守谷輸送機工業は、エレベーター等の製造、販売、据付及び保守・修理を手掛ける専業メーカー。事業セグメントはエレベーター事業の単一セグメント。国内では主に荷物用及び船舶用エレベーターを展開し、2つの工場、テクニカルセンター、サービスセンター、鳥浜製品管理センター、10の支店・事務所、保守・修理業務の委託先として51のサービス拠点を有して国内全地域をカバーする。本社内には「守谷サービス情報センター」を設置し、保守契約先からの異常・故障連絡に24時間365日で受付対応する。主力製品は荷物用エレベーターで、積載荷重2t以上の中大型機、荷物を連続搬送できる垂直自動搬送機「マックリフター」、冷凍・冷蔵倉庫向け、自動車用などを展開する。船舶用エレベーターは造船各社向けで、船の振動や衝撃、防錆・防沫性能に対応した仕様を持つ。保守・修理では、フルメンテナンス契約とPOG契約を提供し、定期検査・定期点検も担う。
競争優位の中核は、製造から据付、保守・修理までを一貫して提供する事業構造にある。エレベーター販売時の利幅を薄くし、その後の定期的な保守点検作業を受注して長期的に利益を確保する業界構造の中で、同社も新規保守契約・点検契約率の維持向上と解約率の引下げに取り組み、収益性向上を図る。これは設置後の継続収益を積み上げるリカーリング型の性格を持つ。製品面では、フォークリフトの長期使用に耐える堅牢性、冷凍・冷蔵倉庫向けの結露対策、誰でも安全で使いやすい操作性など、物流施設の実使用環境に即した仕様を備える点が特徴となる。国内全地域をカバーする拠点網、24時間365日受付体制、保守契約エレベーターの点検・稼働状況のデータベース化も、保全提案力と顧客接点の継続性を高める要素となる。船舶用では、シンドラーエレベータから技術等を譲り受けて販売を開始した経緯を持ち、国内及びアジア市場で展開する。大手各社がグローバル展開する中、同社は荷物用と船舶用に経営資源を集中投下することで競争力向上を図る。
国内エレベーター市場では、2023年度の新規設置台数は増加した一方、同社の主な顧客である工場・倉庫向けエレベーターは減少、主要製品である荷物用エレベーターも減少した。他方、保守台数は累積設置台数の増加に伴い増加する。工場・倉庫向け荷物用エレベーターについては、eコマース市場の拡大等を背景とした物流施設投資が堅調に推移すると見込み、保守需要の継続増加と合わせて事業機会にプラスと判断する。加えて、物流中継地点の倉庫施設、半導体やその周辺産業、データセンター等の需要顕在化も示す。船舶用エレベーターは造船市況の影響を受けるが、海運市況の改善により新造船需要は回復傾向にあり、アンモニアや水素を燃料とする次世代船へのニーズも潜在需要として挙げる。業界ではAIやIoT等の技術革新が進み、グローバルな生産・販売体制を持つ有力企業との競争が続く。
成長戦略の第一は生産能力増強による新規設置台数の拡大と、それに伴う保守・点検契約台数の積上げにある。2025年3月期末のエレベーター(船舶用を除く)の受注残高は、製造・販売の年間売上高を超える額となっており、宇都宮工場を増改築して2024年10月から稼働した。さらに宇都宮工場近隣に、2026年5月稼働開始予定の(仮称)芳賀工場の建設予定地を取得し、生産工程最適化と物流効率改善を進める。第二は「計画修理」の提案強化による保全需要の取り込み。保守契約機の点検・稼働状況をデータベース化し、故障や不具合による停止の未然防止を図る。第三は老朽化エレベーターの入替需要の獲得で、他社製品を含めた入替需要の取り込みを目指す。2025年4月には営業・設計・工事の各部門にリニューアル専門部署を設置した。第四は船舶用エレベーターの拡販で、荷物用の実績・ノウハウを活かした新製品開発や設計部門増強を進め、2024年3月期には韓国市場へ新規参入した。第五は保守・部品製造の内製化で、安定供給力とサービス品質の維持向上を狙う。第六は既存事業と親和性の高い周辺分野を対象とする新市場参入準備。研究開発面では滋賀大学と包括的連携協定を締結し、DX推進と製品・サービス・ビジネスモデル変革を志向する。
主なリスクは、鋼材、ワイヤーロープ、モーター等の資材価格上昇や為替変動、調達不安定化によるコスト増加にある。賃金上昇や建設業・製造業での人手不足も、製造コストや販管費、技術者・保守要員の確保に影響する。事業面では、物流施設や工場の建設需要、新造船需要の変動が受注に影響する。加えて、社会インフラの一部を担う荷物用エレベーターで重大な故障・事故が発生した場合、信頼失墜や行政指導・命令につながる可能性を抱える。法規制面では、一般建設業許可やエレベーター製造許可の維持が事業継続の前提となる。
