株式会社島精機製作所は、横編機、デザインシステム、手袋靴下編機の製造販売を主力事業とし、関連部品の製造販売やその他サービスも展開する。製品と部品の中核製造は当社が担い、一部部品は株式会社シマファインプレス、株式会社海南精密に委託する。販売は国内外で需要者への直接販売、商社・代理店経由販売を併用し、欧州、米国、中国、香港、タイ、韓国、スペイン、ポルトガル、フランス、モロッコ、ベトナムなどに販売拠点を配置する。研究開発面では、ホールガーメント横編機、新型超立体マルチロール横編機、デザインシステム「SDS®-ONE APEXシリーズ」、新型自動裁断機「P-CAM®R」、最新機種「SWG®-XR」、成型機「SES®-R」などを展開し、アパレル・ファッション業界に加え、スポーツ、メディカル、インテリア、産業資材向けのニットサンプル開発も進める。加えて、東洋紡糸工業株式会社による繊維原料、株式会社イノベーションファクトリーによる繊維製品、株式会社サウステラスによるホテル業も保有する。
競争優位の中核は、横編機とデザインシステムを組み合わせ、サプライチェーン全体の課題解決を提案するソリューション力にある。会社はホールガーメント横編機とデザインシステムの活用により、消費地における需要動向に対応した適時適量生産を提案すると明記する。これは大量生産・大量消費型から、必要なときに必要な量だけ生産し短納期で届ける「あるべきビジネスモデル」への転換需要に合致する。技術面では、開発本部内に知的財産開発チームを設け、「横編機等の機構・制御」「ニットの編成技術」「デザインシステム関連」を幅広く知的財産権で保護し、他社との差別化を図る。さらに、横編機と自動裁断機、ニットと布帛の両方を扱える世界唯一のメーカーと自社で位置付けており、製品ポートフォリオの独自性が高い。生産面では、本社所在地の和歌山県に開発から製造までの一貫体制を集中させ、効率化とコストダウンを推進する。販売面では世界各国の現地法人・販売代理店ネットワークを活用し、制度変更や通商問題への迅速対応を図る体制を持つ。
主要顧客は国内外のニット製品メーカーを含むアパレル・ファッション業界にあり、同業界ではEC化の加速、デジタル化、SDGsやサステナビリティ対応、エシカル消費、トレーサビリティ要求の高まりが進行する。会社は、従来のリードタイムが長い大量生産型モデルからの脱却が急務と認識する一方、世界人口増加やGDP成長に伴いマーケットは安定的に拡大傾向とみる。他方で、米国の関税政策、ウクライナや中東の地政学リスク、通商問題、サプライチェーン混乱、中国メーカーなど競合他社とのシェア争い激化が逆風となる。提示テキスト内では国内外シェアの具体数値は確認できないが、競争環境が厳しさを増す中で、DXとサステナブル生産を軸にした提案力が差別化要因となる構図が読み取れる。
2024年度開始の3ヵ年中期経営計画「Ever Onward 2026」を策定し、2027年3月期の経営目標として連結売上高550億円、営業利益70億円、親会社株主に帰属する当期純利益55億円、ROE6.0%以上を掲げる。重点施策は4点で構成する。第1に「経営基盤の再構築」として、収益安定化と事業成長に向けた意識改革、社内体制・業務プロセス刷新を進める。第2に「ソリューションビジネスの確立」として、ファッション業界のサプライチェーン課題を解決する提案を通じ、業界全体の付加価値向上と自社成長を狙う。第3に「横編機事業の再生」として、市場にマッチした新製品開発、徹底したコストダウン、ファッション産業以外の新規市場開拓を推進する。第4に「自動裁断機事業の拡大」として、性能を大幅に向上させた製品ラインアップ投入、販売ルートとアフターサービス網の拡充を進め、横編機に続く事業の柱化を目指す。研究開発ではAI活用デザインシステム、各種WEBサービス、非アパレル向けニット化、産学協同や他社連携による開発加速も打ち出す。
主なリスクは3点に整理できる。第1に市場環境・競合リスクで、消費スタイル変化、サステナビリティ対応、天候不順、景気停滞により顧客の設備投資が減退する可能性を持つ。加えて中国メーカーなどとの競争激化も想定する。第2に知的財産リスクで、独自技術やノウハウが海外競合他社により十分保護されない可能性、模倣製品流通、他社権利侵害主張による販売支障や損害賠償の可能性を抱える。第3に生産・供給リスクで、本社のある和歌山県への生産集中、自然災害、火災、感染症、サプライヤー操業停止による部品不足が操業停止や生産抑制につながる可能性を持つ。
