Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ダイコク電機株式会社 (6430)

パチンコホール向けコンピュータシステムを中核に、景品顧客管理、情報公開端末、遊技機向けソフト・ハード、パチスロ機を展開する。全国ホールの営業情報をデータベース化するDK-SIS、AIホールコンピュータ「X」、クラウドサービス「ClarisLink」などを持ち、ホールDX支援を強化する。スマートパチスロへの軸足移行、受託開発の安定収益化、IP活用も推進する。[本社]愛知県名古屋市中村区 [創業]1965年 [上場]2002年

1. 事業概要

ダイコク電機株式会社は、当社と子会社11社で構成する企業グループとして、パチンコホール向けコンピュータシステムの開発・製造・販売、パチンコ遊技機の一部ユニットの開発・製造・販売、パチスロ遊技機の企画・開発・製造・販売を主力事業とする。セグメントは情報システム事業とアミューズメント事業に大別する。情報システム事業では、ホールコンピュータ、景品顧客管理システム、情報公開システムを展開し、ホール経営・店舗運営を支援する。アミューズメント事業では、パチンコ・パチスロ遊技機に関わるソフトウェア開発とハードウェアの開発・製造・販売を担う。研究開発面では、クラウドサービス「ClarisLink」、商圏分析サービス「Market-SIS」との連携機能、業界最大21.5インチ超大型液晶を搭載した情報公開端末「BiGMO EXEL」、卓上型セルフ交換機「TJ-01」、スマートパチスロ遊技機「Lようこそ実力至上主義の教室へ」などを開発する。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、長年にわたり蓄積したホール運営データ、ホールコンピュータの製品系譜、会員組織化した全国のパチンコホール営業情報をデータベース化する「DK-SIS」、およびホール運営を支える情報インフラ提案力にある。沿革上、1974年のホールコンピュータ発売以降、打ち止め処理、打ち込み設定、ベース管理、景品管理POS、営業管理コンピュータ、情報公開端末、会員カード、店舗マネージメント支援ツールへと継続的に機能拡張を進める。2019年には業界初となるAIホールコンピュータ「X」をリリースし、2025年3月期には「ClarisLink」と「Market-SIS」の連携で商圏内機種の稼働状況一覧を確認できる機能を実現する。高いカスタマイズ性により時間帯比較、期間比較など多様な切り口で経営戦略立案に貢献する点は、単体機器販売にとどまらない運用支援力を示す。知的財産権については特許権を最重要の経営資源と位置付け、戦略的系統的な出願、特許報奨制度、専門部署による取得・保全を進める。顧客側ではホールコンピュータ、景品管理、顧客管理の一元管理やクラウド連携、データ統合を通じて業務フローに深く組み込まれるため、一定のスイッチングコストが示唆される。

3. 市場環境

事業基盤とするパチンコ業界は、営業店舗数や遊技機設置台数が減少する厳しい環境に置かれる。一方で、スマート遊技機の導入進展は需要構造の変化を生む。2025年3月末時点でスマートパチスロ機の設置割合は52.1%、スマートパチンコ機は14.1%となり、スマート化対応は重要な市場テーマとなる。業界は「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」に基づく規制を受け、ホールの設備投資には各都道府県公安委員会への届出と承認が必要となる。遊技機は国家公安委員会指定試験機関の型式試験と各都道府県公安委員会の検定適合が必要にあり、規制対応力と試験通過を前提とした開発ノウハウが参入障壁として機能する。提示テキスト内では国内シェア数値の明示は確認できないが、沿革における「全国に導入進む」「業界初」「業界最大」といった記述から、特定領域での存在感をうかがえる。

