き、信託サービス、相続・終活手続き代行を展開し、クラウドシステム「EPS」を通じて受発注管理、進捗管理、品質管理、DX推進支援を提供する。不動産向けには非対面決済サービス「H'OURS」、不動産取引保証®、物件調査、重要事項説明書作成、測量、図面作成、不動産オークションを展開する。建築向けには住宅建築支援ツール「ARCHITECT RAIL」を軸に、申請、図面作成、検査、アフターフォローまでを支援する。士業向けには「サムポローニアシリーズ」や「サムポロトラスト」、登記情報取得ファイリングシステムを提供する。
競争優位の中核は、住宅建築から不動産売買、住宅ローン、登記、相続までを横断して支援できる業務知見と、これを仕組み化したワンパッケージ提供力にある。単一機能のSaaS提供にとどまらず、クラウド、BPO、信託、士業連携、保証機能を組み合わせて取引全体を支える点に特徴を持つ。金融ソリューションの「EPS」は受発注管理、進捗管理、品質管理を担い、顧客の内部管理体制高度化やDX推進支援に資する。不動産ソリューションの「H'OURS」は、売買契約時の手付金、融資金、自己資金を信託口座で保全・管理し、司法書士による確認を経て送金と所有権移転を確実に実施する仕組みを備える。さらに不動産取引保証®を付加し、事故発生時の事態収拾と買主実損額の一時保証まで提供する。建築分野では「ARCHITECT RAIL」により申請から検査、アフターフォローまでをワンストップ化する。士業分野ではオンライン申請機能、情報管理機能、マイナンバーカードを利用した本人確認・電子署名機能を備える。加えて、管理型信託業、事務代行業、各種専門サービス、オペレーションセンター活用によるローコストオペレーション支援は、ノウハウ蓄積と業務集約を通じた参入障壁として機能する。提示テキスト内では市場シェアや特許の記載は確認できない。
同社が属する市場では、金融、不動産、建築、登記分野でデジタル化、キャッシュレス化、非対面化、自動化が進展する。関連法規制の改正を伴いながら、従来より早く簡易なサービスへの変化が進む一方、手続き・決済分野では不動産取引プロセスの変化等に伴う新たなリスクが発生し、一層の堅確さが求められる環境にある。日本政府が掲げる2050年カーボンニュートラル戦略を背景に、あらゆる分野でDXが進み、非対面化・デジタル化・自動化が前提となる社会への移行が追い風となる。半面、住宅ローン市場や不動産流通など国内不動産市況の動向に影響を受ける事業部門を抱えるため、市況悪化時には取扱件数減少の影響を受ける可能性を持つ。
同社は2025年2月に「中期経営計画2027」を策定し、「専門性×革新的サービス」で未来を支える社会インフラ企業となる長期ビジョンを掲げる。重要施策は5点で構成する。第1に、競争力のある領域へリソースと投資を集中し、サービスの専門性を深める。第2に、顧客ごとに異なる業務プロセスを標準化し、最適化された業務プロセスを提供する。第3に、競争力のある領域の強化はM&Aで進め、それ以外は外部企業との提携で対応範囲を深掘り・拡張し、取引プロセスを網羅的にカバーする。第4に、人事制度刷新、コミュニケーション強化、成長機会提供、働きやすい環境整備によりエンゲージメント向上を図る。第5に、業務プロセスの整理・細分化、共通項目ごとの標準化、自動化、人的作業のセンター集約により業務改革を推進する。具体策として、契約の非対面化、書類のデジタル化、不動産登記の完全オンライン申請支援、AIを活用した建築業務のデジタル化支援への投資継続を掲げる。2024年10月には「DX推進本部」を新設し、業務自動化に加え、不動産取引等の安心と安全を支える可能性のあるテクノロジー研究を継続する。設備投資では業務システム開発を主要項目として実施する。
主要リスクの第1はオペレーショナルリスクで、労働集約型業務に依存する面が残ることから、事務過誤、不正、システム障害、情報セキュリティ事故、人財不足、法令違反が業績に影響する可能性を持つ。第2は住宅ローン市況、不動産市況等の変動リスクで、市場悪化時に取扱件数が減少する可能性を持つ。第3は特定取引先への依存で、司法書士法人エスクロー・エージェント・ジャパン向け売上高の割合が一定水準にあるため、取引条件悪化や取引縮小が影響要因となる。このほか、災害等リスク、貸倒れリスク、レピュテーショナルリスクも開示する。
経営の基本方針として、堅実な経営、健全な経営、革新な経営の3点を掲げる。自己資本向上を重視し、今後も十分な自己資本を維持しつつ、売上高営業利益率やROEを主要な経営指標として位置づけ、事業生産性と収益性の向上を追求する。リスク管理面では、コンプライアンス規程、リスク管理規程、情報セキュリティ管理規程を整備し、コンプライアンス・リスク管理委員会を定期開催する。個人情報保護ではプライバシーマーク認証を取得する。人財面では人事基本方針に基づき、適正評価、働きがいのある環境整備、福利厚生拡充を進める。株主還元方針に関する具体的記載は提示テキスト内では確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 8.8B | 23.9倍 | 2.3倍 | 0.0% | 191.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4.7B | 4.1B | 3.7B |
| 営業利益 | 482M | 456M | 234M |
| 純利益 | 349M | 300M | 92M |
| EPS | 8.0 | 6.9 | 2.1 |
| BPS | 81.5 | 79.4 | 76.3 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 株式会社中央グループホールディングス | 0.43% |
| 本間 英明 | 0.07% |
| 株式会社日本測量 | 0.02% |
| KIA FUND 136(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 0.01% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.01% |
