Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社石井鐵工所 (6362)

石井鐵工所は、油槽・各種貯槽・化学工業用機械装置・鉄骨・各種プールを対象に、設計から製作、据付、試運転までを一貫提供する鉄構事業を中核とし、不動産賃貸も展開する。カーボンニュートラル対応では燃料アンモニア、水素、CCS/CCUS向け貯蔵技術を成長機会と位置付け、既存設備の改造・維持補修や溶接自動化、新工法開発でも収益基盤の転換を進める。[本社]東京都中央区 [創業]1900年 [上場]1949年

1. 事業概要

石井鐵工所グループは、当社、子会社2社、関連会社1社で構成し、鉄構事業と不動産事業を主力とする。鉄構事業では、油槽、その他の貯槽、化学工業用諸機械装置、鉄骨、各種プールなどの鉄鋼構造物について、設計、製作、据付、試運転までを一貫して手掛ける。油槽、各種貯槽、化学工業用諸機械装置は、当社に加え、マレーシアのアイアイダブリュー・エンジニアリング・カンパニー・センディリアン・バハード、シンガポールのアイアイダブリュー・シンガポール・プライベイト・リミテッドも担う。工事の一部では当社と両子会社が相互に外注契約を行う。関連会社エーアイ・エンジニアリングにはエアードーム工法の機材類を納入する。鉄骨及び各種プールは当社が担当する。不動産事業では当社が不動産賃貸を行う。

2. 競争優位性

同社の強みは、鉄鋼構造物の設計から製作、据付、試運転までを一貫して提供するエンジニアリング体制にある。単一工程ではなく、顧客設備の計画から完成までを通して関与するため、案件遂行ノウハウの蓄積が進みやすい構造を持つ。経営課題としても、既存インフラの維持管理需要に対し、豊富なノウハウを基に計画立案や助言、既存設備の改造工事、維持補修工事を展開する方針を示す。これは新設偏重ではない収益機会の広がりを意味する。研究開発面では、溶接の自動化、新工法の開発、新製品・新技術の基礎研究を進めるほか、ドローンによる工場内巡回点検システムが一部収益に寄与した。中期計画では技術開発委員会を設け、溶接技術や新工法の競争力向上を図る。海外ではマレーシア、シンガポールの子会社を活用し、工事の一部を相互外注する体制を敷く。市場シェアや特許、ブランド優位の定量情報は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

事業環境として、同社はカーボンニュートラル社会の実現を大きな成長機会と認識する。政府の2050年カーボンニュートラル宣言を背景に、燃料アンモニア・水素の導入、炭酸ガスの分離・回収・貯留・利用であるCCS/CCUSへの取り組みが進む中、同社は貯蔵技術での貢献を狙う。一方、顧客企業は脱炭素エネルギーへ移行しつつも、既存インフラ・設備の維持管理や老朽化対策を必要とする。ベテランエンジニア減少による維持管理能力低下も顧客課題となる。鉄構事業は受注産業にあり、主要顧客先の石油、電力、ガス、重化学工業界の設備投資動向に受注額が左右される構造を持つ。加えて、個別工事の規模、利益率、進捗度、完工時期の組み合わせで損益変動が生じる。

4. 成長戦略

中期経営計画は2025年3月期から2027年3月期を対象とし、2030 VISIONとして「カーボンニュートラル社会の実現に向け、お客様のトランジションを技術でサポートする」を掲げる。2027年3月期の数値目標は、連結売上高133億50百万円、連結営業利益額17億10百万円、ROE8.0%以上、ROIC6.5%以上、計画期間累計受注高500億円とする。戦略の中核は鉄構事業の収益基盤転換にある。鉄構事業本部を再編し、既存製品のメンテナンスや改造に対応しつつ、カーボンニュートラル案件に対応できる体制へ移行する。GX事業では、燃料アンモニア用低温タンク新設、CCS/CCUS用球形タンク新設など、低温・高圧貯槽や貯蔵プラント関連を主対象とする。R&M事業では、石油タンクのメンテナンス、SAF、e-Fuel、MCH貯蔵用タンク新設、既設タンク改造など、常温・常圧貯槽関連を担う。推進体制として、技術開発委員会、人材開発委員会、ベンダー開発委員会の3委員会を組織し、技術力向上、設計者・現場監督者の継続採用と養成、不足する工場・現場リソースの開発を進める。不動産事業では、社有不動産の再開発による収益性向上と既存物件の維持管理による価値低下防止を図る。

