ブラザー工業は、プリンティング・アンド・ソリューションズ、マシナリー、ドミノ、ニッセイ、パーソナル・アンド・ホーム、ネットワーク・アンド・コンテンツ、その他の7事業を展開する。プリンティング・アンド・ソリューションズ事業は、プリンター、複合機、ラベルライター、ラベルプリンター、スキャナーの製造・販売を担う。マシナリー事業は、工作機械、工業用ミシン、ガーメントプリンターを扱う。ドミノ事業は産業用プリンティング機器を製造・販売し、各種コーディング・マーキング機器の販売からアフターサービスまで一貫提供する。ニッセイ事業は減速機、歯車の製造・販売及び不動産賃貸を行う。パーソナル・アンド・ホーム事業は家庭用ミシン、ネットワーク・アンド・コンテンツ事業は業務用カラオケ機器の製造・販売・賃貸、コンテンツサービス提供、カラオケ店舗運営を担う。グループビジョン「At your side 2030」の下、産業用領域とプリンティング領域を注力領域に位置付ける。
競争優位の中核は、多様な独自技術とグローバルネットワークにある。会社は価値提供方法として「多様な独自技術とグローバルネットワークを強みに、お客様の成功へのボトルネックを見つけ解消する」と明示する。40以上の国と地域に広がる生産・販売・サービス・開発拠点のネットワークを保有し、国や地域、事業を越えて価値を迅速に提供する体制を構築する。プリンティング分野ではレーザーやインクジェットなどの技術を追求し、SOHOやSMB向けにコンパクトプリンター、複合機、ラベルライターを展開する。マシナリー分野では超精密加工技術、生産技術開発、センシング技術を活用し、工作機械や工業用ミシンの付加価値を高める。ドミノ事業では機器販売からアフターサービスまでの一貫提供を行い、品質管理やトレーサビリティー向上、多種少量化・短納期化需要に対応する。加えて、各地域の販売会社や販売チャネルネットワークを活用したサービス展開、「つながるビジネス」による継続的な顧客接点の強化は、顧客生涯価値の向上とスイッチング抑制に資する構造と位置付けられる。
市場環境は事業ごとに濃淡がある。オフィス・ホーム向けプリンティング市場は、デジタル化の加速や働き方の多様化を背景にプリントボリューム減少が続き、市場全体の緩やかな縮小が予想される。一方、業務用ラベリングは成長分野と位置付けられ、インダストリアル・プリンティング事業はアナログからデジタルへの移行や自動化ニーズの高まりを背景に成長が続くと記載する。ニッセイ事業が関わる自動化・省人化分野も拡大が予想される。競争面では、多くの市場で他社との激しい競争にさらされ、経営資源の大きい企業、新興国地場メーカー、競合間提携による競争激化が想定される。規制面では、各国・地域の法令や規制の新設・変更、通商政策、関税政策が事業活動に影響し得る。特に米国の関税政策、各国の貿易政策やエネルギー政策変更は、輸入コスト上昇やサプライチェーン混乱を招く可能性がある。
2025年度から2027年度の中期戦略「CS B2027」を策定し、「挑む。未来へ、大胆に」をテーマに事業ポートフォリオ変革の加速と利益創出力向上を図る。全社目標として、売上収益1兆円、営業利益額1,000億円、ROE10%、産業用領域の売上比率40%、TSRは対TOPIXで100%以上を掲げる。投資面では3年間でM&A・アライアンスを中心とした2,000億円規模の成長投資を実行し、マシナリー・ファクトリーオートメーション、インダストリアル・プリンティング、業務用ラベリング、新規事業をターゲット領域とする。事業別には、産業機器、ドミノ、産業用プリンターを含むインダストリアル・プリンティング、新規事業、P&S内の業務用ラベリングを成長事業に位置付け、売上収益を重点指標とする。業務用ラベリングを除くP&Sはコア事業として営業利益額最大化を担う。プリンティング市場縮小への対応として、契約型サービスやサブスクリプション、消耗品自動配送など「つながるビジネス」を拡大し、LTV向上を目指す。産業用領域では、モノ+コト売りを加速し、ソリューション提供力の強化を進める。
主要リスクの第1は通商・地政学リスクで、中国・アジアを中心とした生産拠点と世界各地の販売会社を持つため、米中関係、ロシア・ウクライナ情勢、中東情勢、関税政策変更がコストや供給網に影響し得る。第2はプリンティング市場の縮小で、P&S事業が全社業績への影響が大きい事業領域であるため、市場変化への対応遅れは収益基盤に影響する。第3はサプライチェーンと部材リスクで、主要生産拠点がベトナム、フィリピン、中国等にあり、災害、感染症、物流混乱、重要部材の継続調達困難、原材料やエネルギーコスト上昇が収益性を圧迫し得る。
ガバナンス面では、資本コストと株価を意識した経営を推進し、継続的な株主価値向上と企業価値最大化に取り組む方針を示す。株主還元は大幅強化を打ち出し、配当について1株当たり年間100円を下限、配当性向40%を目安とする。加えて、CS B2027期間中に合計600億円の自己株式取得を予定し、3年間で1,400億円の還元を計画する。未財務面では、財務目標との関わりが深い3つのマテリアリティを未財務目標として定める。コンプライアンス面では、各国法令対応に加え、「不正会計・横領」「不公正な取引方法」「贈収賄」「品質不正」を主要テーマとして特定する記載がある。取締役会構成など詳細な経営体制は、提示テキスト内では十分に確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 967.4B | 13.0倍 | 1.2倍 | 2.7% | 3,753.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 910.0B | 893.5B | 885.0B |
| 営業利益 | 85.0B | 77.9B | 80.0B |
| 純利益 | 72.0B | 67.6B | 67.0B |
| EPS | 289.2 | 268.1 | 266.4 |
| BPS | — | 3,066.7 | — |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.16% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.06% |
| STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.05% |
| 日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社) | 0.03% |
| 株式会社三井住友銀行 | 0.02% |
| JPモルガン証券株式会社 | 0.02% |
| ブラザーグループ従業員持株会 | 0.02% |
| 住友生命保険相互会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 0.02% |
| STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.02% |
| JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-03-30 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 5.22 | |
| 2025-11-17 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 4.76 | |
| 2025-05-20 | ブラックロック・ジャパン株式会社 | 5.06 | |
| 2025-03-06 | ブラックロック・ジャパン株式会社 | 4.7 | |
| 2024-07-29 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 5.88 | |
| 2024-06-06 | ブラックロック・ジャパン株式会社 | 7.22 | |
| 2023-12-06 | 三井住友信託銀行株式会社 | 4.91 | |
| 2023-02-20 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 5.9 | |
| 2022-10-20 | ブラックロック・ジャパン株式会社 | 6.17 | |
| 2022-02-04 | 三井住友信託銀行株式会社 | 5.27 | |
| 2021-11-05 | 三井住友信託銀行株式会社 | 5.02 | |
| 2021-07-06 | 三井住友信託銀行株式会社 | 4.83 | |
| 2021-06-22 | 日本生命保険相互会社 | 4.16 | |
| 2021-05-12 | 日本生命保険相互会社 | 4.16 |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-03 | TDNet | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-03-30 | TDNet | Holding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | — | — | ||
| 2026-03-24 | TDNet | MUTOHホールディングス株式会社株式(証券コード:7999)に対する公開買付けの結果及び子会社の異 | — | — | ||
| 2026-03-24 | TDNet | tender_offer: MUTOHホールディングス株式会社株式(証券コード:7999)に対する公 | — | — | ||
| 2026-03-23 | TDNet | 監査等委員会設置会社への移行に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-03-09 | TDNet | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-03-09 | TDNet | buyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-02-20 | TDNet | (変更)公開買付届出書の訂正届出書の提出に伴う「MUTOHホールディングス株式会社株式に対する公開買 | — | — | ||
| 2026-02-20 | TDNet | tender_offer: (変更)公開買付届出書の訂正届出書の提出に伴う「MUTOHホールディング | — | — | ||
| 2026-02-04 | TDNet | MUTOHホールディングス株式会社株式に対する公開買付けの開始に関する補足資料 | — | — | ||
| 2026-02-04 | TDNet | MUTOHホールディングス株式会社株式(証券コード:7999)に対する公開買付けの開始に関するお知ら | — | — | ||
| 2026-02-04 | TDNet | tender_offer: MUTOHホールディングス株式会社株式(証券コード:7999)に対する公 | — | — | ||
| 2026-02-04 | TDNet | tender_offer: MUTOHホールディングス株式会社株式に対する公開買付けの開始に関する補 | — | — | ||
| 2026-01-07 | TDNet | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-01-07 | TDNet | buyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-12-24 | TDNet | 株式会社エクシング株式の一部譲渡に関する株式譲渡契約締結のお知らせ | — | — | ||
| 2025-12-05 | TDNet | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-12-05 | TDNet | buyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-11-17 | TDNet | Holding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | — | — | ||
| 2025-11-06 | TDNet | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | — | — |