Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

豊和工業株式会社 (6203)

豊和工業は工作機械関連、火器、特装車両、建材を中核とする総合機械メーカー。100年超で蓄積した技術とノウハウを基盤に、防衛装備品、路面清掃車、防音サッシなど需要特性の異なる事業を併営する。新中計では事業特性を生かしたニッチトップ体制を掲げ、工作機械の収益構造改革と既存事業の生産性向上、新市場・新製品開発を推進する。[本社]愛知県清須市 [創業]1907年 [上場]1949年

1. 事業概要

豊和工業は、工作機械・空油圧機器・電子機械を含む工作機械関連、火器、特装車両、建材、不動産賃貸を展開する。グループは当社、子会社5社、関連会社1社で構成し、中国の丰和(天津)机床有限公司が工作機械の現地販売を担い、豊友物産が鉄鋼等販売、中日運送が荷造・運送を担う。工作機械関連では自動車部品向け専用加工ライン、空油圧機器、電子機械を扱う。火器では防衛省向け小火器と民間向けスポーツライフルを手掛ける。特装車両では路面清掃車、産業用清掃機を展開し、建材では金属製建具や防音サッシ、防水関連製品を扱う。研究開発では次世代マシニングセンタ、改良型AJCチャック、20式小銃訓練銃、ICT路面清掃車、防水自動ドア「アルティマ スマート」、浸水高さ5m対応の大型防水扉などを開発・投入する。

2. 競争優位性

競争優位の源泉として、会社自身が100年を超える歴史の中で蓄積した技術とノウハウを明示する。事業領域が工作機械、防衛装備、清掃車、建材にまたがり、需要特性の異なる複数事業を持つ点も特徴となる。特に火器は当社が製造販売を行い、防衛省向け小火器を担う点で参入障壁が高い領域と位置付けられる。特装車両と建材では、会社が路面清掃車や防音サッシをニッチマーケットと認識し、継続して一定需要が維持される見込みと記載する。新中期経営計画でも「事業特性を活かしたニッチトップを目指す体制」を掲げており、量よりも特定分野での優位確立を志向する。研究開発面では、スマートファクトリー、IoT、生産管理システム、自動搬送装置、制御システムの統合研究、電動パワートレイン関連ワーク向け次世代マシニングセンタ、電動式小型スイーパーや自律走行清掃車の開発など、デジタル技術を応用した高付加価値化を進める。市場シェアや特許件数の明示は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

工作機械関連の主需要先は自動車および自動車部品業界にあり、自動車のモデルチェンジ等に伴うライン更新時期に需要が集中し、年度ごとの変動が大きい。足元ではEV化の流れの鈍化や中国市場の景気低迷、サプライチェーンの不確実性、米国関税政策の影響により、自動車関連設備投資需要の不透明感が強い。一方で、防衛分野では政府の防衛予算増額方針や地政学的リスクの増加を背景に、防衛装備品需要の増加を想定する。特装車両では路面清掃車に関し保安基準変更への対応が必要で、規制適合のための研究開発・投資負担が発生する。建材では防衛省向け防音サッシへの依存が高い。会社は路面清掃車と防音サッシをニッチマーケットと捉え、一定需要の維持を見込む。

4. 成長戦略

2028年3月期を最終年度とする3カ年中期経営計画では、「収益構造の抜本的な改革」を基本戦略に据える。中核課題は「工作機械関連事業の市場規模に適合した収益構造への変革」と「既存事業の生産性向上による収益力の向上」とする。従来の工作機械関連主体の体制から、4つの事業領域がそれぞれの特性を生かしたニッチ分野を探求する体制へ事業ポートフォリオを変革し、収益力向上を図る方針を示す。重点施策として、工作機械関連では市場規模に合わせた体制再編、人員削減、工場縮小、中国子会社の縮小、採算性重視の製品戦略・販売戦略、生産性向上とコストダウン、ニッチトップ領域の開拓を掲げる。既存事業では安定供給体制の確立、営業力強化、成長分野へのリソース再配分、本社およびグループ会社の最適化を進める。新事業では既存製品の拡充、新市場投入、関連ビジネス創出、サービス転換、新たな製品・市場の調査を行う。研究開発面でもMLCC市場向け新製品、電動式小型スイーパー「EVタウンスイーパー」、自律走行清掃車「EVロボスイーパー」など新領域を育成する。財務面では健全性を維持しつつ成長投資と株主還元の強化を図る。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に工作機械関連の需要変動リスクで、自動車部品向け専用加工ラインへの依存が高く、モデルチェンジ時期やCASE進展、顧客の投資抑制、米国関税政策の影響を受けやすい。第2に防衛省向け依存リスクで、火器の小火器や建材の防音サッシは防衛省予算の執行状況に左右される。第3に規制・供給面のリスクで、路面清掃車は保安基準変更やEV化加速への対応負担があり、加えて原材料価格上昇、棚卸資産評価、固定資産減損、愛知県の本社工場集中による自然災害影響も抱える。

