Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社エラン (6099)

病院入院者や介護施設入所者向けに、衣類・タオル類の洗濯付きレンタルと日常生活用品提供を組み合わせた「CSセット」を主力展開する。日額制で利用者の手間と費用把握の負担を軽減し、施設には業務負担軽減と手数料収入、リネンサプライ業者には新たな収益機会を提供する。全国営業網拡充、DX推進、新サービス、海外展開を進める。[本社]長野県松本市 [創業]1995年 [上場]2014年

1. 事業概要

株式会社エランは、病院に入院する患者や、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、グループホーム、ケアハウス等の介護施設入所者向けに、「CSセット」を主力サービスとして展開する。CSセットは、衣類・タオル類の洗濯サービス付きレンタルと日常生活用品の提供を組み合わせたサービスにあり、利用者は入院・入所時に衣類や生活用品を自ら用意する負担を軽減できる。特徴は、使用量ではなく入院・入所日数で料金を計算する日額制にあり、洗濯・交換頻度や用品使用量を気にせず利用しやすい設計となる。導入時には構成品目などのプラン設計、施設運営支援、リネンサプライ業者等への納入手配を担い、導入後は利用料金回収や問い合わせ対応を行う。オペレーションの一部は病院・介護施設やリネンサプライ業者等が担い、当社グループは中心となって各関係者を束ねる事業構造を採る。

2. 競争優位性

当社グループの競争優位性は、利用者、病院・介護施設、リネンサプライ業者等の三者にメリットを提供する事業設計にある。利用者には「手ぶらで入院・入所し、手ぶらで退院・退所する」利便性を提供し、施設には洗濯や日常生活用品補充に関する現場負担の軽減に加え、説明・受付業務や物品保管業務の委託対価として業務委託手数料を支払う。さらに、施設が保険適用外サービスの料金請求を自ら行う場合に必要となる厚生労働省の行政指導への厳格対応について、当社グループはこれに適合した形態でサービスを提供する。リネンサプライ業者等には、従来の寝具類に加え、タオル類、衣類のリース・洗濯や日常生活用品販売という新たな収益機会をもたらす。加えて、2003年5月のサービス開始以来の運営実績、全国29ヶ所の本支店及び営業所網、利用者料金回収や問い合わせ対応を担う運営ノウハウが参入障壁として機能する。個人情報を扱う事業としてプライバシーマーク付与認定を受けている点も、運営信頼性の補強材料となる。市場シェアの具体的数値は提示テキスト内では確認できないが、当社は中長期戦略として全国シェア拡大を明示する。

3. 市場環境

当社グループが属する医療・介護業界では、高齢化進行が需要拡大の基盤となる。2025年1月1日現在、65歳以上人口は3,621万人、総人口の29.3%を占めるとされ、当社サービスの市場規模拡大が見込まれる。一方で、入院セットに対するニーズの高まりを背景に、当社同様に入院セットを主たる事業とする他業者や病院・介護関連事業者の参入が進み、市場は活性化しつつある。競争激化は既存顧客喪失や収益力低下のリスクとなる。また、当社事業自体に必要な許認可等はないものの、サービス提供の場である病院や介護老人保健施設等は医療法、健康保険法、介護保険法等の規制下にあり、法令改正や行政指導運用見直しは事業に影響し得る。加えて、物価高騰、人件費上昇、感染症、自然災害、気候変動対応も事業環境上の重要論点となる。

4. 成長戦略

中長期戦略の中核は、CSセットの全国シェア拡大にある。利用者や病院その他関係者が求めるサービスとなるよう改善を継続し、営業展開を進める方針を示す。営業網整備では、2024年11月に郡山支店を開設し、2024年12月末時点で全国29ヶ所の本支店及び営業所網を構築する。2024年10月にエムスリー株式会社のグループ入りを果たし、同グループとのシナジーを通じた事業規模拡大を推進する。収益性改善では、物価高騰や人件費上昇に対応し、利用者価格への適正な価格転嫁と、エムスリーグループの知見を活かしたIT化・DX化による生産性向上を進める。新事業では、オリジナル患者衣「lifte」の普及拡大、在宅セットやエランHOTLINE TVを使った新サービス展開、顧客の生涯を通して必要なサービスを展開するプラットフォーム開発に注力する。海外では、インドのランドリーサービス企業への出資に続き、ベトナムでGREEN LAUNDRY JOINT STOCK COMPANYを2024年8月に子会社化し、2025年1月にはTMC VIET NAM TRADING AND SERVICE JOINT STOCK COMPANYの子会社化も完了する。海外投資を通じ、主力サービスであるCSセットの普及拡大を目指す。

