Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

油研工業株式会社 (6393)

油圧専業総合メーカ。油圧ポンプ・モータ、各種制御弁などの油圧製品を中核に、産業機械向け油圧システム、標準油圧ユニット、油圧シリンダの保守・サービス、切屑圧縮機やPETボトル減容機など環境機械を展開。自主技術開発を基盤に早期からアジアへ進出し、YUKENブランド浸透とグローバル供給網を構築。高付加価値製品とニッチ市場深耕を進める。[本社]神奈川県綾瀬市 [創業]1929年 [上場]1962年

1. 事業概要

油研工業は、油圧製品、システム製品、環境機械の製造・販売を主力とする独立系の総合油圧メーカグループ。グループは当社、連結子会社11社、非連結子会社5社、関連会社5社で構成する。油圧製品では、油圧ポンプ・モータ、圧力制御弁、流量制御弁、方向制御弁、各種油圧制御機器を展開。システム製品では、産業機械油圧システム、標準油圧ユニット、油圧シリンダの製造・販売に加え、保守・サービスも手掛ける。環境機械では、自動切屑圧縮機、自動PETボトル減容機、自動マルチコンパクタを展開。その他事業として、油圧製品等の部品となる鋳物の製造・販売も行う。地域面では日本、アジア、ヨーロッパに拠点を持ち、台湾、インド、香港、中国、韓国、東南アジア、欧州へ展開する。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、自主技術による油圧機器開発を基本姿勢としてきた点にある。会社は我が国を代表する油圧専業総合メーカを標榜し、1941年以降一貫して油圧機器の研究、生産、販売を継続してきた。研究開発部、油圧システム部、環境機械部が分担し、要素研究から単体機器、システム、環境装置まで一貫して開発する体制を持つ。数値解析技術や大学との共同研究を通じ、最新の油圧要素開発とイノベーション創出の基盤技術構築を進める。製品面では、リニアサーボ弁を代表とする高付加価値製品の開発を推進し、大型ダイカストマシン向け大流量高速タイプのサーボカートリッジ弁、船舶エンジン用リニアサーボ弁、風力発電装置用高応答比例流量制御弁、回転数制御駆動ポンプなどを拡充する。加えて、1969年の台湾、1970年代のインド・香港進出に象徴される早期の海外展開がYUKENブランド浸透と供給網形成につながる。海外グループ会社と連携した開発・品質管理体制の構築を進め、グローバル仕様製品の開発強化や納期対応力向上で単純な価格競争の回避を図る。

3. 市場環境

油圧市場は、海外大手競合の過剰生産や新興メーカの台頭により、競争とシェア争奪が激化する局面にある。加えて、大国の保護主義的な動きも顕在化し、市場のすみ分けが変化する環境にある。技術面では、電気制御の進歩とデジタル技術との融合製品の増加、省エネ対応の加速が進む。こうした中で、より精密でエネルギー効率の高いソリューション提供が求められる。環境機械分野では、2022年4月施行の「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」、通称プラ新法が市場変化を促す。会社は従来の容器包装プラスチック減容機をベースに、環境省指針に準じた全プラ対応機を開発し市場投入する。規制対応が製品開発機会となる一方、提示テキスト内では国内外シェアの具体数値や競合比較の定量情報は確認できない。

4. 成長戦略

中期経営計画Step2は2025年4月から2028年3月までを対象とし、「成長戦略を実践」を掲げる。2028年3月期の目標として、連結売上高370億円、営業利益30億円、経常利益30億円、ROE8.0%以上を設定する。施策面では、中期経営計画Step1で構築した製品供給力を基盤に、拡販とコスト削減による収益力向上を進める。海外ではニッチ市場へのハイエンド製品拡販、汎用製品の生産体制最適化とコストダウンを推進する。成長著しいインドでは製品群拡大と未進出分野への挑戦を掲げる。研究開発では、グローバル展開の成果確実化に向け、グループ会社と連携した開発・品質管理体制を強化し、グローバル製品を拡充する。具体例として、「01電磁弁グローバルモデル」の市場投入、モバイル用ポンプの市場拡大を目的とした海外製造体制構築、マシニングセンタ用PMモータ搭載油圧パッケージの商品化推進、自動切屑圧縮機「グローバル仕様機」の新機種投入が挙がる。設備投資も継続し、日本では生産能力増強、省人化、老朽化更新、環境改善、サステナビリティ対応、アジアでは台湾の部品内製化、インドの製造品質向上・設備自動化・研究開発投資、中国の生産性向上などを進める。

5. リスク

主要リスクは、第一に競争環境の厳しさ。得意先からの価格引き下げ要請や新興国競合の台頭により、価格競争力や製品優位性が維持できない場合、業績に影響する。第二に海外展開と為替の影響。海外向け売上高比率が高く、急激な為替変動、現地法規制、政治・経済・社会的混乱、人材確保難が収益変動要因となる。第三に調達・品質・災害リスク。原材料や部品供給停止、原材料価格高騰、予期せぬ製品欠陥、サイバー攻撃、大規模地震や感染症による操業停止が供給責任と信用に影響する。

6. ガバナンス

リスク管理面では、取締役、監査役、内部監査室長、品質保証室長、経営企画室長、総務部長他を委員とするサステナビリティ推進委員会を設置し、事業活動に重大な影響を及ぼすリスクの洗い出しとグループ全体のリスクマネジメント体制強化を進める。品質面ではISO9001認証、環境面ではISO14001認証を取得し、品質マネジメントシステムと環境マネジメントシステムを構築する。人材面では、階層別教育、OJT、コンプライアンス教育、グループ会社間の人材交流活性化を進める。労働面ではJAM神奈川油研工業労働組合に加盟し、労使間の特記すべき事項はない。株主還元方針の具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W1YK | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
14.2B 9.7倍 0.5倍 0.0% 3,155.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 33.5B 29.5B 28.7B
営業利益 1.9B 1.4B 1.1B
純利益 1.2B 786M 1.4B
EPS 325.9 199.7 337.2
BPS 6,277.3 5,734.8 5,325.9

大株主

株主名持株比率
油研協力会持株会0.06%
株式会社みずほ銀行0.05%
第一生命保険株式会社0.04%
株式会社三井住友銀行0.04%
株式会社三菱UFJ銀行0.04%
DEUTSCHE BANK AG FRANKFURTCC CLT OMNI 5000000(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.04%
油研販売店持株会0.03%
酒井重工業株式会社0.02%
油研工業従業員持株会0.01%
新東工業株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-07-24株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2023-06-19株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.86%(1.01%)
2022-08-05株式会社みずほ銀行 0.04%N/A

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-11-28TDNetIR油研工2026年3月期 第2四半期決算説明資料2,991+0.47%
2025-11-10TDNet決算油研工2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)2,976+2.65%
2025-11-10TDNet配当・還元油研工剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ2,976+2.65%
2025-11-10TDNet配当・還元油研工自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ2,976+2.65%
2025-09-17TDNet配当・還元油研工自己株式の取得状況および取得終了に関するお知らせ2,958+0.30%
2025-09-01TDNet配当・還元油研工自己株式の取得状況に関するお知らせ2,804+1.68%
2025-08-01TDNet配当・還元油研工自己株式の取得状況に関するお知らせ2,927+0.07%
2025-07-01TDNet配当・還元油研工自己株式の取得状況に関するお知らせ2,650-0.23%
2023-07-24EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%
2023-06-19EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.86%
2022-08-05EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%