芝浦機械グループは、当社と20社の子会社、1社の関連会社で構成され、射出成形機、ダイカストマシン、押出成形機、工作機械、精密加工機、産業用ロボット、電子制御装置などの製造・販売、および関連する部品供給・サービスを展開する。事業は成形機、工作機械、制御機械の3部門を主軸とする。
成形機部門では、射出成形機、押出成形機、ダイカストマシンを製造・販売し、据付・修理・メンテナンスサービス、補修部品販売も行う。特に、自動車業界のギガキャストに対応し、世界最大級の型締力12,000tの超大型ダイカストマシンを受注した実績を持つ。低圧鋳造技術の開発と6,000~12,000t級の超大型ダイカストマシンの複数ラインアップ化を進める。
工作機械部門では、門形マシニングセンタ、横中ぐりフライス盤、立旋盤、横形マシニングセンタ等に関わる研究開発を行う。精密機械分野では、超精密マシニングセンタ、超精密非球面加工機、高速主軸等の要素開発や超精密加工技術に強みを持つ。
制御機械部門では、産業用ロボット、電子制御装置を製造・販売し、高機能NC制御装置・サーボ制御装置、IoT、システムロボット等の研究開発を進める。次世代二次電池の生産システム研究開発にも注力する。
競争優位性として、超大型ダイカストマシンにおける「世界最大級」の技術力、超精密加工機や次世代電池関連技術における高度なノウハウ蓄積が挙げられる。これらの技術は大規模な設備投資と長年の研究開発を要するため、高い参入障壁を形成する。また、国内外に広がる製造・販売・サービスネットワークは、顧客への包括的なサポートを提供し、顧客ロックインに寄与する。海外売上高は全体の77.1%を占め、グローバル市場でのプレゼンスを確立する。
芝浦機械は1938年12月、株式会社芝浦製作所(現.株式会社東芝)の出資により芝浦工作機械株式会社として創立された。1949年8月に東京証券取引所に上場し、1961年6月には芝浦工機株式会社と合併し東芝機械株式会社に商号を変更した。長年にわたり東芝グループの一員として事業を展開したが、2017年3月に株式会社東芝が保有していた当社株式を買取り、東芝グループから離脱した。2020年4月には商号を芝浦機械株式会社へ変更。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行した。近年では、2024年3月にポッカマシン株式会社(現テクノリンク株式会社)を、2025年5月に株式会社ファンクショナル・フルイッドを子会社化するなど、M&Aを通じた事業拡大も図る。グローバル展開も早く、1974年には米国、1978年にはシンガポールに現地法人を設立している。
当社グループは、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画「中計2026」において、「定常的に売上高2,000億円を出せる企業」を目指し、2030年度には「売上高3,000億円企業」をマイルストーンとする。
成長ドライバーとして、事業ポートフォリオの組み替え、システムエンジニアリング装置販売・直販への軸足シフト、ESG経営の推進に取り組む。
具体的な施策として、成長著しいインド市場において、新工場を増設し油圧式射出成形機を増産、電動式射出成形機の生産を開始した。中東・アフリカ・欧米・東南アジア等への輸出にも注力する。欧州ではドイツに販売・サービス会社を設立し、容器・医療ドメインを中心に拡販を図る。中国ではOEM生産への移行と原価低減により収益性改善を目指す。
超精密加工機は北米での拡販に向け、営業・サービス人員を増員し、自動車・光通信・医療・プレス金型ドメインをターゲットとする。
ダイカストマシンでは、ギガキャスト対応として低圧鋳造技術の開発と超大型ダイカストマシン6,000~12,000t級の複数ラインアップ化を進める。
次世代電池市場では、将来需要の拡大が見込まれるドライ電極市場への参入や全固体電池への展開を見据え、AM Batteries Inc.へ出資した。押出成形機や制御機械においても次世代電池に対応する技術・製品開発に注力する。
工作機械は、建設機械・マイニングなどのエネルギー関連や航空宇宙関連などのドメインに注力する。
サービス事業の強化や、生産年齢人口減少に伴う顧客の生産工程自動化ニーズに対応するシステムエンジニアリング装置販売も利益率改善に寄与する。
研究開発活動では、生産の高効率化と製品の高機能化に加え、エネルギー・環境分野に貢献する新商品創出を目指し、連結会計年度で2,775百万円の研究開発費を投下する。設備投資も積極的に行い、当連結会計年度では5,794百万円を投じ、生産能力増強や合理化を図る。
2025年3月期末の財務状況は、総資産199,607百万円に対し、純資産は117,171百万円である。自己資本比率は58.7%と高い水準を維持する。現金及び現金同等物は54,341百万円を保有し、有利子負債は10,135百万円に留まる。2023年3月期には有利子負債が0であった時期もあり、財務体質は比較的健全である。営業キャッシュフローは8,331百万円、投資キャッシュフローは910百万円であり、事業活動による資金創出力は安定している。
当社は、企業価値の最大化を図り、株主の期待に応えることを経営の基本方針とする。2025年3月期の年間配当金は140.0円であり、2024年3月期と同額を維持する。2023年3月期の107.5円から増配傾向にある。
芝浦機械は、生産財メーカーとして、自動車産業の変革(ギガキャスト、EV化)や次世代電池市場の拡大といったメガトレンドを成長機会と捉え、技術開発と事業ポートフォリオ変革を推進する。特に、超大型ダイカストマシンにおける技術的優位性、超精密加工技術、次世代電池生産システムへの注力は、今後の成長を牽引する可能性を秘める。グローバルな製造・販売・サービス体制と積極的なM&A戦略も、持続的な成長を支える要素となる。一方で、海外売上高比率が高いことから、世界経済の不透明感、地政学リスク、為替変動、調達品の価格上昇や納入遅延などのリスク要因には留意が必要である。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 98.2B | 46.8倍 | 0.8倍 | 3.5% | 3,955.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 137.0B | 92.7B | 132.8B |
| 営業利益 | 4.2B | 1.9B | 4.4B |
| 純利益 | 2.0B | -466M | 1.0B |
| EPS | 84.6 | -19.8 | 43.5 |
| BPS | — | — | 5,012.9 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.16% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.04% |