5. リスク

主要リスクの第一は競争激化にあり、資本力、知名度、顧客基盤に優れる企業の参入は既存顧客喪失や収益力低下につながり得る。第二は事業運営上の依存関係にあり、市場シェアの高いリネンサプライ業者等との取引割合が高い傾向にあるほか、物流業務の一部を特定業者へ外部委託しており、取引関係変化は影響要因となる。第三は個人向け後払い課金に伴う貸倒リスクにあり、利用者個人の信用調査や申込制限を現実的に実施していないため、滞留や貸倒れが発生し得る。加えて、商品安全性、個人情報漏洩、法令改正、感染症、自然災害、気候変動も重要リスクとして列挙される。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、取締役会及び経営会議の実効性向上を掲げ、サステナビリティ委員会のもとでサステナビリティ経営を推進する。委員会内には気候変動部会を設置し、4℃シナリオと2℃未満シナリオに基づく財務影響把握を実施する。社会面では、特例子会社である株式会社エランクルールを通じた障がい者雇用機会の提供などを進める。経営指標としては売上高営業利益率及び営業活動によるキャッシュ・フローを重視し、売上拡大とコスト管理、売上債権回収体制の構築・維持を通じた企業価値向上を図る。株主還元方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VFHU | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
41.9B 13.1倍 2.9倍 2.3% 692.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 14.8B 60.8B 55.4B
営業利益 1.4B 5.0B 4.3B
純利益 949M 3.2B 2.8B
EPS 15.7 52.8 45.8
BPS 238.8

大株主

株主名持株比率
エムスリー株式会社0.55%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.06%
櫻井 英治0.05%
中島 信弘0.04%
株式会社SAKURAコーポレーション0.03%
光通信株式会社0.03%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%
野村信託銀行株式会社(投信口)0.01%
株式会社N-Style0.01%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE THE HIGHCLERE INTERNATIONAL INVESTORS SMALLER COMPANIES FUND    (常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-12株式会社エラン 28.73
2025-04-10櫻井 英治 8.37
2025-04-04中島 信弘 5.57
2024-12-23中島 信弘 5.57
2024-11-07野村證券株式会社 2.0
2024-10-28櫻井 英治 8.37
2024-10-28中島 信弘 5.57
2024-10-22エムスリー株式会社 55.0
2024-10-22みずほ信託銀行株式会社
2024-10-21野村證券株式会社 5.95
2024-10-09櫻井 英治 26.53
2024-10-04中島 信弘 21.25
2024-10-02中島 信弘 21.25
2024-10-02櫻井 英治 26.53
2024-10-01中島 信弘 21.25
2024-09-27中島 信弘 21.25
2024-09-27櫻井 英治 26.53
2024-06-21みずほ信託銀行株式会社
2024-06-03中島 信弘 21.25
2024-01-11アセットマネジメントOne株式会社 0.04

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-26TDNet支配株主等に関する事項について
2026-02-19TDNet役員人事に関するお知らせ
2026-02-04TDNet2025年12月期 通期 決算説明資料
2026-02-04TDNet上場維持基準への適合に関するお知らせ
2026-02-04TDNet剰余金の配当に関するお知らせ
2026-02-04TDNet2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-04TDNetearnings: 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-04TDNetdividend: 剰余金の配当に関するお知らせ
2025-12-18TDNet執行役員の人事異動等に関するお知らせ
2025-11-12TDNetHolding change by 株式会社エラン
2025-10-01TDNet当社持分法適用会社(クラシコ株式会社)の上場承認に関するお知らせ
2025-08-06TDNetearnings: 2025年12月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-08-06TDNet2025年12月期 第2四半期 決算説明資料
2025-08-06TDNet2025年12月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-07-15TDNetクラシコ株式会社の株式の取得(持分法適用会社化)に関するお知らせ
2025-06-18TDNet執行役員の人事異動に関するお知らせ
2025-05-02TDNetearnings: 2025年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-05-02TDNet2025年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-05-02TDNet2025年12月期 第1四半期 決算説明資料
2025-04-10TDNetHolding change by 櫻井 英治