Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ニチダイ (6467)

ニチダイは金型、精密部品、フィルタの3事業を展開する精密鍛造関連メーカー。自動車向けを主力としつつ、拡散接合(焼結)技術や精密鍛造技術を核に差別化を推進する。中期戦略では鍛造DX、新分野探索、海外拠点改革、非自動車向け拡販を掲げ、グローバル対応力と提案力の強化を図る。主要顧客業界は自動車産業。[本社]京都府京田辺市 [創業]1967年 [上場]2000年

1. 事業概要

ニチダイグループは、当社、ニチダイフィルタ株式会社、THAI SINTERED MESH CO.,LTD.、NICHIDAI(THAILAND)LTD.、NICHIDAI ASIA CO.,LTD.、NICHIDAI U.S.A. CORPORATIONの6社で構成し、金型事業、精密部品事業、フィルタ事業を展開する。沿革上、冷間鍛造金型、線引用異形ダイスの製造販売から出発し、焼結金網フィルタ、自動車用鍛造部品、エアコンのスクロールコンプレッサー部品へと事業領域を拡張する。研究開発では、金型事業で鍛造DXに向けたインテリジェントダイセット及びものづくりマネジメントシステムを開発し、精密部品事業でカーエアコン用電動コンプレッサーの主要構成部品であるスクロールの試作開発試験を継続する。フィルタ事業では、拡散接合(焼結)技術の深化と設計技術の標準化、設計レビュー拡充を進める。

2. 競争優位性

同社は経営方針として「他社ではできない製品と他社の追随を許さない高い技術力」を追求するオンリーワン企業を掲げており、競争優位の源泉は精密鍛造技術と拡散接合(焼結)技術に置く。金型事業ではコア技術の応用と進化による提案力強化を中期戦略の柱に据え、顧客視点でQDCを最大化する方針を示す。研究開発面では、トヨタ自動車株式会社と鍛造加工のリアルタイム可視化技術の実用化に向けて協力に合意し、日本塑性加工学会で論文賞を受賞しており、技術蓄積の厚みを示す材料となる。フィルタ事業でも国内外競合との差別化を図るべくコア技術の深化を進める方針を明示する。一方、国内シェアや世界シェア、特許件数、ブランド力、スイッチングコストに関する定量情報は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

主要顧客業界は日系自動車産業にあり、部品供給不足は概ね解消し、生産台数は回復基調にあるものの、以前の水準には至っていないと記載する。加えて、米国による関税引き上げ、ウクライナや中東情勢の不透明感が世界経済の先行きに影響する。自動車産業では電動化シフトの市場成長に一服感も見られる一方、次世代自動車に向けた技術開発は加速する。事業リスク上、金型事業と精密部品事業の主たる販売先は自動車関連産業向けにあり、自動車関連向け売上高は全売上高の76%相当を占めるため、業界動向の影響を受けやすい構造を持つ。特定の完成車メーカー及び部品メーカーの系列に属していない点は、販路面での独立性を示す。

4. 成長戦略

2022年度から中期経営戦略「CHANGE ~ニチノベーション 2026~」を推進する。重点は、VSOP精神での顧客価値創造、社員が輝き続ける会社づくり、持続可能な社会への貢献の3本柱で構成する。事業面では、コア技術の応用と進化による提案力強化、顧客視点でのQDC最大化、シナジーを活用した新分野への探索と挑戦、グローバル戦略強化を掲げる。具体課題として、技術営業のさらなる推進、QDCへの対応強化、海外拠点改革による顧客対応力強化、新たな事業領域への展開として鍛造DX、自動車業界以外への拡販強化、グローバル展開の加速と海外拠点の競争力強化を挙げる。研究開発では、精密鍛造と圧延を組み合わせた深穴角筒容器成形法の基礎試験を実施し、車両電動化に資する技術開発を進める。経営指標として売上高営業利益率10%の達成を目指す。

5. リスク

第1に、自動車関連産業への依存が高い点が挙がる。金型事業と精密部品事業の主たる販売先は自動車関連にあり、技術動向、生産動向、新規開発、共通化、海外現地調達の影響を受ける可能性がある。第2に、特定顧客への依存がある。当連結会計年度売上高の26.1%を三菱重工グループが占め、同グループの受注、生産動向、外注施策の変動が影響要因となる。第3に、生産拠点集中リスクがある。国内は京都府下、海外はタイ国に生産拠点が集中し、自然災害、事故、感染症拡大、原材料や部品の調達支障、情報セキュリティ障害が業績に影響する可能性がある。

6. ガバナンス

持続可能な社会への貢献に向け、執行役員会で特定したマテリアリティに関するリスク及び機会の識別、優先順位付けを実施し、今後は対策方針の決定、実行計画の策定と実施を進める方針を示す。ESG経営の推進、CO2排出量削減への取組み、環境マネジメント体制の強化、地域社会との連携と貢献を課題に掲げる。人的資本面では、ダイバーシティ推進、健康経営の実現、社員の成長支援、多様な働き方支援、オープンなコミュニケーション促進を進める。労働組合は結成していないが、労使関係は円満に推移する。株主還元方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W0VR | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
3.1B 55.4倍 0.3倍 0.0% 346.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 11.6B 11.3B 10.8B
営業利益 154M -43M -202M
純利益 56M 45M -485M
EPS 6.2 5.0 -53.5
BPS 1,211.2 1,153.1 1,121.2

大株主

株主名持株比率
有限会社ジャスト0.10%
田中 克尚0.05%
ニチダイ従業員持株会0.04%
中棹 知子0.03%
永井 詳二0.03%
古屋 啓子0.03%
株式会社三菱UFJ銀行0.02%
高見 千秋0.02%
大阪中小企業投資育成株式会社0.02%
古屋 元伸0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2022-02-16有限会社ジャスト 15.05%(0.23%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-29TDNet新規事業ニチダイインドにおける合弁会社設立に関するお知らせ349-0.29%
2025-08-21TDNetその他ニチダイ譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ366+0.55%
2025-07-23TDNetその他ニチダイ譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ361+0.28%
2022-02-16EDINET大量保有有限会社ジャスト大量保有 15.05%