Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

旭精機工業株式会社 (6111)

旭精機工業は精密加工事業(小口径銃弾、精密金属加工品)と機械事業(プレス機械、ばね機械、自動機・専用機)を展開する。小口径銃弾はわが国唯一のメーカーとして防衛省に供給し、高い参入障壁を持つ。精密金属加工品は自動車関連部品が売上の半分以上を占め、EV向け新製品獲得と高付加価値化を図る。機械事業ではIoT・AI活用による高機能製品開発、北米市場開拓を推進する。長期ビジョン「ALPHANOMOUS」のもと、IoT・AIを活用した生産現場の自動化を目指し、技術的優位性を追求する。 [本社]愛知県尾張旭市 [創業]1953年 [上場]1961年

1. 事業概要と競争優位性

旭精機工業は、精密加工事業部(小口径銃弾、精密金属加工品)と機械事業部(プレス機械、ばね機械、自動機・専用機)を展開する。非連結子会社アステックスは金型製造・業務委託を担う。

小口径銃弾事業は、1961年1月に東洋精機から営業権を譲り受け、わが国唯一の小口径銃弾メーカーとしての地位を確立する。納入先のほぼ100%が防衛省であり、高い参入障壁と安定した官需基盤を持つ。同社は高性能・高品質な銃弾製造、安全保障環境変化への柔軟な生産体制確立に取り組む。

精密金属加工品事業は、売上の半分以上が自動車関連部品で構成される。EVを始めとした自動車部品の新製品獲得に注力し、加工領域拡大と高付加価値製品提供を目指す。「Do Now!改革活動」を通じて、生産性向上とマネジメント力強化を図る。

機械事業部では、プレス機械、ばね機械、自動機・専用機を製造する。プレス機械は効率化・高速化・小型化開発を進め、自動車業界向け電池缶市場動向を把握し、海外市場開拓に取り組む。2025年4月には米国イリノイ州に現地法人Asahi Seiki USA Corp.を設立し、北米市場への本格展開を開始する。ばね機械はIoT、AIを活用した高機能・高品質製品開発に注力し、海外市場ではアライアンス先企業との連携や現地法人設立を通じて販路拡大を図る。自動機・専用機は顧客信頼関係を基盤に、市場動向を見据えた製品開発・販売を行い、生産ラインのシステム販売にも取り組む。

同社は、精密加工事業部及び機械事業部に技術開発部を設置し、研究開発を推進する。長期ビジョン「ALPHANOMOUS」を掲げ、IoTやAIを活用した生産現場の自動化を目指し、技術的優位性を追求する。精密加工技術の研究では、最適製造システムの構築、高精度塑性加工技術の開発、各種弾薬の開発、難加工素材への対応に取り組む。機械事業部では、IoT・AIの加工機械への応用、リチウムイオン電池缶加工専用プレス、汎用型NCフォーミング機の開発、ばね機械の成形領域拡大やEV用コイル等非鉄材の試作研究を進める。

2. 沿革ハイライト

1953年8月、旭大隈工業株式会社として設立し、銃弾類の製造を開始する。1961年1月、東洋精機から銃弾営業権を譲り受け、わが国唯一の小口径銃弾メーカーとなる。同年5月、旭精機工業株式会社に社名変更し、10月名古屋証券取引所市場第二部へ上場する。1958年12月自動連続プレス、1969年3月ばね機械、1971年11月自動機・専用機、1973年4月精密金属加工品の製造を開始し、事業領域を拡大する。2020年3月、自動車関連部品製造でIATF16949認証を取得する。2025年4月、米国に現地法人Asahi Seiki USA Corp.を設立する。

3. 収益・成長

同社は「確かなモノづくりを通して、社会に貢献し、企業のたゆみない発展をめざす。」という経営理念のもと、Vision「持続的な企業価値向上に向け果敢にチャレンジし認められ・求められる企業へ ~サステナブル社会の実現を社員と共に~」を策定する。市場ニーズを的確に捉え、高品質・高付加価値製品提供、研究開発体制強化、新技術・新製品開発に取り組む。

精密加工事業部では「Do Now!改革活動」による生産性向上と新規製品受注獲得、適正在庫管理体制強化を進める。市場開拓では、EV向け自動車部品の新製品獲得、加工領域拡大、高付加価値製品提供を目指す。小口径銃弾では、安全保障環境変化に対応する生産体制確立に取り組む。

機械事業部では、マーケティング活動高度化により市場・顧客ニーズに合わせたプレス機械開発・販売、生産体制見直しを行う。海外展開では、米国現地法人設立による北米市場開拓を推進する。ばね機械ではIoT、AIを活用した高機能・高品質製品開発、海外販路拡大を図る。自動機・専用機では、顧客信頼関係維持・向上と市場動向を見据えた製品開発・販売、生産ラインのシステム販売に取り組む。

