Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

日機装株式会社 (6376)

日機装は工業と医療の2部門を展開し、産業用ポンプ、極低温用ポンプ、LNG・産業ガス関連機器、航空機向けCFRP成形品、深紫外線LED、血液透析装置・消耗品を国内外で製造、販売、保守する。低・脱炭素関連と透析医療を中核に、独創技術を活かした事業ポートフォリオ再構築を進める。米国透析市場開拓や水素・アンモニア分野の開発を推進する。[本社]東京都渋谷区 [創業]1953年 [上場]1981年

1. 事業概要

日機装は、連結子会社51社、持分法適用会社4社で構成する企業グループとして、工業部門と医療部門の2セグメントで事業を展開する。工業部門はインダストリアル事業、航空宇宙事業、深紫外線LED事業で構成し、医療部門はメディカル事業で構成する。インダストリアル事業では、産業用ポンプ・システム、キャンドモータポンプ、往復動ポンプ、極低温用ポンプ、熱交換器、気化器、空気分離装置、液化装置、燃料充填ステーション、液化ガス中継ステーションなどを手掛ける。精密機器分野では、発電プラント向け水質調整装置、試料採取装置、薬液注入装置、放射線モニタリング装置、セラミック基板製造システム、産業用除湿機、シンタリング装置「3Dシンター」を展開する。航空宇宙事業では、民間航空機向けCFRP成形品や金属接着部品、逆噴射装置部品、主翼部品、胴体部品、エンジン部品、eVTOL用構造部材、人工衛星用部品を供給する。メディカル事業では、多用途透析装置、多人数用透析液供給装置、透析通信システム「フューチャーネット」、透析用剤溶解装置、逆浸透精製水製造システム、「Dドライ透析剤S」、透析用血液回路セット、ダイアライザー、ヘモダイアフィルター、「カットール」、「イムノピュア」、「アクロサージ」などを展開する。

2. 競争優位性

同社の競争優位性は、経営方針で掲げる「他にない技術の提供」と、各事業にまたがる独創的な技術基盤に立脚する。工業分野では、LNG液化基地・受入基地向け大型ポンプの機能・効率向上、水素ポンプ、アンモニアポンプの開発を進めており、低・脱炭素関連市場に適合した技術蓄積を有する。極低温用ポンプ、熱交換器、気化器、プロセスプラント、機器パッケージソリューションまでを揃える点は、単体機器にとどまらない提案力につながる。航空宇宙分野では、CFRP成形製品の新用途開発に加え、新材料と新製法の独自開発・共同研究を進めており、材料・製法ノウハウの蓄積が参入障壁として機能する。医療分野では、透析装置、透析液供給、透析通信システム、透析剤、血液回路、ダイアライザーまで製品群が広く、装置と消耗品の両面で顧客接点を持つ。国内血液透析市場ではシェア拡大に努める方針が明記されているが、具体的シェア数値は提示テキスト内では確認できない。品質面では、設計管理システムによる技術継承、2019年からの体系的教育、取引先を含む品質保証体制強化を進めており、「技術の日機装」を支える運用基盤を整備する。

3. 市場環境

事業環境は分野ごとの差が大きい。工業分野では、低・脱炭素関連のビジネス機会拡大が追い風となる一方、各産業の生産活動停滞や設備投資先送りが需要に影響しうる。会社はLNG、産業ガス、水素ステーション、CO2関連の受注拡大を見込む。航空宇宙分野では、産業全体のサプライチェーン再構築に時間を要してきたが、2025年後半から航空機生産量の本格回復を見込む。医療分野では、血液透析関連が医療保険行政の規制を受け、市場と価格が直接・間接に影響を受ける。国内では透析患者数が中長期的に減少に転ずる見通しが示される一方、中国では透析医療の普及と市場拡大が続き、米国は透析大国として本格展開の対象と位置付ける。気候変動対応では、LNG需要減少、水素・バイオ燃料コスト上昇、航空需要変動、医療機関の投資抑制など移行リスクも認識する。

4. 成長戦略

中期経営計画「Nikkiso 2025 フェーズ2」は2023年から2025年を対象期間とし、2025年以降の本格成長に向けて経営基盤を固める期間と位置付ける。基本方針は「技術力の向上」「事業ポートフォリオの再構築」「経営基盤の強化」にあり、中核事業との親和性や競争優位性を踏まえた選択と集中を加速する。資本収益性を重視した事業ポートフォリオを構築し、収益力向上で得た資金を成長分野や新市場創出に向けた研究・技術開発へ再投資する循環を整える方針を示す。2025年12月期の計画として、売上収益2,305億円、営業利益140億円を掲げる。インダストリアル事業ではCE&IGグループを中心にLNG、産業ガス、水素ステーション、CO2など低・脱炭素関連を軸に成長を図り、拠点統合や設備増強も進める。研究開発では液化水素・アンモニアなど次世代エネルギー向けポンプの要素技術と実用化技術の開発を加速する。航空宇宙事業では事業領域拡大、部材調達最適化、生産工程の一部自動化による収益構造改革を進める。メディカル事業では競争力のあるグローバル製品投入、開発体制強化、米国市場など海外事業の巻き返しを図る。設備投資は工業部門でCE&IGグループの工場用土地・建物購入やベトナム拠点の機械装置投資、医療部門で透析装置と透析通信システム開発投資を実施する。

