Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社日阪製作所 (6247)

日阪製作所は、プレート式熱交換器、食品・医薬向け殺菌滅菌装置、染色仕上機器、ボールバルブを中核とする産業機械メーカー。流体の熱と圧力の制御技術を軸に、機器単体からプラント設計・施工、メンテナンスまで展開。カーボンニュートラル、食品ロス削減、省エネ・省人化需要を成長機会とし、新事業所稼働や海外販売強化を進める。[本社]大阪府大阪市北区 [創業]1942年 [上場]1971年

1. 事業概要

日阪製作所グループは、流体の熱と圧力の制御技術を基盤とする産業機械メーカー。事業は熱交換器事業、プロセスエンジニアリング事業、バルブ事業の3本柱で構成する。熱交換器事業では、プレート式熱交換器、ブレージングプレート式熱交換器、溶接シール型PHE、プレート式コンデンサー、全溶接型プレート式熱交換器、大容量加湿器などを展開。用途は化学、造船、食品、空調、発電設備、超大型集中冷却システム、冷凍機用蒸発・凝縮器、集合住宅用給湯器向けなど幅広い。プロセスエンジニアリング事業では、レトルト調理殺菌装置、短時間調理殺菌装置、無菌米飯製造プラント、液体連続殺菌装置、真空ベルト乾燥機、真空冷却装置、医療用滅菌装置、医薬用ピュアスチーム発生装置、調剤設備、バイオ・医薬機器装置、電子計測機器などを製造販売し、プラント施工も手掛ける。染色仕上機器としては高温高圧液流染色機、超低浴比気流式染色加工機、オゾン漂白加工機、超臨界技術利用装置などを扱う。バルブ事業では、標準型、三方型、自動型、高温高圧用メタルタッチ、超低温用、耐スラリー用など多品種のボールバルブ、ダイヤフラムバルブ、シールドバルブを展開する。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、長期ビジョンでも明示する「流体の熱と圧力の制御技術」の蓄積にある。熱交換器、食品・医薬向け殺菌滅菌装置、染色仕上機器、バルブという異なる製品群を同一の技術基盤で横断し、顧客課題に対して機器単体ではなく熱ソリューションやプラントとして提案できる点に特徴がある。中期計画では、熱交換器事業で熱に関する困りごとを解決する提案力向上と周辺機器ラインアップ拡充を掲げ、プロセスエンジニアリング事業では複数機器と前後工程を組み合わせたプラントの設計・施工、メンテナンス事業強化を打ち出す。これは装置販売に加え、設計、施工、保守まで関与することで顧客接点を深める構造を示す。バルブ事業でも用途限定弁のラインアップ強化を進め、顧客ニーズに寄り添う製品拡充を図る。沿革上も、1953年にプレート式熱交換器、1958年にボールバルブ、1975年にレトルト調理殺菌装置を開発しており、長年の製品開発蓄積が参入障壁として機能する。さらに鴻池事業所には各事業の研究開発部門を設け、ユーザー、大学、公共研究機関との技術交流を行う体制を持つ。特許件数や市場シェアの数値は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

会社は、地政学リスクの高まりやエネルギー価格をはじめとした物価高の長期化により、世界経済が不安定な状況にあると認識する一方、サステナブル社会の実現に向けたCO2削減、エネルギーシフト、環境対策、各種資源ロス削減の動きにより、自社技術や製品の存在感が高まるとみる。具体的な需要領域として、カーボンニュートラル関連市場への納入、食品ロス削減、医薬品安定供給、水資源保全、省人化ニーズへの対応を挙げる。事業活動は日本、アジア、欧米など多くの国々に及び、各国の景気変動、為替、投資、貿易、競争、知的財産、環境、食品衛生、労働安全など多様な規制の影響を受ける。規制対応力や国際展開体制が重要となる市場環境と整理できる。競合企業名や業界シェア構造は提示テキスト内では確認できない。

