Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ミクロン精密株式会社 (6159)

心なし研削盤と内面研削盤、その周辺装置を手掛ける専業メーカー。開発・設計・製造・販売・アフターサービスを一貫実施し、高難度研削への継続挑戦で技術優位を構築する。世界28か国超へ納入し、グローバルニッチトップ企業100選に選定。受注生産と厳格な輸出管理、知財戦略室や研究開発体制が参入障壁を支える。自動車向けに強みを持ちつつ、医療・航空機分野へ展開を進める。[本社]山形県山形市 [創業]1958年 [上場]2005年

1. 事業概要

ミクロン精密は、心なし研削盤(センタレスグラインダ)と内面研削盤(インターナルグラインダ)、および周辺装置の製造・販売を主力とする。事業セグメントは研削盤の製造・販売の単一セグメントとする。提出会社が開発、設計、製造、販売、アフターサービスを一貫して担い、北米はMicron-U.S.A., Inc.、東南アジアはMicron Machinery (Thailand) Co., Ltd.、中国は密科倫精密机械(蘇州)有限公司が販売を担う。主力の心なし研削盤は、研削砥石、調整砥石、ブレードの3点支持により丸棒やリング形状素材の外周面を加工する工作機械にあり、自動車部品やモータのシャフトなど高精度部品の大量加工に適する。内面研削盤は円筒・リング形状加工物の内周面加工を担い、2000年に製品ラインナップへ追加する。加えて、内面研削盤用の自社製高周波スピンドル、医療機器、医療用手術訓練用モデルの開発販売にも取り組む。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、高難度研削に挑戦し続けてきた専業メーカーとしての技術蓄積にある。会社は工作機械業界全体の市場規模を1兆5千億円程と捉える中、競合他社が着手しにくい難しい研削に取り組むことで技術面で優位に立つ方針を明示する。創業以来60年余にわたり各産業向け部品加工システムを提供し、研究開発活動の結果として高い信頼性と競争力を持つ製品群を揃え、業界トップクラスのシェアを確保すると記載する。2020年には経済産業省の「2020年版グローバルニッチトップ企業100選」に選定される。量産ねじ溝研削加工向け心なし研削盤「MPC-500ⅡTH-RDT-CNC型機」は、一般的なねじ研削盤より短時間かつ高精度な加工が可能と評価され、「第54回機械振興賞機械振興協会会長賞」および「ものづくり日本大賞東北経済産業局長賞」につながる。加えて、研究開発やテスト研削の専門部署、知的財産戦略室、輸出貿易管理室を設置し、技術、知財、規制対応を組み合わせた体制面の厚みを持つ。開発からアフターサービスまでの一貫体制、自社製高周波スピンドルの内製化、国内外で迅速なアフターサービス体制の整備も差別化要因となる。

3. 市場環境

同社が属する工作機械業界の市場規模は1兆5千億円程とされる。需要面では自動車業界向けの販売割合が高く、HV車・EV車の割合増加など自動車の電動化が部品構成や加工需要を変化させる。近年は電動アクチュエータ向けねじ需要の増大が追い風となる一方、自動車業界への依存はリスクにもなる。このため会社は医療機器分野、航空機分野、航空機部品に使用されるファスナー業界、半導体関係向け接続コネクタに代表される極細部品加工などへ需要開拓を進める。海外では世界28か国以上へ納入し、米国、中国、タイに拠点を持つ。輸出比率が高く、一部製品・部品は外国為替及び外国貿易法の規制対象となるため、輸出管理は事業運営上の重要要素となる。提示テキスト内では主要競合企業名や具体的な市場シェア数値は確認できない。

