Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社 放電精密加工研究所 (6469)

放電加工・表面処理、金型、機械装置を展開する受託加工メーカー。超硬材や難削材に対応する放電加工の蓄積ノウハウをシステム化・ソフト化し、独自開発の専用機で多様な加工需要に対応する。航空機エンジン部品向けサーメテルコーティング、クロム規制対応の完全クロムフリー防錆表面処理剤、直動式デジタルサーボプレスも手掛ける。[本社]神奈川県横浜市港北区 [創業]1961年 [上場]1999年

1. 事業概要

株式会社放電精密加工研究所グループは、当社、子会社1社、その他の関係会社1社で構成し、金型及び機械部品等の受託製造並びに販売を行う。事業は「放電加工・表面処理」「金型」「機械装置等」の3区分で展開する。放電加工・表面処理では、ガスタービン部品の受託加工、各種金属製品の受託加工、航空機エンジン部品・ガスタービン部品の表面処理を手掛ける。表面処理では、米国から導入したライセンス技術を用い、最も過酷な環境で稼動するエンジン部品に耐熱、耐食コーティング、表面硬化被膜処理などを施す。加えて、クロム規制に対応した完全クロムフリー防錆表面処理剤ゼックコート「ZEC-888」「ZEC-W」「ZEC-F」及び下塗用塗料の製造・販売も行う。金型では、アルミ押出用金型、セラミックスハニカム押出用金型、金属プレス用金型及び部品を展開する。機械装置等では、直動式デジタルサーボプレス「ZENFormer」「ZENFormer nano」、分割ステーション構造で各金型毎に独立制御する「Divo」の製作・販売、並びに自社プレス機を用いた部品加工を行う。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、放電加工で蓄積したノウハウのシステム化・ソフト化と、独自開発した専用機の活用にある。放電加工は、一般の機械加工では切削できない超硬材、難削材に対し、精密加工から曲面加工、球体加工まで可能とする加工法にあり、同社はこの領域で多様なニーズに対応する体制を構築する。金型事業では、最高品質の放電加工技術を駆使し、従来方式では成し得なかった精度と寿命の大幅延長を可能にし、材料仕入れから製品までの一貫生産によってコスト低減も実現する。機械装置等では、独自の制御技術によりスライド平行制御と下死点の高精度化を可能にしたデジタルサーボプレスを展開し、装置販売と受託加工の両面で技術を収益化する。表面処理では、航空機エンジン部品向けサーメテルコーティング業務を長年拡充してきた実績を持つ。加えて、ELV、RoHS等のクロム規制に対応した完全クロムフリー防錆表面処理剤を自社開発しており、規制対応力も差別化要因となる。研究開発主導型経営を基本方針とし、各事業所で技術内容に応じた研究開発を行う点も、加工条件や用途別ノウハウの蓄積を支える。

3. 市場環境

提示テキストでは市場規模やシェアの明示は確認できない。一方、事業環境としては、脱炭素社会や資源循環社会への移行が進む中で、変動性と不確実性の増大を見込む。顧客業界は、産業用ガスタービン、航空機エンジン、自動車排気ガス浄化用セラミックスハニカム、アルミサッシ向け押出など多岐にわたる。規制面では、ELV、RoHS等のクロム規制への対応が表面処理剤事業の需要背景となる。顧客構成では、三菱重工業グループ、日本碍子グループ、川崎重工業グループ、LIXILグループの主要得意先4社グループへの依存が高く、同社の市場ポジションは大手製造業のサプライチェーンに組み込まれた受託加工・金型供給先として理解できる。海外では、欧米市場におけるガスタービン事業の受注拡大に言及しており、エネルギーミックス対応が今後の市場機会となる。

