Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社椿本チエイン (6371)

産業用チェーンを中核に、モーションコントロール、エンジン用タイミングチェーンシステム、搬送・仕分け・保管システムを展開する機械メーカー。子会社78社、関連会社8社のグローバル体制を持ち、既存事業の市場地位強化と新事業創出を推進する。研究開発人員は約500名で、外部機関とも連携し技術開発を進める。[本社]大阪府大阪市北区 [創業]1917年 [上場]1949年

1. 事業概要

株式会社椿本チエインは、当社、子会社78社、関連会社8社で構成する機械メーカーグループとして、ドライブチェーン、コンベヤチェーン、減速機、直線作動機、エンジン用タイミングチェーンシステム、搬送・仕分け・保管システムの製造・販売・研究開発を手掛ける。事業セグメントはチェーン、モーションコントロール、モビリティ、マテハンの4本柱で構成する。チェーンではドライブチェーン、小形・大形コンベヤチェーン、ケーブル・ホース支持案内装置、タイミングベルトを展開する。モーションコントロールでは減速機、直線作動機、電動シリンダ、クラッチ、保護機器、軸継手、締結具、かみ合いチェーン式ユニットを扱う。モビリティではエンジン用タイミングチェーンシステムを主力とし、マテハンでは搬送・仕分け・保管システム、粉粒体コンベヤ、チップ・スクラップコンベヤを展開する。国内外で輸入販売と現地生産を組み合わせ、米州、欧州、中国、アジアに広い事業基盤を持つ。

2. 競争優位性

競争優位性の中核は、幅広い「動かす」領域をカバーする製品群と、グローバルに張り巡らせた生産・販売・支援体制にある。会社は中期経営計画2025で「グローバルトップ商品」の競争優位性維持・強化と、「ニッチトップ商品」の価格競争力向上による販売拡大を明示しており、既存事業における市場地位の高さを自らの戦略前提に置く。研究開発スタッフはグループ全体で約500名、総従業員数の約6%を占め、東京都市大学、奈良先端科学技術大学院大学、近畿大学等との連携も進める。チェーン分野では新材料、新加工技術、新機構、新構造、新表面処理の研究を進め、モーションコントロール分野では高速化、精密化、長寿命化、省エネ、静音、軽量、メカトロ化、海外規格適格への対応を強化する。さらに、品質面では「品質不良ゼロ」を掲げ、グループ品質委員会の下で高品質追求と品質管理徹底を進める。製品群の広さ、技術蓄積、外部連携、品質管理、海外拠点網の組み合わせが参入障壁として機能する。

3. 市場環境

事業環境は、米国起因の貿易戦争、欧州・中国経済の回復遅延、中東の地政学的リスクなどを背景に不透明感が強い。需要面では設備投資の減少や企業稼働状況悪化による需要減少がリスクとなり、特に最大顧客である自動車業界では、急激な需要変動や内燃機関搭載自動車の生産台数減少、設備投資縮減が影響要因となる。海外売上高は連結売上高の60%以上を占めるため、地政学、為替、サプライチェーンの変動の影響を受けやすい構造を持つ。一方で、環境規制やカーボンニュートラル対応は事業機会とリスクの両面を持つ。会社は気候変動を移行リスクと物理的リスクに分けて分析し、CO2排出量削減目標を設定する。提示テキスト内では具体的な市場シェア数値や主要競合名は確認できない。

4. 成長戦略

長期ビジョン2030では、「“Linked Automation”テクノロジーにより、社会課題の解決に貢献する企業グループ」を掲げ、2030年に売上高規模5,000億円企業を目指す。中期経営計画2025では、2025年度目標として売上高3,000~3,200億円、営業利益率9~11%、ROE8%以上を設定する。戦略の柱は、次世代ビジネス創出、既存事業の市場地位確立と収益力強化、モノづくり改革と人づくり強化、ESG強化の4点に整理できる。事業別には、チェーンでDX技術を活用した自動化・省人化ラインの安定稼働とグローバル最適生産・販売を推進する。モーションコントロールでは新商品開発加速とATRA-FLEX®カップリングのグローバル拡販を進める。モビリティではタイミングビジネスのシェアと利益拡大、クラッチビジネス拡大に注力する。マテハンではKDDI株式会社との合弁会社であるネクサウェアのエンジニアリング活動を通じたソリューション提案強化、アフターサービス強化、新商品開発、顧客範囲拡大を進める。加えて、アグリビジネスでは自動化設備を導入した植物工場「福井美浜工場」の操業開始予定と、ツバキベジムーブのコンサル事業と連動した拡販活動により、機器システム事業の受注拡大を図る。新事業領域はニューモビリティ、ヒューマンアシスト、メンテナンス、エネルギーマネジメントの4分野を対象とする。

5. リスク

主要リスクは3点に整理できる。第1に、自動車業界を含む市場環境変動リスクがある。最大顧客業界の需要変動や構造変化はモビリティ事業を中心に影響しうる。第2に、海外展開に伴う地政学、為替、サプライチェーンのリスクがある。海外売上高比率が高く、政治・軍事要因や部材供給変動が販売・操業に影響しうる。第3に、品質、情報セキュリティ、知的財産、人権、災害、原材料価格高騰など、製造業としての運営リスクが広範に存在する。会社は各委員会と主管部署の連携、緊急連絡体制、BCP、品質委員会、情報セキュリティ監査などで対応を進める。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、サステナビリティ委員会の統括のもと、環境、品質、安全衛生、コンプライアンス・危機管理、倫理等の委員会を設置し、グループ全体のリスク対策を推進する。2024年度は気候変動対応、人権・労務、サプライチェーン、危機管理体制、サイバーセキュリティ、品質保証、安全衛生の7項目に取り組む。取締役会については、実効性評価に基づく活性化策を継続し、グローバルでのガバナンス強化と事業リスク最小化を進める方針を示す。株主還元では、中期経営計画2025で配当性向30%を基準とし、2025年3月期より35%以上に変更した方針を掲げる。ESG面では、エコ・ファースト企業認定や健康経営優良法人認定の取得を通じ、環境対応と人的資本強化を進める。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W70D | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
249.4B 11.0倍 0.9倍 0.1% 2,348.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 279.2B 266.8B 251.6B
営業利益 22.9B 21.3B 19.0B
純利益 22.1B 18.6B 13.7B
EPS 212.7 170.6 371.1
BPS 2,533.1 2,402.4 6,059.5

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)0.11%
太陽生命保険株式会社0.09%
椿本チエイン持株共栄会0.05%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.04%
日本生命保険相互会社0.04%
椿本興業株式会社0.03%
株式会社三井住友銀行0.03%
株式会社日本カストディ銀行 (信託口)0.02%
THE BANK OF NEW YORK,TREATY JASDEC ACCOUNT(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.02%
野村信託銀行株式会社(投信口)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-07-04三井住友信託銀行株式会社 4.27%(0.73%)
2023-12-06太陽生命保険株式会社 8.40%(1.21%)
2023-01-11日本生命保険相互会社 4.74%(1.03%)
2022-03-22株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.20%(1.03%)
2021-11-19野村證券株式会社 4.29%(1.04%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-28TDNetM&A椿本チエイン株式交換による1株に満たない端数の処理に伴う自己株式の買取りに関するお知らせ2,359-0.38%
2025-11-21TDNet配当・還元椿本チエイン自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ2,150-0.05%
2025-11-04TDNet配当・還元椿本チエイン自己株式の取得状況に関するお知らせ2,077+1.11%
2025-10-01TDNet配当・還元椿本チエイン自己株式の取得状況に関するお知らせ2,105-0.33%
2025-09-01TDNet配当・還元椿本チエイン自己株式の取得状況に関するお知らせ2,172+1.47%
2025-08-01TDNet配当・還元椿本チエイン自己株式の取得状況に関するお知らせ2,272-5.81%
2025-07-30TDNet決算椿本チエイン2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,113+0.71%
2025-07-25TDNetその他椿本チエイン譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ2,035+0.59%
2025-07-04EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 4.27%1,818-1.27%
2025-07-01TDNet配当・還元椿本チエイン自己株式の取得状況に関するお知らせ1,787+0.78%
2025-06-19TDNetその他椿本チエイン自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ1,770-0.85%
2025-06-18TDNet配当・還元椿本チエイン(訂正)「自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ」の一部訂正について1,784-0.78%
2023-12-06EDINET大量保有太陽生命保険株式会社大量保有 8.4%
2023-01-11EDINET大量保有日本生命保険相互会社大量保有 4.74%
2022-03-22EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.2%
2021-11-19EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 4.29%