Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ジェイテクト (6473)

ジェイテクトは自動車、産機・軸受、工作機械を展開し、電動パワーステアリング、各種ベアリング、研削盤やマシニングセンタを主力とする。祖業の軸受と工作機械で培ったトライボロジー、材料、制御、計測解析、加工技術を横断活用し、ソリューション型ビジネスへの転換を推進。自動車依存は高いが、CASEや水素、ドローン向け新領域育成を進める。[本社]愛知県刈谷市 [創業]1921年 [上場]1949年

1. 事業概要

ジェイテクトグループは、当社、連結子会社114社、関連会社14社で構成し、自動車、産機・軸受、工作機械の3事業を主軸に製造販売を行う。自動車事業の主要製品は電動パワーステアリング、油圧パワーステアリング、電子制御4WD用カップリング(ITCC)、トルセン、FCEV向け減圧弁等で構成する。産機・軸受事業はローラーベアリング、ボールベアリング、ベアリングユニット、オイルシール等を扱う。工作機械事業は研削盤、マシニングセンタ、切削機、制御機器、工業用熱処理炉等を展開する。売上収益の約8割を自動車産業が占める一方、祖業の軸受と工作機械で培った技術を横断活用し、モノづくりとモノづくり設備の両面からソリューション提供を志向する。

2. 競争優位性

競争優位の源泉は、事業横断で蓄積した基盤技術の厚みにある。研究開発活動では、トライボロジー、材料、システム制御、計測・解析、成形・加工に加え、AIやWebアプリ等の技術を融合すると明記する。自動車分野ではEPSで培ったモーター制御、安全設計、協調操舵技術を活用し、次世代C-EPS®、RP-EPS®、リンクレスステアバイワイヤシステム「J-EPICS®」、自動操舵制御システム「Pairdriver®」、操舵アクチュエータを開発・量産化する。産機・軸受分野では、低損失、長寿命、材料・熱処理技術を進化させ、ハイアビリーJFAST™、LFT®シリーズ、ONI BEARING®を展開する。さらに、主力製品の電動パワーステアリング向け補助電源装置として開発した高耐熱リチウムイオンキャパシタ「Libuddy®」を他用途へ展開し、ドローン姿勢制御システム開発にも着手する。提示テキスト内では市場シェア数値の明示は確認できないが、世界で初めて実用化したセラミックボール軸受技術への言及は技術蓄積の深さを示す。

3. 市場環境

事業環境は、自動車産業の大変革と景気不透明感が併存する構図にある。自動運転や電動化等CASEに代表される技術革新が急速に進み、環境規制は一段と強化し、再生エネルギー活用や水素社会実現に向けた取組みも進展する。これらはEPSの電動化対応、水素供給バルブ・減圧弁、低トルク軸受等に追い風となる。一方で、当連結会計年度は自動車生産台数の伸び悩み、農建機を中心とした産機市場の冷え込み、欧州や中国の景気停滞が下押し要因となる。競争面では、中国自動車メーカーの過剰生産と低価格攻勢が世界市場の価格競争を激化させる。加えて、同社は自動車業界への依存度が高く、筆頭株主トヨタ自動車との取引が連結売上収益の20.3%を占めると記載するため、顧客・市場動向の影響を受けやすい構造を持つ。

4. 成長戦略

2024~2026年度の第二期中期経営計画では、「既存事業の成長と新規事業の育成」をテーマに据える。既存製品の高付加価値化で成長原資を生み、その原資を新領域へ投下する両輪で企業価値向上を図る。重点施策は「ソリューションの創出力強化」「競争力の強化」「グローバル体制の再構築」で構成し、加えて「人と現場中心の経営」「カーボンニュートラルの推進」「キャッシュアロケーション・株主還元」に注力する。2030年の目指す姿として「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」を掲げ、受動型ビジネスからソリューション型ビジネスへの転換を進める。その実装手段として、コア技術やスキルを持つ人財を集約したコアコンピタンスプラットフォーム「ココプラ」と、課題受付と最適解創出を担うソリューション共創センター「ソリセン」を新設する。製品面では、次世代EPSの拡販、J-EPICS®の2025年度販売開始、操舵アクチュエータ量産、水素カートリッジ用バルブ採用、Libuddy®を核としたドローン向け開発などが具体策となる。研究開発では既存領域の開発効率向上と新規・先行領域への投資強化を並行推進する。