4. 成長戦略

長期ビジョンでは2042年度の経営目標として連結売上高1,000億円、連結営業利益120億円を掲げる。これに向けた2023年度から2025年度の中期経営計画「G-23」では、重要課題への対応を軸に成長を推進する。熱交換器事業ではカーボンニュートラル関連市場向けにCO2回収装置、水素製造設備等への納入を進め、グローバル生産体制構築による生産平準化とBCP構築を図る。プロセスエンジニアリング事業では、食品ロス削減、医薬品安定供給、水資源保全に関する製品開発・提供、省人化ニーズ対応、海外メンテナンス事業強化、アジア圏向け食品機器・染色仕上機器や中国漢方薬向け医薬機器の販売強化を進める。バルブ事業では二次電池などカーボンニュートラル関連市場への納入、東南アジアでの販売強化を掲げる。投資面では、2019年から進める生駒事業所開設と鴻池事業所再構築、新基幹システム導入が柱となる。生駒事業所で生産体制を増強したプロセスエンジニアリング事業では、「省エネ」「省人化」に寄与する製品などで初めて200億円を超える売上高を計画する。2026年3月期の事業計画は売上高440億円、営業利益30億円とし、全投資完了と全事業の本格稼働は2029年を予定する。加えて、M&Aは新技術、新製品開発、競争力強化の手段として位置付け、自己株式の保有方針でもM&A戦略の実施など機動的な事業投資資金の確保を明示する。

5. リスク

主要リスクは3点に整理できる。第1に景気、為替、原材料価格変動リスク。日本、アジア、欧米で事業展開するため、世界経済や各国景気、為替変動の影響を受ける。主原材料のステンレスやチタン材の価格下落は製品価格下落圧力や棚卸資産評価に、高騰は製造原価上昇に波及する。第2にM&A、品質、法規制リスク。買収後の予期しない債務、事業環境変化、製品不具合や事故、訴訟、規制当局の法的手続が業績に影響し得る。第3に環境・災害リスク。有害物質流出時の信用失墜や補償費用、環境規制強化に伴う追加設備投資、自然災害、感染症、戦争、テロ、サプライチェーン寸断が事業継続を阻害する可能性がある。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、2022年4月に監査等委員会設置会社へ移行し、コーポレートガバナンス強化を重要課題に位置付ける。企業価値向上によるPBR改善を明確な経営課題とし、資本コストや株価を意識した経営を推進する。資本政策では、政策保有株式を中期計画期間中に連結純資産額の20%未満とする方針を掲げ、2025年3月末時点で19.4%まで縮減し、当初計画を1年前倒しで達成した。株主還元方針はDOE2.0%以上を目途とする継続的・安定的な配当を基本とし、自己株式取得も機動的に実施する。2025年3月期には自己株式取得を実施し、2026年3月期も上限を定めた取得を決議する。IR面では第2四半期決算と期末決算の説明会、説明会資料の公開、統合報告書の発刊、工場見学会の検討など、投資家との対話強化を進める。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W8GV | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
45.1B 11.6倍 0.7倍 0.0% 1,571.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 38.4B 34.2B 34.1B
営業利益 2.9B 2.5B 1.9B
純利益 3.8B 2.4B 2.0B
EPS 135.8 85.8 72.5
BPS 2,188.2 2,125.8 1,992.6

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.12%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.04%
日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.04%
株式会社三菱UFJ銀行0.03%
因幡電機産業株式会社0.03%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
日阪製作所協力業者持株会0.03%
株式会社タクマ0.02%
日阪製作所従業員持株会0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-02株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.25%(1.01%)
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.26%+0.39%
2024-03-05日本製鉄株式会社 4.18%(1.01%)
2024-02-15日本製鉄株式会社 4.18%(1.01%)
2023-04-20日本製鉄株式会社 5.19%+2.19%
2023-02-21三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 4.13%(0.98%)
2022-12-19株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.87%(0.98%)
2021-07-06三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.11%+5.11%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-02EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.25%1,776-2.65%
2026-02-24TDNetその他日阪製作連結子会社の本店(本社)移転に関するお知らせ1,749-1.60%
2025-12-11TDNetM&A日阪製作連結子会社間の合併に関するお知らせ1,500+0.87%
2025-11-28TDNetIR日阪製作2026年3月期 第2四半期 決算説明会資料1,475-0.81%
2025-08-21TDNetその他日阪製作投資有価証券売却益(特別利益)の計上に関するお知らせ1,391+0.65%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.26%
2024-03-05EDINET大量保有日本製鉄株式会社大量保有 4.18%
2024-02-15EDINET大量保有日本製鉄株式会社大量保有 4.18%
2023-04-20EDINET大量保有日本製鉄株式会社大量保有 5.19%
2023-02-21EDINET大量保有三井住友トラスト・アセットマネジメント株大量保有 4.13%
2022-12-19EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.87%
2021-07-06EDINET大量保有三井住友トラスト・アセットマネジメント株大量保有 5.11%