5. リスク

主要リスクの第1は、市況変動と顧客設備投資の変動。鉄構事業は受注産業にあり、石油、電力、ガス、重化学工業界の投資動向次第で受注額と収益が大きく変動する。第2は、固定金額契約下での原価上昇リスク。インフレ昂進期には仕入原価上昇を吸収できず、損益に影響する可能性がある。第3は、為替相場の変動。輸出売上が見込まれるため営業損益が為替の影響を受ける可能性があり、外貨建て債権債務では換算差損発生の可能性もある。加えて、保有する市場性株式の価格下落は減損や評価損、自己資本比率低下につながる可能性を持つ。

6. ガバナンス

ガバナンスに関する詳細な機関設計や取締役会構成、社外取締役比率などは提示テキスト内では確認できない。一方、経営運営面では中期経営計画を明示し、ROE、ROIC、累計受注高を含む指標を設定する。人的基盤では、設計者・現場監督者の継続採用と養成を掲げる。従業員数は連結138人で、鉄構事業101人、不動産事業2人、全社共通35人とする。労働組合は当社のみに組織し、労使関係について特記すべき事項はない。株主還元方針についての具体的記載は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100TSAT | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
31.5B 42.7倍 2.3倍 0.0% 8,330.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 10.0B 8.6B
営業利益 1.5B 626M
純利益 1.2B 436M
EPS 343.6
BPS 3,635.7

大株主

株主名持株比率
THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKING CORPORATION LTD - SINGAPORE BRANCH PRIVATE BANKING DIVISION CLIENTS A/C 8221‐623793 (常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.15%
富国生命保険相互会社0.10%
日本生命保険相互会社0.08%
VASANTA MASTER FUND PTE LTD (常任代理人 みずほ銀行決済営業部)0.05%
石井鐵工所取引先持株会0.05%
クロダ株式会社0.04%
石 井 宏 治0.04%
天塩倉庫株式会社0.03%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.03%
株式会社三井住友銀行0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-10-07日本生命保険相互会社
2024-10-07株式会社みずほ銀行
2024-10-04富国生命保険相互会社
2024-10-01株式会社可成屋 70.68
2024-10-01株式会社可成屋 70.68
2024-09-06株式会社みずほ銀行 0.01
2024-08-09GLOBAL MANAGEMENT PARTNERS LIM 15.53
2023-04-19重田 光時 14.4
2023-04-13重田 光時 14.4
2022-12-09重田 光時 14.38
2022-10-28重田 光時 13.37
2022-10-21重田 光時 13.37
2021-12-15重田 光時 12.34
2021-12-06重田 光時 12.24
2021-05-13重田 光時 11.24

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2024-10-07TDNetHolding change by 日本生命保険相互会社
2024-10-07TDNetHolding change by 株式会社みずほ銀行
2024-10-04TDNetHolding change by 富国生命保険相互会社
2024-10-01TDNetHolding change by 株式会社可成屋
2024-10-01TDNetHolding change by 株式会社可成屋
2024-09-06TDNetHolding change by 株式会社みずほ銀行
2024-08-09TDNetHolding change by GLOBAL MANAGEMENT PARTNERS LIMIT
2023-04-19TDNetHolding change by 重田 光時
2023-04-13TDNetHolding change by 重田 光時
2022-12-09TDNetHolding change by 重田 光時
2022-10-28TDNetHolding change by 重田 光時
2022-10-21TDNetHolding change by 重田 光時
2021-12-15TDNetHolding change by 重田 光時
2021-12-06TDNetHolding change by 重田 光時
2021-05-13TDNetHolding change by 重田 光時