4. 成長戦略

中長期ビジョンとして「世界最高峰の研削技術・技能を極める」「妥協のない品質と顧客満足を追求する」「一歩先行くものづくりで地球環境を守る」を掲げ、オンリーワン企業化を志向する。成長の柱は、第一に技術・研究開発力の強化にあり、自動車以外に医療機器分野や航空機分野で革新的な技術開発を進める。第二に海外市場展開にあり、米国、タイ、中国の三拠点を活用し需要動向を見極めながら安定的なビジネス展開を図る。第三に製品ライン拡充にあり、内面研削盤、自社製高周波スピンドル、前後工程の取り込み、医療機器の開発販売を進め、心なし研削盤依存の低減を狙う。研究開発面では、内外径同時内面研削盤の開発により加工時間短縮、加工位置制御による品質向上、研削負荷の可視化、熟練者依存の形式知化を進める。医療分野では山形大学医学部と医工連携した電動式骨手術器械「ZAOSONiC」のOEM、自社ブランド「μSONiC-MkⅡ」の販売を開始する。2026年8月期の会社目標として、売上高5,467百万円、営業利益381百万円、経常利益668百万円、親会社株主に帰属する当期純利益452百万円を掲げる。

5. リスク

主なリスクは3点挙げられる。第一に受注生産特有の検収時期変動とキャンセル発生リスクにあり、高精度要求への調整試運転や仕様変更により受注から検収まで長期化しやすい。第二に需要・顧客構成リスクにあり、自動車業界向け販売割合の高さ、心なし研削盤への高い依存、長期納入契約未締結が景気変動や設備投資動向の影響を受けやすくする。第三に海外・規制リスクにあり、輸出規制、国際情勢、為替変動が業績に影響しうる。加えて、特定仕入先への依存、熟練技能者の退職、知的財産、製造物責任、売上計上の期末偏重も留意点となる。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、輸出貿易管理室を設置し、安全保障貿易管理を専門部署と専属担当者で運用する。知的財産戦略室を設置し、事業戦略・技術戦略と一体の知財戦略を推進する。品質面ではISO9001審査登録を受け、品質管理システムに基づく仕様確認を行う。人材面では、65歳以上の熟練技能者の就業の場としてミクロンテクニカルサービスを設立し、技能伝承と若手教育を進める。2025年8月末の連結従業員数は229人、提出会社は212人、平均勤続年数は18.5年と記載する。株主還元方針や取締役会構成、社外取締役比率などの詳細は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-08) doc_id=S100X5M8 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
17.3B 13.8倍 0.8倍 0.0% 2,245.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 5.8B 4.7B 5.2B
営業利益 612M 383M 446M
純利益 783M 484M 868M
EPS 162.5 87.4 145.3
BPS 2,899.1 2,676.1 2,388.8

大株主

株主名持株比率
ミクロン精密社員持株会0.20%
ミクロン精密取引先持株会0.06%
榊原 憲二0.06%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.05%
株式会社山形銀行0.05%
日本生命保険相互会社0.05%
白田 啓0.03%
榊原 誠0.02%
株式会社日進製作所グループ0.02%
株式会社大山商店0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-06-07株式会社みずほ銀行 0.01%N/A
2024-03-25株式会社みずほ銀行 0.01%+0.01%
2024-03-07株式会社みずほ銀行 0.01%N/A

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-18TDNet配当・還元ミクロン精密自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果及び取得終了に関するお知らせ2,765-12.33%
2026-02-17TDNet配当・還元ミクロン精密自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ2,265+22.08%
2026-01-13TDNet決算ミクロン精密2026年8月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,099+2.43%
2026-01-13TDNetその他ミクロン精密営業外収益(為替差益)の計上に関するお知らせ2,099+2.43%
2025-11-28TDNetその他ミクロン精密公益財団法人財務会計基準機構への加入状況及び加入に関する考え方等に関するお知らせ2,108+0.09%
2025-10-10TDNet決算ミクロン精密2025年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)1,813-8.27%
2025-10-10TDNet業績修正ミクロン精密通期連結業績予想と実績値との差異に関するお知らせ1,813-8.27%
2025-10-10TDNet配当・還元ミクロン精密剰余金の配当に関するお知らせ1,813-8.27%
2025-08-05TDNet配当・還元ミクロン精密自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ1,633-0.24%
2025-07-11TDNet決算ミクロン精密2025年8月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,760-3.92%
2025-07-11TDNetその他ミクロン精密営業外費用(為替差損)の計上に関するお知らせ1,760-3.92%
2024-06-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.01%
2024-03-25EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.01%
2024-03-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.01%