Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

大豊工業株式会社 (6470)

大豊工業は、自動車部品と自動車製造用設備を展開する。主力はメタル・ブシュなどの軸受製品、システム製品、ダイカスト製品、ガスケット製品で、トライボロジーを基盤に研究開発を推進する。世界初のBi-Sb合金オーバーレイ軸受やグローバルシェア約11%のバランスウェイトを持ち、米国・欧州・中国・アジアに生産販売網を構築する。電池部品、パワー半導体冷却器、排水処理装置など新領域開拓も進める。[本社]愛知県豊田市 [創業]1939年 [上場]1999年

1. 事業概要

大豊工業グループは、当社、連結子会社14社、持分法適用関連会社1社などで構成し、各種自動車部品および搬送装置・精密金型等の自動車製造用設備の製造・販売を手掛ける。主力の自動車部品関連事業では、メタル・ブシュ等の軸受製品、システム製品、ダイカスト製品、ガスケット製品を展開する。海外では米国、インドネシア、ハンガリー、韓国、中国、タイに製造販売拠点を配置し、軸受、システム、ダイカスト、ガスケットを地域別に供給する。自動車製造用設備関連事業では、精密金型に加え、連結子会社の大豊精機が搬送装置、溶接機、金型、設備部品を製造販売し、ティーイーティーも金型や設備部品を担う。加えて、営繕・福利厚生事業を行う子会社も有する。研究開発はトライボロジーをコア技術とし、“動きを支える”機能部品の創造を掲げ、既存製品拡大と新領域開拓の両面で進める。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、トライボロジー、材料技術、工法、CAE、クラッド生産、ダイカスト生産、設備設計を横断活用する技術蓄積にある。軸受分野では、世界で初めてオーバーレイにBi-Sb合金を用いたエンジン用軸受を開発し、耐疲労性と耐酸性を飛躍的に向上させ、2022年の自動車技術会技術開発賞を受賞する。厚膜樹脂コーティングや新ソリッドブッシュも量産化し、中国拠点で生産することで中国市場での競争力強化につなげる。電動コンプレッサー向けでは、転がり軸受のすべり化により長寿命、低振動、低騒音に貢献し、海外メーカーへの供給を開始する。ダイカストでは、デジタルエンジニアリング、流動解析・凝固解析を含むCAE、生産技術と製造の一気通貫で短納期、高品質、低コストを実現する。ガスケットでは、日本ガスケットのノウハウとCAE解析を活用し、顧客と綿密に連携した高機能化、低コスト化、短期間開発を推進する。シェア面では、ホイール用バランスウェイトがグローバルシェア約11%、世界3位の生産量を持つ。加えて、中国で最大のアルミ軸受素材メーカーと記載される常州恒業軸瓦材料有限公司を完全子会社化し、アルミ鋳造ライン導入により素材から加工までの完全一貫生産体制を構築する。MBD適用や受託解析・受託実験の実績も、顧客開発工程への関与を深める要素となる。

3. 市場環境

事業基盤は自動車産業に置かれ、国内外の主要自動車メーカーおよび自動車部品メーカー向けにOEM製品を中心に供給する。市場環境としては、HEV、PHEV、BEV、FCEV等の電動車両増加が明確な変化要因となる。これに対応し、電池、電力変換、モータ、燃料電池分野の新製品開発に着手する。既存の内燃機関向けでも、中国の環境規制対応エンジン用軸受や低燃費化に向けた摩擦低減技術の需要が示される。競合環境の詳細や業界全体の市場規模は提示テキスト内では確認できないが、品質要求、短納期、低コスト、電動化対応が競争軸と読み取れる。加えて、米国の関税政策のような顧客企業動向に直接影響する外部要因が需要に波及する可能性を会社自らリスクとして挙げる。

