Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

酒井重工業株式会社 (6358)

道路舗装機械を中核とする建設機械メーカー。ロードローラ、道路維持補修機械、散水車を国内外で製造販売し、道路機械という専門技術が求められるニッチ市場で事業を展開。業界唯一の独立企業を掲げ、北米・アジアへ生産販売拠点を配置。自律走行式ローラ、転圧管理システム、EVローラなど次世代製品の開発を進め、海外拡大と安定収益構造の確立を図る。[本社]東京都港区 [創業]1918年 [上場]1964年

1. 事業概要

酒井重工業グループは、当社と子会社8社で構成し、主に道路舗装機械、道路維持補修機械、散水車など多種類の建設機械を製造し、国内外に販売する。加えて、他社製品である産業機械の販売、中古建設機械の仕入販売、道路舗装・補修工事の設計、施工、監理及び請負、建設機械の修理、アフターサービス業務も展開する。セグメントは日本、米国、インドネシア、中国の4区分で、日本では当社のほか酒井機工、東京フジ、コモド、サカイエンジニアリングが機能を分担し、米国ではSAKAI AMERICA, INC.、インドネシアではP.T. SAKAI INDONESIAとP.T. SAKAI SALES AND SERVICES ASIA、中国では酒井工程机械(上海)有限公司が事業を担う。道路建設機械事業を通じて国土開発に貢献することを基本方針とし、道路建設機械のスペシャリストとして技術の深耕と周辺分野への展開を進める。

2. 競争優位性

同社の競争優位の中核は、道路機械という専門技術が求められるニッチマーケットに特化してきた点にある。会社自身が「業界唯一の独立企業」と位置付け、「道路建設機械における世界一流のグローバルニッチ企業」を目指す方針を明示する。専門化の蓄積は研究開発体制にも表れ、開発本部を製品開発部と新技術開発部の二部で構成し、CAE解析ツール活用による開発アウトプットの3倍化と開発管理強化を推進する。製品面では、北米ユーザ要望に対応した舗装用振動ローラSW884/SW994 Guardmanの並走転圧対応機能、全締固め機械への「転圧管理システム(Compaction Meister)」展開、3つの運転モードを搭載した自動運転ローラSV514D ARMs、バッテリ交換式の電動ハンドガイドローラHV620 evoなどを開発する。産業財産権の総数は123件、出願件数は170件と記載する。加えて、国内主要ゼネコン各社を共同体メンバーとして工事現場で共同実験を進めており、現場起点の仕様向上も参入障壁として機能する。北米、インドネシア、中国に生産拠点を持ち、販売・サービス網を海外に展開する点も競争力の一部となる。

3. 市場環境

国内市場では、政府建設投資が実質ベースでも増加基調にあり、国土強靭化計画や防災・減災投資、DXによる効率化を背景に高水準のインフラ投資継続を見込む。一方、国内ローラ需要は供給制約時の前倒し発注や価格改定前の駆け込み需要の反動で大幅減少見通しとなる。国土交通省のi-Construction 2.0は、施工、データ連携、施工管理のオートメーション化を柱とし、2040年度までに3割の省人化を目指すため、自律走行式ローラや転圧管理システムの事業機会を広げる。海外では、北米でインフラ投資法を背景に道路建設投資の高水準継続を見込む一方、代理店やレンタル業界の在庫調整が進む。ASEANでは景気減速に加え、インド及び中国製の廉価製品参入で競争が激化する。世界ローラ需要は減少基調だが、中近東、アフリカ、インドでは需要拡大基調が続くと記載する。

