大和冷機工業は、業務用冷凍・冷蔵庫、ショーケース、製氷機の製造販売を主力とし、店舗厨房用冷熱機器等の商品仕入・販売、ならびにこれら機器の点検・修理を行う。単一セグメントで業務を運営し、業務用冷熱機器の総合メーカーとして位置付ける。製品群は、業務用冷凍冷蔵庫、コールドテーブル、ショーケース、ブラストチラー、スチームコンベクションオーブン、電解次亜水生成装置、小型業務用食器洗浄機、真空包装機、液体凍結機などに広がる。外食産業における省力化、省人化、食品ロス対策、物流コスト高といった店舗負担軽減ニーズに応える総合サポート力の向上を課題に掲げ、市場変化に応じた店づくりを支える方針を示す。点検・修理機能を併営する点は、販売後の保守対応まで含めた提供体制として整理できる。
競争優位の源泉として、研究開発で明示された独自製品群が挙がる。業務用冷凍冷蔵庫では、業界で初めて上下スライド扉を分割し自然冷媒を採用した小扉スライド業冷庫を開発し、2025年3月より発売した。スライド扉冷蔵庫は2013年の市場投入以来、当社独自製品として進化を重ねてきたと記載され、動線問題の解決、小扉による利便性と省エネ性の向上、スライド取手のデザイン、遠隔温度管理システムなどが評価され、2024年度グッドデザイン賞を受賞した。ショーケース分野でも、自然冷媒採用、清掃性・メンテナンス性向上、幅広いラインアップ拡充、意匠性の高い洋菓子陳列用ショーケース、業種別オリジナル仕様の特注モデルなど、差別化要素を持つ。その他分野では、シャープ株式会社の開発技術「プラズマクラスター」搭載ブラストチラー、業界唯一の水道・殺菌水の手元スイッチを備えた電解次亜水生成装置など、具体的な機能差別化が確認できる。加えて、点検・修理を自社事業として持つことは、導入後の接点維持に資する。特許件数や市場シェアの数値は提示テキスト内では確認できない。
同社が向き合う市場は、外食・中食、一般飲食店、大量調理厨房、ホテル、病院など幅広い。需要面では、省力化、省人化、食品ロス対策、衛生管理強化、電気料金高騰への対応、環境配慮が主要テーマとなる。研究開発でも、低GWP、省資源、省エネ、自然冷媒、ノンフロン断熱発泡剤への対応を進めており、フロン等の法規制の影響を受ける部材を扱う点からも、規制対応力は重要となる。競争環境については、他社との熾烈な競合により販売価格が変動を受けやすい構造と自ら記載する。さらに、急激な為替変動に伴う鉄鋼材など原材料価格の高騰が原価悪化要因となる。季節面では夏場が繁忙期、冬場が低迷傾向とされ、需要の季節性も市場特性として無視できない。
成長戦略の中核は、付加価値の高い製品開発と市場開拓に置く。研究開発では、自然冷媒への転換を積極化し、スライド扉冷蔵庫をはじめとした独自製品へ展開する。2024年度には、カウンターショーケースを2024年3月より発売し、製品幅900mmと2100mmの機種追加や高湿タイプの外装ステンレス機種追加により、従来12機種から全30機種へ大幅拡充した。省エネインバータ制御平型片面オープンショーケース2機種を2024年9月より市場投入し、温度範囲をマイナス25度からプラス18度に切替可能とした。ブラストチラー2機種は2024年6月にモデルチェンジし、衛生性と操作性を高めた。スチームコンベクションオーブンは自動洗浄モデル4機種を2024年10月より販売開始した。電解次亜水生成装置は2024年7月にモデルチェンジし、飲食店に加えホテルや病院等への導入が進む。小型業務用食器洗浄機も2024年4月にモデルチェンジした。供給体制面では、大阪府東大阪市に大阪配送センターを新設し、2024年5月に稼働した。中期経営計画の数値目標やM&A戦略は提示テキスト内では確認できない。
主なリスクは3点に整理できる。第1に競合・景気変動リスクで、他社との競争激化による販売価格変動、為替変動に伴う鉄鋼材など原材料価格高騰、金利変動が収益と財政状態に影響する。第2に品質・法規制リスクで、品質保証部設置や生産物賠償責任保険加入、PSE対策を進める一方、予見不能な不具合や欠陥、フロン等に関する法規制改正が事業活動に影響し得る。第3に情報管理・災害等のリスクで、知的財産権に関する係争、機密情報漏えい、自然災害、感染症拡大、風評被害が挙がる。