5. リスク

主要リスクの第1はメディカル事業における医療保険行政の規制変動にあり、市場縮小や価格下落が業績に影響しうる。第2は国内血液透析患者数の減少にあり、国内市場の減退が想定以上に早い場合、収益悪化につながる可能性がある。第3は技術革新・事業展開の遅れにあり、市場変化の予測誤りや新製品開発の遅延、設備投資やM&Aに伴う資産の減損が経営成績に悪影響を及ぼしうる。加えて、為替変動、サプライチェーン分断、品質問題、自然災害、情報セキュリティも重要リスクとして列挙する。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、法令・定款・社会規範を遵守し、株主、顧客、従業員とその家族、取引先、債権者などの利害関係者と良好な関係を構築する方針を示す。経営の基本は持続的成長と中長期的な企業価値向上に置く。人的資本面では、「人材活躍の最大化」戦略の下で、中核人材と専門人材の育成強化に計画的に取り組む。品質保証では設計管理システム、教育プログラム、取引先改善活動を通じて全社的な品質体制を強化する。株主還元方針の具体的内容は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2024-12) doc_id=S100VIWX | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
160.6B 19.3倍 1.4倍 0.0% 2,322.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 213.4B 192.6B 177.1B
営業利益 6.4B 5.9B 34.2B
純利益 8.0B 9.1B 13.6B
EPS 120.2 137.1 195.2
BPS 1,630.9 1,586.4 829.8

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.11%
日機装持株会0.05%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
株式会社みずほ銀行 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.04%
日機装従業員持株会0.03%
三井住友海上火災保険株式会社0.03%
富国生命保険相互会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.03%
日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.02%
株式会社三菱UFJ銀行0.02%
住友生命保険相互会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-06株式会社みずほ銀行 100.00%+100.00%
2025-12-19三井住友信託銀行株式会社 3.57%(1.51%)
2025-11-21株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2025-09-30株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.14%+5.14%
2025-09-19三井住友信託銀行株式会社 5.08%(0.02%)
2024-07-05株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2024-07-05日本生命保険相互会社 3.21%(1.83%)
2023-10-19三井住友信託銀行株式会社 5.10%+5.10%
2023-06-06三井住友信託銀行株式会社 4.45%(1.04%)
2023-05-22株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2022-08-04三井住友信託銀行株式会社 5.49%(1.22%)
2021-11-22日本生命保険相互会社 5.04%+5.04%
2021-07-21三井住友信託銀行株式会社 6.71%+0.50%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-06EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 100.0%2,480-6.94%
2026-02-25TDNet人事日機装取締役候補者の選任決議の一部取り消しに関するお知らせ2,444-1.39%
2026-01-29TDNetその他日機装(経過事項の開示) タックス・ヘイブン対策税制に基づく更正処分に対する 東京高等裁判所の控訴審判決に1,751+1.60%
2025-12-23TDNet人事日機装人事異動に関するお知らせ
2025-12-19EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 3.57%1,583+1.33%
2025-12-08TDNet配当・還元日機装自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果に関するお知らせ1,597-0.69%
2025-12-05TDNet配当・還元日機装自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ1,544+3.43%
2025-11-21EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%1,528-0.85%
2025-10-01TDNet不祥事・訂正日機装(訂正)「特別調査委員会の調査結果を受けた再発防止策の策定に関するお知らせ」の一部訂正について1,451+1.31%
2025-09-30EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.14%1,483-2.16%
2025-09-19EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 5.08%1,467+0.82%
2025-09-10TDNetその他日機装(開示事項の中止)メディカル 国内新工場建設計画中止に関するお知らせ1,488-0.27%
2025-08-04TDNet不祥事・訂正日機装特別調査委員会の調査結果を受けた再発防止策の策定に関するお知らせ1,346+2.23%
2025-08-01TDNet不祥事・訂正日機装特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ1,364-1.32%
2024-07-05EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%
2024-07-05EDINET大量保有日本生命保険相互会社大量保有 3.21%
2023-10-19EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 5.1%
2023-06-06EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 4.45%
2023-05-22EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%
2022-08-04EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 5.49%