4. 成長戦略

中期的な会社方針は、強みである道路建設機械事業の更なる専門化と国際化を軸に、事業構造革新を進める内容となる。重点課題は①国内事業の安定化、②海外事業の更なる拡大、③魅力ある新製品開発とサービスの提供の3点。2022年3月期から2026年3月期までの5カ年方針では、売上規模300億円の基盤固めを中期計画、500億円企業への成長を長期目標に掲げる。中期目標として売上高300億円、ROE8%を実現し、安定的に配当性向50%、DOE4%を維持する方針を示す。自己株買いは5億円から20億円規模を上限とした機動的実施を掲げる。事業面では、アジア市場深耕と北米市場展開、海外事業領域拡大、新技術活用による次世代事業開発、需要変化対応力強化を進める。具体策として、自律走行式ローラ、転圧管理システム、切削工事出来形管理システムの実用化水準を高め、次世代事業として着実にビジネス化する方針を示す。加えて、カーボンニュートラル対応の電動機研究、排出ガス規制対応の新型エンジン全機種適用も進める。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に海外依存拡大に伴う需要変動、政治、法規制、関税、租税、戦争、インフラ未整備など海外活動固有のリスク。売上高に占める海外売上比率は過半に達しており、北米とアジアの景気変動の影響を受けやすい。第2に研究開発と人材確保のリスク。新製品を継続投入する必要があり、研究成果の不確実性や高い技術スキルを持つ人材の確保・育成の成否が成長に影響する。第3に為替変動、製品保証、生産物賠償責任のリスク。海外生産・販売体制を持つため為替の影響を受け、製品欠陥が発生した場合にはリコールや賠償、評価低下につながる可能性がある。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、法的リスクを管理部門が一括管理し、必要に応じて取締役会及び監査等委員会に報告する体制を敷く。重要訴訟は当連結会計年度において提起されていない。品質面では、ISO9001認証取得を沿革に記載し、製品品質管理の徹底を進める。株主還元方針は中期方針で具体化しており、ROE3%を下回る場合は配当性向100%、ROE3%から6%の間はDOE3%、ROE6%を超えた場合は配当性向50%の還元を行う方針を示す。加えて、5億円から20億円規模を上限とした機動的な自己株買いを掲げる。人的資本面では、雇用環境向上と現場技能者増強への投資を進める方針を示す一方、経営体制の詳細な構成や社外取締役比率などは提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W9E1 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
18.7B 12.6倍 0.6倍 0.1% 2,117.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 27.9B 33.0B 31.5B
営業利益 1.6B 3.3B 2.5B
純利益 1.4B 2.4B 1.7B
EPS 168.5 287.4 200.4
BPS 3,522.6 3,422.2 2,978.5

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.12%
株式会社みずほ銀行 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.05%
株式会社三菱UFJ銀行0.05%
日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.04%
第一生命保険株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.03%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
酒井 一郎0.03%
ニチレキグループ株式会社0.02%
DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.02%
油研工業株式会社0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-07-04Old Peak Group Ltd. 7.68%+3.68%
2025-07-04Old Peak Group Ltd. 6.59%(1.09%)
2025-07-04Old Peak Group Ltd. 5.58%(1.01%)
2025-07-04Old Peak Group Ltd. 4.36%(1.22%)
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 7.38%+0.66%
2024-06-21株式会社みずほ銀行 0.05%N/A
2023-04-17株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.72%(1.00%)
2022-10-21株式会社みずほ銀行 0.05%N/A
2022-07-25株式会社みずほ銀行 0.05%N/A
2021-05-19Old Peak Group Ltd. 4.36%(1.22%)
2021-04-30Old Peak Group Ltd. 5.58%(1.01%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-12TDNetその他酒井重特別利益(投資有価証券売却益)の計上見込みに関するお知らせ2,096+0.38%
2026-03-12TDNet業績修正酒井重2026年3月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ2,096+0.38%
2025-07-04EDINET大量保有Old Peak Group Ltd.大量保有 7.68%2,001-0.95%
2025-07-04EDINET大量保有Old Peak Group Ltd.大量保有 6.59%2,001-0.95%
2025-07-04EDINET大量保有Old Peak Group Ltd.大量保有 5.58%2,001-0.95%
2025-07-04EDINET大量保有Old Peak Group Ltd.大量保有 4.36%2,001-0.95%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 7.38%
2024-06-21EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.05%
2023-04-17EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.72%
2022-10-21EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.05%
2022-07-25EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.05%
2021-05-19EDINET大量保有Old Peak Group Ltd.大量保有 4.36%
2021-04-30EDINET大量保有Old Peak Group Ltd.大量保有 5.58%