ガバナンス面では、製品製造事業を担う工場内に品質保証部を設置し、事業活動全般における品質保証体制を敷く。佐伯工場ではISO9001を取得している。労働組合は大和冷機労働組合で、UAゼンセンに所属し、労使関係は相互信頼に基づき安定した状態と記載する。従業員数は2,372名で、単一セグメント体制のもと事業を運営する。株主還元方針、取締役会構成、社外取締役比率、指名・報酬委員会の有無などの詳細は、提示テキスト内では確認できない。沿革上は、1958年に大阪市生野区で創業し、1985年に大阪証券取引所市場第二部特別指定銘柄に上場、2022年に東京証券取引所プライム市場へ移行した。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 98.6B | 17.3倍 | 1.4倍 | 0.0% | 1,907.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 47.9B | 46.0B | 43.9B |
| 営業利益 | 8.1B | 8.1B | 7.0B |
| 純利益 | 5.4B | 5.5B | 4.4B |
| EPS | 110.2 | 112.2 | 87.9 |
| BPS | 1,383.3 | 1,302.1 | 1,219.4 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 株式会社日本冷機 | 0.14% |
| 有限会社ディ・アール・ケイ | 0.13% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.08% |
| 尾﨑 敦史 | 0.08% |
| 尾﨑 理恵 | 0.05% |
| 尾﨑 雅広 | 0.05% |
| 光通信株式会社 | 0.03% |
| 野村信託銀行株式会社(投信口) | 0.03% |
| STATE STREET BANK AND TRUST CLIENT OMNIBUS ACCOUNT OMO2505002 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.02% |
| 株式会社日本カストディ銀行 (信託口) | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-03-06 | ゼナーアセットマネジメントエルエルピー | 5.00% | -- |
| 2025-07-23 | FMR LLC | 9.99% | -- |
| 2025-07-03 | FMR LLC | 9.99% | (0.01%) |
| 2024-02-02 | FMR LLC | 10.00% | +1.32% |
| 2022-10-07 | FMR LLC | 8.68% | (1.11%) |
| 2022-01-21 | FMR LLC | 9.79% | +1.11% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-18 | TDNet | 決算 | 大和冷機 | (再訂正・数値データの再訂正)「2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」の一部訂正につい | 1,914 | — |
| 2026-03-06 | EDINET | 大量保有 | ゼナーアセットマネジメントエルエルピー | 大量保有 5.0% | 1,703 | -0.59% |
| 2026-02-10 | TDNet | 配当・還元 | 大和冷機 | 自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による 自己株式の買付けに関するお知ら | 1,705 | +7.45% |
| 2025-07-23 | EDINET | 大量保有 | FMR LLC | 大量保有 9.99% | 1,682 | +1.07% |
| 2025-07-03 | EDINET | 大量保有 | FMR LLC | 大量保有 9.99% | 1,665 | -1.74% |
| 2024-02-02 | EDINET | 大量保有 | FMR LLC | 大量保有 10.0% | — | — |
| 2022-10-07 | EDINET | 大量保有 | FMR LLC | 大量保有 8.68% | — | — |
| 2022-01-21 | EDINET | 大量保有 | FMR LLC | 大量保有 9.79% | — | — |