リスク管理面では、リスク管理委員会を設置し、リスク管理規程に従って体制構築と運用を行う。情報セキュリティ委員会、コンプライアンス委員会、企業倫理ヘルプラインも整備し、情報管理と法令遵守の強化を進める。感染症対応では社長を本部長とする危機管理本部を設置する。人的資本面では、若手研修、技能検定への挑戦推奨、ベテラン社員によるOJT拡充を通じて技術伝承を図る。従業員関連では、提出会社の男性育児休業取得率84.2%と開示し、同一属性間での男女賃金差異はないと記載する。株主還元方針に関する具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 32.7B | — | 0.4倍 | 0.0% | 914.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 32.5B | 35.9B | 37.9B |
| 営業利益 | -11.9B | 430M | -2.2B |
| 純利益 | -14.3B | 1.0B | -5.6B |
| EPS | -413.6 | 29.9 | -163.5 |
| BPS | 2,251.0 | 2,662.2 | 2,493.7 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.10% |
| 和島興産株式会社 | 0.09% |
| 株式会社紀陽銀行 | 0.04% |
| THE BANK OF NEW YORK MELLON140044(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.03% |
| 島 正博 | 0.03% |
| 島 三博 | 0.03% |
| 株式会社三菱UFJ銀行 | 0.03% |
| 合同会社和光 | 0.02% |
| 梅田 千景 | 0.02% |
| 龍見 恭子 | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-06-03 | テンプルトン・インベストメント・カウンセル・エルエルシー | 2.19% | (3.12%) |
| 2024-07-29 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 4.60% | (0.44%) |
| 2022-10-18 | テンプルトン・インベストメント・カウンセル・エルエルシー | 5.31% | (1.01%) |
| 2022-03-02 | テンプルトン・インベストメント・カウンセル・エルエルシー | 6.32% | +1.22% |
| 2021-05-19 | テンプルトン・インベストメント・カウンセル・エルエルシー | 5.10% | +1.10% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-11-28 | TDNet | その他 | 島精機 | 当社の従業員に対する譲渡制限付株式としての自己株式処分の払込完了および一部失権に関するお知らせ | 995 | -0.10% |
| 2025-09-24 | TDNet | 配当・還元 | 島精機 | 自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ | 1,060 | +1.89% |
| 2025-09-05 | TDNet | 配当・還元 | 島精機 | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | 1,071 | +0.65% |
| 2025-08-06 | TDNet | 配当・還元 | 島精機 | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | 1,128 | -1.24% |
| 2025-07-17 | TDNet | 資本政策 | 島精機 | 株式報酬型ストックオプション(新株予約権)発行内容確定のお知らせ | 990 | +1.21% |
| 2025-07-04 | TDNet | 配当・還元 | 島精機 | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | 960 | -0.83% |
| 2025-06-03 | EDINET | 大量保有 | テンプルトン・インベストメント・カウンセ | 大量保有 2.19% | 861 | -1.28% |
| 2024-07-29 | EDINET | 大量保有 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー | 大量保有 4.6% | — | — |
| 2022-10-18 | EDINET | 大量保有 | テンプルトン・インベストメント・カウンセ | 大量保有 5.31% | — | — |
| 2022-03-02 | EDINET | 大量保有 | テンプルトン・インベストメント・カウンセ | 大量保有 6.32% | — | — |
| 2021-05-19 | EDINET | 大量保有 | テンプルトン・インベストメント・カウンセ | 大量保有 5.1% | — | — |