4. 成長戦略

中長期戦略では、パチンコ業界を支援する情報システム企業として、業界の新しい成長を生み出す優れた情報インフラの提案を使命に掲げる。情報システム事業では、ホール運営を集約化する新たなプラットフォームを構築し、多岐にわたるホール業務のデータや作業を可視化・一元運用することで運営効率最大化を提案する方針を示す。加えて、集客訴求に向けた新たな仕組み、クラウドを活用したMGコアサービスの刷新、データ連携強化、多様なデータソースの統合、AI化推進により、営業戦略の精度向上と高度な意思決定支援を狙う。アミューズメント事業では、事業の主軸をスマートパチスロへ移行し、企画立案から出玉設計までの機能を内製化・高度化することで自社機の商品力向上を目指す。有望コンテンツへの継続的出資、広報展開、商品化を通じたコンテンツ事業育成、パチンコソフト受託開発による安定的収益確保、直販体制構築、内製比率向上、受託開発領域拡大と利益率改善、自社タイトルにおけるリピートビジネスやストック型ビジネス構築、新たなIPの創出・発掘を進める。その他領域ではAI活用、SNS活用、IPビジネスの収益化、海外展開推進も掲げる。数値目標としては売上高営業利益率を重要指標とするが、具体的な中期数値目標は提示テキスト内では確認できない。

5. リスク

主要リスクの第1は法的規制にあり、風営法や各都道府県条例、自主規制の変更がホールの設備投資動向を左右し、情報システム事業の需要変動につながる。第2は遊技機の型式試験にあり、試験通過の遅延や不適合が顧客メーカーの販売計画を狂わせ、アミューズメント事業に影響する。第3は製品開発・品質面にあり、ソフトウェアのバグ、需要の大幅変動、知的財産権侵害請求、電子部品の供給停止、感染症拡大や大規模災害、減損会計適用などが挙がる。会社側は品質管理強化、専門部署による知財管理、継続供給担保基準の設定、リスク管理規程に基づく委員会運営で低減を図る。

6. ガバナンス

リスク管理面では、「リスク管理規程」に基づき「コンプライアンス・リスクマネジメント委員会」や内部統制活動としての「財務報告会」を定期開催し、事業を取り巻く様々なリスクの未然防止を図る。経営指標として売上高営業利益率を重視し、経営の効率化と高付加価値化を通じた企業価値・株主価値向上を志向する。人的基盤では連結従業員736名、うち情報システム事業406名、アミューズメント事業174名を配置し、研究開発スタッフ177名体制を敷く。提出テキスト内では取締役会構成や社外取締役比率、配当性向など詳細な株主還元方針は確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W7Y5 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
35.8B 4.6倍 0.8倍 0.0% 2,417.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 57.4B 53.9B 31.8B
営業利益 12.2B 12.0B 4.0B
純利益 7.7B 8.5B 2.9B
EPS 526.8 572.6 198.1
BPS 3,127.1 2,754.6 2,259.4

大株主

株主名持株比率
円谷フィールズホールディングス株式会社0.13%
株式会社KCプラス0.08%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.07%
栢森 雅勝0.06%
公益財団法人栢森情報科学振興財団0.05%
株式会社大黒屋0.05%
栢森 新治0.03%
栢森 美智子0.03%
栢森  健0.03%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-02-20円谷フィールズホールディングス株式会社 13.84%(1.08%)
2024-12-09円谷フィールズホールディングス株式会社 14.92%(5.09%)
2023-08-09円谷フィールズホールディングス株式会社 15.28%+1.04%
2023-08-09円谷フィールズホールディングス株式会社 19.01%+3.73%
2023-08-09円谷フィールズホールディングス株式会社 20.01%+1.00%
2023-03-13円谷フィールズホールディングス株式会社 14.24%+9.24%
2023-01-30栢森 雅勝 11.33%(1.05%)
2022-04-21栢森 秀行 3.50%(3.00%)
2021-05-21栢森 秀行 6.50%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-07-25TDNetその他ダイコク電譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行の払込完了に関するお知らせ2,188+1.69%
2025-02-20EDINET大量保有円谷フィールズホールディングス株式会社大量保有 13.84%
2024-12-09EDINET大量保有円谷フィールズホールディングス株式会社大量保有 14.92%
2023-08-09EDINET大量保有円谷フィールズホールディングス株式会社大量保有 15.28%
2023-08-09EDINET大量保有円谷フィールズホールディングス株式会社大量保有 19.01%
2023-08-09EDINET大量保有円谷フィールズホールディングス株式会社大量保有 20.01%
2023-03-13EDINET大量保有円谷フィールズホールディングス株式会社大量保有 14.24%
2023-01-30EDINET大量保有栢森 雅勝大量保有 11.33%
2022-04-21EDINET大量保有栢森 秀行大量保有 3.5%
2021-05-21EDINET大量保有栢森 秀行大量保有 6.5%