リスク管理面では、代表取締役社長を委員長とするリスク管理委員会を設置し、リスク管理規程に則って自然災害、製品品質、人材、安全、法令等のリスクを管理する。個別リスクの識別には発生可能性と影響度を軸とするリスク評価マトリクスを用いる。品質面ではISO9001を取得し、生産・据付工程等の品質管理を行う。後継者計画等の策定・運用に向けて、取締役会の諮問機関として指名・報酬委員会を設置する。株主還元方針については、提示テキスト内では確認できない。なお、代表取締役社長とその親族等で発行済株式総数の65.5%を所有しており、安定株主として位置付ける一方、株式保有状況の変化は市場価格や議決権行使に影響する可能性を持つ。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 74.0B | 16.7倍 | 5.0倍 | 1.8% | 2,091.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 25.4B | 23.6B | 23.8B |
| 営業利益 | 6.2B | 6.1B | 5.2B |
| 純利益 | 4.4B | 4.1B | 3.6B |
| EPS | 125.3 | 117.5 | 203.1 |
| BPS | — | 421.9 | — |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 株式会社M2W | 0.31% |
| 守谷 貞夫 | 0.09% |
| 守谷 順子 | 0.08% |
| 濵 芽久実 | 0.06% |
| 戸塚 昌代 | 0.06% |
| 守谷 和香子 | 0.06% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.04% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.03% |
| 株式会社横浜銀行 | 0.02% |
| PERSHING-DIV.OF DLJSECS.CORP.(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2022-04-12 | 守谷 貞夫 | 6.06 | |
| 2022-03-31 | 守谷 貞夫 | 54.21 | |
| 2022-03-24 | 戸塚 昌代 | 6.06 | |
| 2022-03-24 | 守谷 貞夫 | 57.81 | |
| 2022-03-24 | 濵 芽久実 | 6.35 | |
| 2022-03-23 | 守谷 貞夫 | 57.81 | |
| 2022-03-23 | 濵 芽久実 | 6.35 |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-07-16 | TDNet | buyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-07-16 | TDNet | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-06-26 | TDNet | 取締役の管掌及び担当に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-05-27 | TDNet | 剰余金の配当に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-05-27 | TDNet | 監査等委員会設置会社への移行に伴う定款一部変更に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-05-27 | TDNet | dividend: 剰余金の配当に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-04-16 | TDNet | 監査等委員会設置会社への移行に関するお知らせ | — | — | ||
| 2022-04-12 | TDNet | Holding change by 守谷 貞夫 | — | — | ||
| 2022-03-31 | TDNet | Holding change by 守谷 貞夫 | — | — | ||
| 2022-03-24 | TDNet | Holding change by 戸塚 昌代 | — | — | ||
| 2022-03-24 | TDNet | Holding change by 守谷 貞夫 | — | — | ||
| 2022-03-24 | TDNet | Holding change by 濵 芽久実 | — | — | ||
| 2022-03-23 | TDNet | Holding change by 守谷 貞夫 | — | — | ||
| 2022-03-23 | TDNet | Holding change by 濵 芽久実 | — | — |