4. 成長戦略

同社は2025年2月期から2027年2月期までを対象とする『中期経営計画2027』を推進する。長期ビジョンは、サステナブル社会に必要なものづくり技術を提供し続けて100年企業となるための基盤構築に置く。重点方針は「改革の推進」「収益基盤の強化」「成長基盤の強化」「経営基盤の強化」で構成する。改革面では、成長への組織改革、人的資本投資、体制整備を進める。収益基盤では、収益性・成長性の観点から事業ポートフォリオを見直し、投資配分の最適化、リソースの有効活用、効率化を図る。加えて、製造部門とは独立したエンジニアリング部門を設置し、デジタルツールによる課題の可視化と分析、作業プロセスの標準化、自動化を通じて生産性向上を進める。成長基盤では、カーボンニュートラル社会を実現するための新しい市場分野に事業展開し、さらなる技術開発によって新しい社会への新製品実装への貢献を目指す。海外展開では、特に欧米市場で拡大するガスタービン事業の受注を梃子に、エネルギーミックスへの対応力を高め、国際競争力の強化を進める。設備投資も継続しており、生産設備の増強、研究開発機能の充実・強化を目的として実施する。

5. リスク

主要リスクの第一は顧客集中にあり、主要得意先4社グループで売上高の63.4%を占める。各社の受注・生産動向や外注政策の変動が業績に影響する可能性を持つ。第二は品質・製品欠陥リスクにあり、ISO9001などに基づく品質管理を行う一方、大規模な製造物責任賠償につながる欠陥発生の可能性を否定できない。第三は自然災害リスクにあり、生産拠点が神奈川、愛知を中心に集中しているため、大規模地震などが生産能力に影響する可能性を持つ。このほか、生産性向上やコスト削減の遅れ、情報セキュリティ、財務制限条項、減損損失、繰延税金資産の見積りもリスクとして挙げる。

6. ガバナンス

リスク管理面では、代表取締役社長を委員長とする「BCP・リスク管理委員会」を設置し、グループ全体のリスクを総括的に管理する。定期的にリスクの洗い出し及び評価を行い、未然防止と影響低減を図る体制を整備する。サステナビリティ面では、ESG経営の体制構築を掲げ、SDGsを積極的に推進し、マテリアリティ実現に向けて全社員が一丸となって取り組む体制構築を進める。人的資本面では、組織改革と人的資本投資を中期方針に明記し、多様な働き方への対応としてジョブリターン制度の採用にも言及する。株主還元方針については、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-02) doc_id=S100VS5P | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
42.6B 71.2倍 5.6倍 0.0% 3,890.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 12.9B 12.2B 11.7B
営業利益 689M 230M -312M
純利益 583M 232M -1.3B
EPS 54.6 32.5 -180.9
BPS 688.9 603.3 581.6

大株主

株主名持株比率
三菱重工業株式会社0.35%
東京中小企業投資育成株式会社0.07%
放電精密加工研究所社員持株会0.04%
株式会社二村0.04%
株式会社三菱UFJ銀行0.03%
二村山林有限会社0.03%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社0.02%
二村 勝彦0.02%
細江 廣太郎0.02%
日本碍子株式会社0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-03-18株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 3.10%(2.22%)
2024-03-01三菱重工業株式会社 34.20%+29.20%
2022-05-11二村 昭二 2.46%(3.25%)
2021-11-15株式会社二村 5.25%+0.25%
2021-05-19東京中小企業投資育成株式会社 9.91%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-08TDNet決算放電精密2026年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,921+5.27%
2025-10-02TDNet業績修正放電精密2026年2月期中間連結業績予想と実績値との差異及び通期連結業績予想の修正に関するお知らせ1,800-3.11%
2025-10-02TDNet決算放電精密2026年2月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)1,800-3.11%
2025-07-03TDNet業績修正放電精密2026年2月期 第2四半期累計期間の連結業績予想の修正に関するお知らせ1,656+5.37%
2025-07-03TDNet決算放電精密2026年2月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,656+5.37%
2025-07-02TDNetその他放電精密譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ1,640+0.98%
2025-06-17TDNetその他放電精密譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ1,633-5.70%
2024-03-18EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 3.1%
2024-03-01EDINET大量保有三菱重工業株式会社大量保有 34.2%
2022-05-11EDINET大量保有二村 昭二大量保有 2.46%
2021-11-15EDINET大量保有株式会社二村大量保有 5.25%
2021-05-19EDINET大量保有東京中小企業投資育成株式会社大量保有 9.91%