千代田化工建設は、当社、連結子会社14社、持分法適用関連会社3社で構成する総合エンジニアリング企業グループとして、顧客ニーズに対し最も効率的な解決方法を提供する機能を中核に据える。事業は「エンジニアリング事業」と「その他の事業」に区分し、主力は各種プラント、産業用設備のコンサルティング、計画、設計、施工、調達、試運転、メンテナンス等を担うエンジニアリング事業とする。化学工業設備を中心に、設計から機器調達、現場建設、試運転、メンテナンスまで一貫して遂行する点に特色を持ち、生産方式は受注生産方式を採用する。国内では千代田エクスワンエンジニアリングがエネルギー・環境関連設備、医薬品・研究施設、各種産業用機械設備を担い、海外ではフィリピンの設計拠点、マレーシア、カタール、インドネシア、米国、オーストラリア、フランス、サウジアラビアなどの工事遂行拠点を配置する。その他事業では、財務・会計コンサルティング、人材派遣、技術コンサルティング、統合ITシステムの開発・運用支援を展開する。
競争優位の中核は、技術開発力、技術を目利きする力、課題を解決するエンジニアリング力、全体最適を実現するプロジェクトマネジメント力の組み合わせにある。エネルギーと素材領域では、LNG・石油・石油化学のEPCコントラクターとして世界およそ60の国と地域で300を超えるプロジェクト実績を積み重ねる。商業プラントEPCに加え、触媒やプロセスの技術開発、商業化のためのスケールアップ、操業フェーズでの技術提供まで手掛ける点が参入障壁として機能する。ライフサイエンス領域では、石油化学と医薬品で培った連続生産技術やスケールアップノウハウを活かし、医薬品プラントで60年にわたり600件以上の実績を有する。強みとして、培養領域のプロセス開発、合成領域の連続生産・固相法・液相法の知見、国際宇宙ステーションの実証試験装置開発、設備保全の高度化支援、解析・診断技術を明示する。長年の実績に裏打ちされた顧客基盤と、技術開発から操業支援までをつなぐ一貫提供能力が差別化要因となる。
外部環境は、世界の多極化、地政学リスク、気候変動、人口動態の変化、技術革新などのメガトレンドの影響を受け、不確実性が高い状況にある。一方で、エネルギーや先端素材の安定供給確保、中長期的な脱炭素トレンド、循環型社会の構築を背景に、「エネルギーと素材」領域の需要は堅調と会社は捉える。展開領域はLNG、石油・石油化学、脱炭素分野の水素、低炭素燃料、CCUS、エネルギーマネジメント、金属・先端素材の非鉄金属精錬、蓄電池・半導体材料、O&M-Xソリューションに及ぶ。ライフサイエンスでは、超高齢化社会と高度医療社会への期待を背景に需要は旺盛と位置付ける。医薬品・食品、細胞培養、植物バイオ、低軌道プラットフォーム、O&M-Xが対象となる。気候変動対応はリスクであると同時に新たな事業機会でもあり、各国のエネルギー政策や法規制の変化が市場形成に影響する。
2025年から2027年の経営計画2025では、「収益の安定化と多様化を実現する為の自己変革」をテーマに掲げる。10年後の目指す姿として、純利益300億円、内Non-EPC事業比率20%の安定・高収益企業を設定し、その前段階として2025年から2027年の3年間で平均150億円の純利益を目指す。関連指標として、粗利益10%以上、受注高9,500億円、売上高3,800億円、受注残6,000億円を掲げ、2027年度のNon-EPC事業純利益10億円を目標とする。重点施策は5点で構成する。第1に、NFEプロジェクトとGPXプロジェクトを含む海外既存大型案件の着実な遂行。第2に、海外受注方針の改革によるリスク分散の効いたポートフォリオ構築。大型一括請負偏重から、投入要員規模が予測可能または小規模で、過度なリスク負担を負わない契約形態へ軸足を移す。第3に、国内EPCの収益拡大で、ライフサイエンスや脱炭素分野の旺盛な需要に対応する体制整備を進める。第4に、技術開発、社会実装、操業支援に加え、共同事業投資も含む「事業共創」の拡充。第5に、EPC人材の拡充とNon-EPC人材育成を通じた中核人財の厚み形成を進める。
主なリスクは3点に集約できる。第1に、大型海外プロジェクトへの依存に伴う収益変動リスクとパートナーリスクとする。再生計画前に受注した大型LNG案件の損失が会社全体を赤字に追い込んだ経緯が示され、GPXプロジェクトでは共同遂行先Zachry社の法的再建手続き入りが影響した。第2に、地政学、自然災害、感染症、サプライチェーン混乱、機器資材費高騰、工事従事者確保難など、EPC遂行に直結する外部リスクとする。第3に、気候変動政策、為替、コンプライアンス、情報セキュリティ、事業投資損失、プラント事故など、グローバル事業運営に伴う横断的リスクとする。
ガバナンス面では、リスク低減とコンプライアンス徹底の体制整備に関する記載が確認できる。危機管理担当部門を設置し、セキュリティコンサルタントを雇用して危険地域の情報収集・分析を行い、有事には緊急対策本部を立ち上げる手順を定める。大規模地震等を想定したBCPも策定し、平時から訓練を重ねる。コンプライアンスでは「千代田化工建設グループ行動規範」を策定し、CCOを委員長とするコンプライアンス委員会、CCOを議長とするグループ会社コンプライアンス連絡会、内部通報制度を整備する。情報セキュリティでは、当社および一部グループ会社でISMS認証を取得し、NIST CSF等に基づく体制強化を進める。株主還元方針については、提示テキスト内では確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 499.8B | 12.0倍 | — | — | 1,148.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 457.0B | 506.0B | 430.2B |
| 営業利益 | 24.4B | -15.0B | 18.1B |
| 純利益 | 27.0B | -15.8B | 15.2B |
| EPS | 96.0 | -69.2 | 50.5 |
| BPS | -211.2 | -275.9 | -201.0 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 三菱商事株式会社 | 0.60% |
| 株式会社三菱UFJ銀行 | 0.02% |
| 千代田化工建設持株会 | 0.01% |
| 三菱UFJ信託銀行株式会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社) | 0.01% |
| STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.01% |
| JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.00% |
| 千代田共栄会 | 0.00% |
| 東京短資株式会社 | 0.00% |
| 明治安田生命保険相互会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 0.00% |
| 野村證券株式会社 (常任代理人 株式会社三井住友銀行) | 0.00% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-10 | TDNet | 決算 | 千代化建 | 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(公認会計士等による期中レビューの完了) | 1,625 | +6.40% |
| 2026-01-28 | TDNet | 業績修正 | 千代化建 | 業績予想および配当予想の修正に関するお知らせ | 1,026 | +27.39% |
| 2026-01-28 | TDNet | その他 | 千代化建 | A種優先株式の償還方針に関する合意及び定款の一部変更に関するお知らせ | 1,026 | +27.39% |
| 2025-11-18 | TDNet | その他 | 千代化建 | (開示事項の経過 8)米国 Golden Pass LNG プロジェクトの状況報告 | 625 | -1.12% |
| 2025-08-07 | TDNet | 決算 | 千代化建 | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(公認会計士等による期中レビューの完了) | 376 | -0.27% |
| 2025-08-04 | TDNet | 決算 | 千代化建 | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 370 | +3.78% |
| 2025-08-04 | TDNet | その他 | 千代化建 | 2026年3月期第1四半期 決算概要 | 370 | +3.78% |