4. 成長戦略

2030年に向け、社会ニーズを把握し、技術(材料・工法)を極め、新たな商品を生み出す集団を目指す。持続的成長に向けては、既存事業のパワートレイン部品を将来の成長投資の源泉と位置付け、開発プロセス改革とDX推進により生産性向上を図り、高付加価値事業へのシフトとグローバル資産の有効活用を進める。新領域・新事業では、電池部品・設備・パワー半導体冷却器に加え、「水」のサーキュラーエコノミーに着眼したソリューション提案を掲げる。具体例として、クラッド生産技術を活用した電池用端子、ダイカスト生産技術を活用したパワーモジュール用の精密フィン付きヒートシンク、FCEV向けセパレータ・バイポーラプレートの開発を進める。FCEV分野では発電評価装置を導入し、設計提案・受託評価体制を整備する。自動車以外では、めっき・表面処理排水を対象とする小型高性能処理システム「アクアブレイナ」の実証実験と市場検証を進める。設備面でも、新製品立上げ、生産能力増強、維持更新を目的に投資を実施し、自動車製造用設備関連では国内子会社の生産規模拡大を目的とした土地買収も行う。人材面では、若手主体のプロジェクト推進、働きやすい環境づくり、アジャイル開発拠点「篠原BASE」での人材育成を進める。

5. リスク

主要リスクの第一は、トヨタ自動車への販売依存度の高さにある。総販売額に占める割合は27.9%と記載され、顧客の販売動向、調達方針変更、契約打ち切り、関税政策等の影響を受ける可能性がある。第二は為替変動で、全世界での生産販売を行うため、円換算後の価値変動や日本生産輸出品の価格競争力低下が収益に影響する。第三は資材価格高騰や品不足による製造原価上昇、ならびに大規模リコールにつながる製品欠陥リスクにある。退職給付債務の前提条件変動も財政状態に影響し得る。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、コンプライアンス徹底とリスクマネジメント強化の整備に加え、それらを運用する人材育成に注力する方針を示す。事業戦略を推進するのは「人」と位置付け、積極的な人への投資、エンゲージメント向上、オープンでフラットな組織体制の構築を進める。従業員面では、連結従業員数4,090名、提出会社1,896名を擁し、労使間に特記すべき事項はない。女性管理職比率や男性育休取得率など人的資本関連指標も開示する。株主還元方針の具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VZ5A | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
30.7B 0.4倍 0.0% 1,051.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 112.8B 112.0B 105.2B
営業利益 610M 2.5B 694M
純利益 -4.2B 1.7B 399M
EPS -145.7 60.6 13.9
BPS 2,423.2 2,488.4 2,307.3

大株主

株主名持株比率
トヨタ自動車株式会社0.34%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.08%
株式会社豊田自動織機0.05%
日本発条株式会社0.05%
豊田通商株式会社0.04%
大豊工業従業員持株会0.03%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%
大豊工業取引先持株会0.01%
株式会社アイシン0.01%
豊田信用金庫0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-23fundnote株式会社 8.68%+3.14%
2026-02-20fundnote株式会社 5.54%+1.54%
2022-01-19トヨタ自動車株式会社 33.37%(2.22%)
2022-01-07トヨタ自動車株式会社 33.37%(2.22%)
2021-12-21トヨタ自動車株式会社 35.59%(3.46%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-23EDINET大量保有fundnote株式会社変更
2026-02-20EDINET大量保有fundnote株式会社大量保有 5.54%985+8.63%
2025-12-24TDNet人事大豊工業社外監査役の辞任及び補欠監査役の監査役就任に関するお知らせ807+0.12%
2025-07-30TDNet決算大豊工業2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)632+0.47%
2025-07-30TDNetその他大豊工業2026年3月期 第1四半期 決算概要632+0.47%
2025-06-19TDNet人事大豊工業組織変更及び人事異動に関するお知らせ581-1.20%
2022-01-19EDINET大量保有トヨタ自動車株式会社大量保有 33.37%
2022-01-07EDINET大量保有トヨタ自動車株式会社大量保有 33.37%
2021-12-21EDINET大量保有トヨタ自動車株式会社大量保有 35.59%