| 野村證券株式会社自己振替口 | 0.03% |
| 株式会社静岡銀行 | 0.03% |
| MLI FOR CLIENT GENERAL OMNI NON COLLATERAL NON TREATY-PB(常任代理人 BOFA証券株式会社) | 0.02% |
| 芝浦機械従業員持株会 | 0.02% |
| 芝浦機械取引先持株会 | 0.02% |
| THE NOMURA TRUST AND BANKING CO.,LTD. AS THE TRUSTEE OF REPURCHASE AG FUND 2024-09 (LIMITED OT FINANC IN RESALE RSTRCT)(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 0.02% |
| JPモルガン証券株式会社 | 0.02% |
| BNP PARIBAS LONDON BRANCH FORPRIME BROKERAGE CLEARANCE ACCFOR THIRD PARTY (常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部) | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-05-21 | 大和アセットマネジメント株式会社 | 2.17 | |
| 2025-10-21 | 野村證券株式会社 | 7.87 | |
| 2025-09-19 | 三井住友信託銀行株式会社 | 5.15 | |
| 2025-08-22 | Oasis Management Company Ltd. | 5.23 | |
| 2025-08-06 | 三井住友信託銀行株式会社 | 5.19 | |
| 2025-04-03 | 野村證券株式会社 | 7.9 | |
| 2025-03-07 | 野村證券株式会社 | 7.46 | |
| 2024-11-06 | 野村證券株式会社 | 6.97 | |
| 2024-08-20 | 野村證券株式会社 | 6.48 | |
| 2024-07-05 | 野村證券株式会社 | 6.84 | |
| 2024-06-20 | 野村證券株式会社 | 6.51 | |
| 2024-04-19 | JPモルガン証券株式会社 | 4.49 | |
| 2024-04-04 | 野村證券株式会社 | 5.86 | |
| 2024-04-02 | JPモルガン証券株式会社 | 5.14 | |
| 2024-03-21 | JPモルガン証券株式会社 | 3.89 | |
| 2024-02-22 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 5.92 | |
| 2024-02-20 | JPモルガン証券株式会社 | 5.45 | |
| 2023-10-05 | ブラックロック・ジャパン株式会社 | 3.97 | |
| 2023-10-05 | 三井住友信託銀行株式会社 | 4.52 | |
| 2023-06-06 | 三井住友信託銀行株式会社 | 5.58 |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-21 | TDNet | Holding change by 大和アセットマネジメント株式会社 | — | — | ||
| 2026-01-30 | TDNet | 2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | — | — | ||
| 2026-01-30 | TDNet | earnings: 2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | — | — | ||
| 2025-11-19 | TDNet | 決算説明会資料(「中計2026」26年度緊急対応について) | — | — | ||
| 2025-11-19 | TDNet | 決算説明会資料(2026年3月期第2四半期(中間期)決算説明資料) | — | — | ||
| 2025-11-11 | TDNet | earnings: 2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) | — | — | ||
| 2025-11-11 | TDNet | 2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) | — | — | ||
| 2025-10-21 | TDNet | Holding change by 野村證券株式会社 | — | — | ||
| 2025-10-07 | TDNet | LWB Steinl GmbHの株式取得(子会社化)に関する最終契約締結のお知らせ | — | — | ||
| 2025-09-26 | TDNet | LWB Steinl GmbHの株式取得(子会社化)に向けた基本合意書締結のお知らせ | — | — | ||
| 2025-09-19 | TDNet | Holding change by 三井住友信託銀行株式会社 | — | — | ||
| 2025-08-22 | TDNet | Holding change by Oasis Management Company Ltd. | — | — | ||
| 2025-08-06 | TDNet | Holding change by 三井住友信託銀行株式会社 | — | — | ||
| 2025-07-31 | TDNet | 2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | — | — | ||
| 2025-07-31 | TDNet | earnings: 2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | — | — | ||
| 2025-07-10 | TDNet | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-07-10 | TDNet | buyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-06-23 | TDNet | buyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-06-23 | TDNet | 役員の異動に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-06-23 | TDNet | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | — | — |