Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社帝国電機製作所 (6333)

キャンドモータポンプを中核とするポンプメーカー。完全無漏洩構造を強みとし、石油化学プラントなど安全性重視の現場で実績を蓄積する。1960年の独自技術開発以来、設計・生産技術とノウハウを蓄積し、国内外で販売・アフターサービス網を構築する。脱炭素関連設備向け需要開拓、LNG・アンモニア向け製品開発、供給力強化で成長を狙う。[本社]兵庫県たつの市 [創業]1939年 [上場]1999年

1. 事業概要

株式会社帝国電機製作所グループは、当社と子会社12社で構成し、キャンドモータポンプ、定量ポンプ、その他ポンプを主力とするポンプ事業と、特殊機器を扱うその他事業を展開する。ポンプ事業では、ケミカル機器、高圧ガス機器、冷凍機・空調機器、半導体機器、電力関連機器向けのキャンドモータポンプ、ケミカル機器・高圧ガス機器・半導体機器・発泡装置用の定量ポンプ、電力関連機器ポンプなどを製造販売する。国内では当社が製品を製造し販売とアフターサービスを担い、一部子会社を外注加工先として活用する。海外では台湾、シンガポール、韓国、欧州で販売・アフターサービス拠点を置き、米国、中国、インドでは製造・販売・アフターサービスまで現地子会社が担う体制を構築する。その他事業では永久磁石発電機などの特殊機器を扱う。2024年12月末で電子部品事業を停止し、経営資源を主力のポンプ事業へ集中する。

2. 競争優位性

同社の競争優位の中核は、完全無漏洩構造のキャンドモータポンプ技術にある。1960年に独自技術でキャンドモータポンプを開発し、その後長年にわたり顧客ニーズに応えながら実績を積み上げ、設計・生産技術などを蓄積してきた点が強みとなる。キャンドモータポンプは石油化学プラントなど安全性が最優先される現場で使われることが多く、採用には過去実績に裏付けられた信頼が重要となる。このため、長年のリーディングカンパニーとしての信頼、実績、豊富な経験から培われた技術・ノウハウは参入障壁として機能する。加えて、きめ細かい迅速な対応やサービス体制を構築しており、顧客が安心して使用できる点を自社の競争優位性として明示する。海外でも販売・サービス網を整備し、米国では事業買収、中国では修理会社設立、インドでは子会社化を進めており、製品供給だけでなくアフターサービスまで含めた顧客接点を広げる。2035年までにキャンドモータポンプ市場で圧倒的No.1を目標に掲げるが、具体的な市場シェア数値は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

主要顧客は石油化学・化学業界にあり、同社売上は当該業界の設備投資動向の影響を受ける。ポンプ事業の連結売上高比率は95.9%と高く、事業集中の色彩が強い。市場には世界に複数の競合が存在し、近年は新興企業も出現するほか、代替品や模造品の出現、価格競争激化もリスクとなる。一方で、世界的な脱炭素の流れを受け、化石燃料からのエネルギー転換やCO2排出ゼロに向けた取り組みが加速しており、同社はこれを新たな需要機会と捉える。キャンドモータポンプは脱炭素関連設備にも対応可能とされ、市場の裾野拡大余地を持つ。また、事業は通商、独占禁止、知的財産、製造物責任、貿易・外国為替管理、環境・リサイクル関連などの法的規制や各国の許認可、関税、輸出入規制の影響を受ける。

4. 成長戦略

2024年度を初年度とする3カ年の中期経営計画では、「環境貢献に軸を置いた成長戦略とサステナブル経営の両立」を基本テーマに掲げる。2027年3月期の目標として、売上高320億円、営業利益57億円、ROE14.0%を設定する。さらに長期では、2035年までに連結売上高700億円の事業規模とキャンドモータポンプ市場での圧倒的No.1を目指す。施策として、グローバルでの生産規模拡大、設計・生産効率化によるリードタイム短縮、地域特性に応じた営業戦略構築、脱炭素市場向け製品開発強化を進める。研究開発では、クリーンエネルギー事業に特化した製品開発を推進し、発電分野でLNGポンプのラインナップを拡充するほか、アンモニア利活用向け専用製品を開発し、新製品の早期市場投入を進める。外部研究機関とのオープンイノベーションにより、ポンプ効率向上に関する基礎研究成果の早期事業化にも取り組む。供給面では、中国子会社工場の増設・改修や機械設備投資を実施し、生産性向上、品質向上、コスト削減を図る。電子部品事業停止により、コアビジネスであるキャンドモータポンプへ経営資源を集中し、資本効率向上を狙う。2026年4月1日から商号を「株式会社TEIKOKU」へ変更予定とし、海外でも浸透する名称を前面に出してグローバル成長を志向する。

5. リスク

主要リスクは3点に整理できる。第1に、石油化学・化学業界の設備投資減少リスクにあり、特に脱炭素社会進展に伴う石油化学向け投資の大幅減少は業績に影響し得る。第2に、代替品・模造品の出現や価格競争激化、品質クレーム、納期遅延による信用毀損リスクがある。受注生産中心で案件難易度が高まる中、設計や手配のミスは影響が大きい。第3に、法的規制変更、部材価格変動や供給制約、人財確保・育成の遅れ、気候変動に伴う移行リスク・物理的リスクがある。