6. ガバナンス

リスク管理体制として、取締役で構成する経営会議がリスク管理委員会を兼ね、主要リスクの検証と対応方針決定を行う。決定事項は代表取締役から執行役員会・内部監査委員会等を通じて浸透させ、迅速かつ適切に対処する体制を敷く。人的資本面では、2023年4月に役割に応じた目標設定と成果評価を行う人事評価制度、2024年4月に資格等級体系と役割達成度を評価する新賃金制度、2024年7月に成果を上げた従業員へ自社株式を給付する制度を導入する。株主還元方針は、1株当たり20円の安定配当を維持しつつ、配当性向30%を目途として利益増加時の還元強化を図る。女性管理職比率向上も重要課題と認識し、採用・育成を進める。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W3GN | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
20.0B 25.6倍 1.0倍 0.0% 1,592.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 24.8B 19.8B 19.7B
営業利益 1.3B 388M 452M
純利益 749M -873M 524M
EPS 62.2 -72.5 43.6
BPS 1,553.5 1,438.8 1,440.8

大株主

株主名持株比率
日本生命保険相互会社0.04%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.04%
豊和工業協力グループ持株会0.04%
株式会社日本カストディ銀行0.03%
MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.03%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社0.03%
株式会社三菱UFJ銀行0.02%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社0.02%
株式会社SBI証券0.02%
豊和工業従業員持株会0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-09-24fundnote株式会社 0.00%(5.66%)
2025-09-22fundnote株式会社 0.00%(5.66%)
2025-08-22fundnote株式会社 5.66%+1.66%
2025-02-06モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 4.06%(2.94%)
2025-01-21モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル 7.00%+0.14%
2025-01-09モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 6.86%+1.64%
2024-12-19モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル 5.22%+5.22%
2023-07-06三井住友信託銀行株式会社 4.53%(0.88%)
2023-04-05JPモルガン証券株式会社 4.50%(0.54%)
2023-03-03JPモルガン証券株式会社 5.04%+5.04%
2022-04-06三井住友信託銀行株式会社 5.41%--
2022-03-04三井住友信託銀行株式会社 5.41%+0.31%
2022-02-22株式会社みずほ銀行 0.00%N/A

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-11-25TDNetIR豊和工中間期 決算説明会資料1,095-0.18%
2025-09-29TDNetM&A豊和工完全子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ1,210+0.66%
2025-09-24EDINET大量保有fundnote株式会社訂正1,273-3.61%
2025-09-22EDINET大量保有fundnote株式会社変更1,359-6.33%
2025-08-22EDINET大量保有fundnote株式会社大量保有 5.66%1,237+22.23%
2025-07-24TDNetその他豊和工譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ1,016-1.18%
2025-02-06EDINET大量保有モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社大量保有 4.06%
2025-01-21EDINET大量保有モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー大量保有 7.0%
2025-01-09EDINET大量保有モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社大量保有 6.86%
2024-12-19EDINET大量保有モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー大量保有 5.22%
2023-07-06EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 4.53%
2023-04-05EDINET大量保有JPモルガン証券株式会社大量保有 4.5%
2023-03-03EDINET大量保有JPモルガン証券株式会社大量保有 5.04%
2022-04-06EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 5.41%
2022-03-04EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 5.41%
2022-02-22EDINET大量保有株式会社みずほ銀行変更