5. リスク

主要リスクの第一は自動車市場依存。ステアリング、駆動部品、ベアリング、工作機械の多くが自動車需要に連動し、市場停滞や顧客販売計画の下振れが業績に影響する。第二は価格競争と技術競争。中国メーカーの低価格攻勢、電動化進展、環境規制強化、関税政策変動により、競争力維持に失敗した場合は市場シェア喪失や収益性低下につながる。第三は品質・供給・災害・サイバー等のオペレーショナルリスク。品質不正・データ改ざん、大規模地震、サイバー攻撃、原材料や部品調達支障は、供給責任や信頼維持に直接影響する。

6. ガバナンス

リスク管理面では、CROを議長とするリスク管理委員会を設置し、国内外グループ会社を対象に年1回以上のリスクアセスメントを実施する。法規制、信用・信頼棄損、オペレーション、戦略、ガバナンスの5カテゴリーで洗い出し、重要度と発生可能性の2軸で優先度を判定する。最重点リスクには統括責任者を任命し、組織横断で対応を進める。品質不正対策としては、心理的安全性を重視した組織風土改革、無記名アンケート、高リスク職場への働きかけ、中間管理職教育、部門間クロスチェックを実施する。経営指標としてROE、PBR、事業利益率を重視し、株主還元は中期計画の注力項目に位置付けるが、提示テキスト内では配当性向や自己株取得方針などの具体的還元基準は確認できない。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W1C3 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
690.1B 13.8倍 0.9倍 3.2% 2,166.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1880.0B 1925.0B 1880.0B
営業利益 75.0B 24.8B 22.0B
純利益 50.0B 12.0B 10.0B
EPS 157.1 37.6 31.4
BPS 2,482.3

大株主

株主名持株比率
トヨタ自動車株式会社0.24%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.16%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.09%
日本生命保険相互会社0.03%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%
ジェイテクト従業員持株会0.02%
NORTHERN TRUST GLOBAL SERVICES SE, LUXEMBOURG RE LUDE RE: UCITS CLIENTS 15.315 PCT NON TREATY ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.01%
株式会社豊田自動織機0.01%
三井住友信託銀行株式会社0.01%
ジェイテクト企業持株会0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-07三井住友信託銀行株式会社 5.24
2025-10-17野村證券株式会社 6.4
2025-09-19三井住友信託銀行株式会社 4.93
2025-04-04三井住友信託銀行株式会社 5.03
2025-02-20三井住友信託銀行株式会社 4.74
2024-10-22みずほ証券株式会社
2024-10-07みずほ証券株式会社 0.04
2024-03-15株式会社デンソー 3.75
2024-01-10三井住友信託銀行株式会社 5.94
2021-06-07野村アセットマネジメント株式会社 7.07

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-05-27TDNet欧州自動車事業の譲渡に向けた株式等譲渡契約締結に関するお知らせ
2026-03-19TDNetその他の費用(連結決算)、営業外費用及び特別損失(個別決算)の計上見込み並びに業績予想の修正に関する
2026-03-19TDNetforecast_revision: その他の費用(連結決算)、営業外費用及び特別損失(個別決算)の
2026-03-09TDNet(開示事項の経過) 公開買付への応募及び当社個別決算における特別利益の計上見込みに関するお知らせ
2026-03-09TDNettender_offer: (開示事項の経過) 公開買付への応募及び当社個別決算における特別利益の計
2026-02-03TDNettender_offer: 公開買付けへの応募及び当社個別決算における特別利益の計上見込みに関するお
2026-02-03TDNetforecast_revision: 業績予想の修正に関するお知らせ
2026-02-03TDNetearnings: 2026年3月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2026-02-03TDNet2026年3月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2026-02-03TDNet業績予想の修正に関するお知らせ
2026-02-03TDNet公開買付けへの応募及び当社個別決算における特別利益の計上見込みに関するお知らせ
2025-11-07TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2025-10-17TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2025-09-19TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2025-06-26TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-06-26TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-05-16TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-05-16TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-04-23TDNetforecast_revision: 業績予想の修正に関するお知らせ
2025-04-23TDNet業績予想の修正に関するお知らせ