| 喜夛 利之 | 0.01% |
| 後藤 武史 | 0.01% |
| 野口 信雄 | 0.01% |
| 楽天証券株式会社 | 0.01% |
| 千原 一成 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-03-18 | 千代田プロパティホールディングス株式会社 | 9.79% | +1.08% |
| 2026-03-13 | 千代田プロパティホールディングス株式会社 | 8.71% | +2.10% |
| 2026-02-04 | 千代田プロパティホールディングス株式会社 | 6.61% | +0.52% |
| 2026-02-03 | 千代田プロパティホールディングス株式会社 | 5.01% | +0.01% |
| 2026-02-03 | 千代田プロパティホールディングス株式会社 | 6.09% | +1.08% |
| 2025-12-19 | 千代田プロパティホールディングス株式会社 | 5.01% | +0.01% |
| 2025-08-06 | 本間英明 | 9.24% | +2.73% |
| 2025-08-05 | 本間英明 | 9.03% | +2.42% |
| 2023-10-16 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 4.73% | (0.96%) |
| 2022-01-19 | 株式会社中央グループホールディングス | 40.70% | (3.04%) |
| 2022-01-18 | 株式会社中央グループホールディングス | 43.74% | (0.18%) |
| 2021-08-16 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 5.69% | (1.04%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-18 | EDINET | 大量保有 | 千代田プロパティホールディングス株式会社 | 大量保有 9.79% | 195 | — |
| 2026-03-13 | EDINET | 大量保有 | 千代田プロパティホールディングス株式会社 | 大量保有 8.71% | 189 | -1.06% |
| 2026-02-04 | EDINET | 大量保有 | 千代田プロパティホールディングス株式会社 | 大量保有 6.61% | 187 | +4.81% |
| 2026-02-03 | EDINET | 大量保有 | 千代田プロパティホールディングス株式会社 | 大量保有 5.01% | 184 | +1.63% |
| 2026-02-03 | EDINET | 大量保有 | 千代田プロパティホールディングス株式会社 | 大量保有 6.09% | 184 | +1.63% |
| 2026-01-16 | TDNet | IR | エスクローAJ | 2026年2月期 第3四半期 決算説明における想定質問と回答 | 172 | +1.16% |
| 2026-01-09 | TDNet | 決算 | エスクローAJ | 2026年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 183 | -3.83% |
| 2026-01-09 | TDNet | IR | エスクローAJ | 2026年2月期第3四半期 決算説明資料 | 183 | -3.83% |
| 2025-12-19 | EDINET | 大量保有 | 千代田プロパティホールディングス株式会社 | 大量保有 5.01% | 183 | -1.64% |
| 2025-11-14 | TDNet | 人事 | エスクローAJ | (開示事項の経過)当社代表取締役社長 成宮正一郎による当社株式の取得終了に関するお知らせ | 146 | +0.00% |
| 2025-10-17 | TDNet | IR | エスクローAJ | 2026年2月期 第2四半期 決算説明における想定質問と回答 | 144 | +0.69% |
| 2025-10-03 | TDNet | 決算 | エスクローAJ | 2026年2月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) | 129 | +4.65% |
| 2025-10-03 | TDNet | 業績修正 | エスクローAJ | 2026年2月期第2四半期(中間期)連結業績予想と実績との差異に関するお知らせ | 129 | +4.65% |
| 2025-10-03 | TDNet | IR | エスクローAJ | 2026年2月期第2四半期 決算説明資料 | 129 | +4.65% |
| 2025-10-03 | TDNet | 人事 | エスクローAJ | 当社代表取締役社長 成宮正一郎による当社株式の取得に関するお知らせ | 129 | +4.65% |
| 2025-08-06 | EDINET | 大量保有 | 本間英明 | 大量保有 9.24% | 129 | -0.78% |
| 2025-08-05 | EDINET | 大量保有 | 本間英明 | 大量保有 9.03% | 129 | +0.00% |
| 2025-07-08 | TDNet | 決算 | エスクローAJ | 2026年2月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 132 | -2.27% |
| 2025-07-08 | TDNet | IR | エスクローAJ | 2026年2月期 第1四半期決算説明資料 | 132 | -2.27% |
| 2025-06-24 | TDNet | 資本政策 | エスクローAJ | 有償ストック・オプション(新株予約権)の発行に関するお知らせ | 131 | +0.00% |