今後のわが国経済は、懸念材料が多く予断を許さない状況が続くものと認識する。同社は経営基盤強化、市場環境変化を踏まえた事業活動展開、総合力発揮、新事業開拓を推進し、持続的な企業価値向上に努める。

「2026中期経営計画」では、2026年度売上高165億円、営業利益6億5千万円、営業利益率3.9%を目標とする。

事業リスクとして、小口径銃弾事業の官需依存、精密金属加工品事業における自動車関連業界の技術革新や産業構造変化、機械事業の顧客動向変化、原材料等の調達価格変動、取引先の信用リスク、退職給付債務、固定資産の減損、不正行為、事故発生、情報システム・セキュリティ、自然災害・感染症等が挙げられる。

4. 財務健全性

直近の財務状況(2025年3月31日時点)では、総資産20,012,952千円に対し、純資産は14,170,769千円を計上する。自己資本比率は約70.8%と高い水準を維持し、強固な財務基盤を示す。現金及び現金同等物3,858,402千円は有利子負債2,100,000千円を上回り、手元資金は安定する。営業活動によるキャッシュフローは614,816千円のプラスを確保し、当事業年度の設備投資額は781百万円を実施し、生産設備の更新及び合理化に積極的に投資する。

5. 株主還元

同社は株主還元として、年間配当を実施する。直近の年間配当は60.0円である。

6. 注目ポイント

同社の最大の競争優位性は、わが国唯一の小口径銃弾メーカーとしての地位にあり、防衛省という安定した顧客基盤と高い参入障壁を享受する。しかし、官需依存によるリスクも認識し、精密金属加工品や機械事業での多角化と成長戦略を推進する。特に、自動車産業のEV化に対応した新製品開発や、IoT・AIを活用した生産現場の自動化ビジョン「ALPHANOMOUS」は、将来の技術的優位性を確立する上で重要な成長ドライバーとなる。また、米国現地法人設立による北米市場開拓は、グローバル展開を加速させ、新たな収益源を確保する戦略的な動きである。これらの取り組みは、同社の持続的な企業価値向上に向けた重要な要素となる。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W2N7 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 14.5B 13.4B 13.4B
営業利益 50M 123M 123M
純利益 30M 803M 803M
EPS 13.1 337.0 337.0
BPS 6,157.1

大株主

株主名持株比率
古河電気工業株式会社0.18%
岡谷鋼機株式会社0.07%
旭化成株式会社0.06%
オークマ株式会社0.05%
三谷伸銅株式会社0.05%
株式会社三菱UFJ銀行0.04%
東京海上日動火災保険株式会社0.03%
株式会社みずほ銀行0.02%
株式会社名古屋銀行0.02%
あさひ持株会0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-03-15古河電気工業株式会社 14.76
2022-01-26岡谷鋼機株式会社 5.33
2022-01-13岡谷鋼機株式会社 5.33

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-29TDNetearnings: 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2026-01-29TDNet2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2025-12-05TDNetbuyback: 自己株式立会外買付取引(N-NET3)による自己株式の取得結果及び取得終了に関する
2025-12-05TDNet自己株式立会外買付取引(N-NET3)による自己株式の取得結果及び取得終了に関するお知らせ
2025-12-04TDNetbuyback: 自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(N-NET3)による自己株式の買付けに関
2025-12-04TDNet自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(N-NET3)による自己株式の買付けに関するお知らせ
2025-10-30TDNet2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信補足資料
2025-10-30TDNet2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)
2025-10-30TDNet業績予想の修正に関するお知らせ
2025-10-30TDNetforecast_revision: 業績予想の修正に関するお知らせ
2025-10-30TDNetearnings: 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)
2025-10-30TDNetearnings: 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信補足資料
2025-08-20TDNetbuyback: 自己株式立会外買付取引(N-NET3)による自己株式の取得結果及び取得終了に関する
2025-08-20TDNet自己株式立会外買付取引(N-NET3)による自己株式の取得結果及び取得終了に関するお知らせ
2025-08-19TDNetbuyback: 自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(N-NET3)による自己株式の買付けに関
2025-08-19TDNet自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(N-NET3)による自己株式の買付けに関するお知らせ
2025-07-31TDNet特別利益(投資有価証券売却益)の計上及び業績予想の修正に関するお知らせ
2025-07-31TDNet2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2025-07-31TDNetearnings: 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2025-07-31TDNetforecast_revision: 特別利益(投資有価証券売却益)の計上及び業績予想の修正に関する