6. ガバナンス

リスク管理面では、代表取締役社長を委員長、執行役員を常任委員とするリスク管理委員会を設置し、リスクの抽出、分析、評価、対応を行い、取締役会へ定期報告する体制を採る。取締役会は必要に応じて指示を行い、監督機能を果たす。人的資本面では、人財育成を最重要課題の一つと位置付け、教育専任者配置、キャリアチャレンジ制度、海外留学制度設計、女性活躍推進プロジェクトなどを進める。労使関係は安定し円満に推移する。株主還元方針に関する具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W3G6 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
51.0B 13.8倍 1.5倍 0.0% 3,020.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 30.5B 29.2B 28.5B
営業利益 6.1B 4.9B 5.0B
純利益 3.8B 3.1B 4.0B
EPS 219.3 173.8 214.9
BPS 1,971.1 1,809.4 1,716.1

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.11%
GOLDMAN,SACHS&CO.REG (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)0.10%
三菱電機モビリティ株式会社0.08%
GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)0.07%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.04%
株式会社日本カストディ銀行0.03%
帝国電機取引先持株会0.03%
刈田 耕太郎0.02%
株式会社三井住友銀行0.02%
BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-01-16三菱電機モビリティ株式会社 0.00%(7.62%)
2025-12-25三菱電機モビリティ株式会社 7.62%+0.66%
2025-12-23三菱電機モビリティ株式会社 7.62%+0.66%
2025-09-05FMR LLC 7.38%+1.06%
2025-08-25株式会社ヴァレックス・パートナーズ 17.45%(1.28%)
2025-08-07FMR LLC 6.32%+1.19%
2025-05-22FMR LLC 5.13%+5.13%
2025-05-09SMBC日興証券株式会社 5.15%(1.13%)
2025-03-24SMBC日興証券株式会社 6.28%+1.11%
2025-03-14株式会社ヴァレックス・パートナーズ 18.73%+2.28%
2025-03-07三井住友DSアセットマネジメント株式会社 5.17%+5.17%
2025-01-14三菱電機モビリティ株式会社 6.96%(5.08%)
2024-12-19三菱電機モビリティ株式会社 12.37%+0.33%
2024-12-18三菱電機モビリティ株式会社 6.96%(5.08%)
2024-12-18三菱電機モビリティ株式会社 12.37%+0.33%
2024-08-01株式会社ヴァレックス・パートナーズ 16.45%+1.13%
2024-07-01株式会社ヴァレックス・パートナーズ 15.32%+1.05%
2024-06-04株式会社ヴァレックス・パートナーズ 14.27%+1.11%
2024-04-04三菱電機モビリティ株式会社 12.04%+7.04%
2024-04-04三菱電機株式会社 0.00%(12.10%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-09TDNet決算帝国電機2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)3,190-2.51%
2026-02-09TDNetその他帝国電機自己株式の消却に関するお知らせ3,190-2.51%
2026-01-16EDINET大量保有三菱電機モビリティ株式会社変更3,300-2.73%
2025-12-25EDINET大量保有三菱電機モビリティ株式会社大量保有 7.62%3,085+0.16%
2025-12-23EDINET大量保有三菱電機モビリティ株式会社大量保有 7.62%
2025-12-18TDNetM&A帝国電機自己株式の公開買付けの結果及び取得終了に関するお知らせ3,050+1.31%
2025-11-18TDNet配当・還元帝国電機自己株式の取得及び自己株式の公開買付けに関するお知らせ2,935-1.06%
2025-11-10TDNet決算帝国電機2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)3,050-0.66%
2025-09-05EDINET大量保有FMR LLC大量保有 7.38%3,190+1.25%
2025-08-25EDINET大量保有株式会社ヴァレックス・パートナーズ大量保有 17.45%3,365-1.63%
2025-08-07EDINET大量保有FMR LLC大量保有 6.32%3,390-0.88%
2025-08-07TDNet決算帝国電機2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)3,390-0.88%
2025-07-24TDNetその他帝国電機譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ3,310+1.21%
2025-05-22EDINET大量保有FMR LLC大量保有 5.13%3,035+0.99%
2025-05-09EDINET大量保有SMBC日興証券株式会社大量保有 5.15%2,904+2.00%
2025-03-24EDINET大量保有SMBC日興証券株式会社大量保有 6.28%2,985-1.27%
2025-03-14EDINET大量保有株式会社ヴァレックス・パートナーズ大量保有 18.73%3,060+0.49%
2025-03-07EDINET大量保有三井住友DSアセットマネジメント株式会社大量保有 5.17%3,120-0.32%
2025-01-14EDINET大量保有三菱電機モビリティ株式会社大量保有 6.96%
2024-12-19EDINET大量保有三菱電機モビリティ株式会社大量保有 12.37%