Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社要興業 (6566)

東京23区を主戦場に、事業系一般廃棄物・産業廃棄物の収集運搬・処分、資源リサイクル、行政受託を一体展開。23区全区の一般廃棄物許可、8つの自社リサイクルセンター、475台の車両、自社開発の配車ソフトと電子マニフェスト支援が強み。法令遵守支援により顧客の事務負担を軽減し、継続契約と適正価格維持につなげる。行政実績の蓄積も受注力を支える。[本社]東京都豊島区 [創業]1973年 [上場]2017年

1. 事業概要

株式会社要興業グループは、当社と連結子会社1社で構成し、東京23区を中心に総合廃棄物処理事業を展開する。事業は収集運搬・処分事業、リサイクル事業、行政受託事業の3区分から成る。収集運搬・処分事業では、主に東京23区内の事業所から排出される事業系一般廃棄物と産業廃棄物を取り扱い、可燃ごみ、段ボール、古紙、ビン、缶、ペットボトル、粗大ごみなど日常排出されるほぼ全品目の収集運搬許可を有する。グループ保有車両475台、約420名のドライバーを擁し、8,100か所以上の排出現場を定期回収する。リサイクル事業では、東京23区内の8つの自社リサイクルセンターで古紙、ビン、缶、ペットボトル、粗大ごみなどを選別、破砕、圧縮、梱包し、再資源化品や有価物として売却する。行政受託事業では、東京23区からの委託に基づき、不燃ごみ、容器包装ごみ、金属系粗大ごみの資源化処理や、家庭系一般廃棄物の運搬を担う。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、許認可、施設、車両、運行ノウハウ、法令対応支援を一体化した事業基盤にある。第一に、東京23区全ての区で事業系一般廃棄物の収集運搬業許可を有し、産業廃棄物でも首都圏各都県市の許可を保有する点が参入障壁として機能する。第二に、東京23区内に8つのリサイクルセンターを保有し、19か所の行政清掃工場と合わせて処分先を確保することで、収集運搬から中間処理まで一貫対応を可能とする。排出事業者は廃棄物の種類ごとに契約やマニフェスト管理が必要となるが、同社は多品目許可と自社施設網により事務負担を大幅に簡略化する。第三に、自社開発の配車ソフトにより、多数の現場、車両、積み下ろし先を路線化し、短距離で多くの廃棄物を運搬する運行効率を追求する。加えて、電子マニフェスト登録サポートシステムを自社開発し、多くの顧客企業に提供することで、顧客の遵法を支援しつつスイッチングコストを高める。第四に、資源物を質・量ともに安定的に取り扱うことで売却先に対する価格交渉力を確保し、一時的な取扱いが中心の他社より高値売却が可能とする。市場シェア面では、2023年度の事業系一般廃棄物年間取扱量83,273トン、東京23区の持込ごみ量に占める当社比約10.0%を示す。

3. 市場環境

事業環境は、規制強化と民間委託拡大が同時進行する構図にある。環境法令では「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」の施行などにより、より高度な廃棄物処理と再資源化の推進が求められる。廃棄物処理法でも排出者責任の適用範囲拡張、マニフェスト制度の強化・義務化が進み、法令対応力の重要性が高まる。需要面では、東京23区のごみ量自体は前年度比でやや減少する一方、廃棄物処理業者による持込量は増加し、「官から民へ」の流れの中で自治体から民間業者への委託量は増加傾向と会社は分析する。行政受託事業でも、環境省調査に基づくごみ処理の委託件数、許可件数は過去10年間で増加傾向にある。リサイクル事業では古紙消費量が減少傾向にあり、資源価格の不安定さが収益変動要因となる。

4. 成長戦略

成長戦略は3事業ごとに明確化する。収集運搬・処分事業では、廃棄物に関する高い知識を備えた営業担当者が、徹底した法令遵守による安心と適切な処理提案を提供し、顧客数の着実な増加を図る。足立区と大田区の南北2拠点を中心に東京23区を深耕しつつ、近県市への拡充も視野に入れる。リサイクル事業では、リサイクルセンターの改廃・拡張、分別徹底による品質向上、新たな資源化ルート開拓により、リサイクル率向上と再資源化拡大を進める。行政受託事業では、専任営業担当の設置、リサイクルセンターの新設・拡張、独自の不燃ごみ選別資源化方法の提案を通じて新規受注を拡大する。不燃ごみでは足立区、板橋区、中野区、荒川区、豊島区、台東区で実績を持ち、新たな区の受注に向けて土地取得と建物・設備の準備を進める。設備投資面では、2019年7月に拡張した鹿浜リサイクルセンターで民間事業者としては首都圏最大級の粗大ごみ選別プラントを稼働させた。情報化投資では、営業用・ドライバー用携帯端末の導入、インボイス制度対応、電子請求、電子契約対応を進め、基幹システム「第2要くん」から外部ベンダーの次期システムへの移行開発も進行する。経営指標としては売上高の増収を最重視し、営業利益率、人件費率、純資産比率、負債比率を重視する。

5. リスク

主なリスクは3点に集約される。第一に法的規制リスクで、廃棄物処理業は許可事業にあり、新規取得や更新が認められない場合、事業継続に重大な支障が生じる。第二に、廃棄物処理法上の停止要件や取消し要件に該当した場合、不法投棄やマニフェスト虚偽記載などを契機に行政処分を受け、事業活動が事実上停止状態となる可能性がある。第三に、リサイクル事業では古紙をはじめとする資源売却価格が不安定に推移しており、売上の変動要因となる。加えて、ドライバー人手不足、設備老朽化、災害や感染症へのBCP対応も課題として挙げる。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、提示テキスト内で取締役会構成や社外取締役比率などの詳細は確認できない。一方、経営運営上はコンプライアンス体制の充実を最重要課題と位置付け、毎月のコンプライアンス委員会や事故防止委員会活動を通じて法令遵守と安全運転を徹底する。毎月のドライバーミーティング、毎朝の点呼を通じた教育訓練も継続する。株主還元方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。経営方針としては、株主と社員を大切にしつつ、行政、企業、地域との共生を図り、永続発展を目指す。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W1QP | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
23.6B 15.6倍 1.2倍 0.0% 1,490.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 14.5B 13.5B 13.0B
営業利益 2.1B 1.8B 1.7B
純利益 1.5B 1.3B 1.3B
EPS 95.4 81.0 79.4
BPS 1,233.3 1,163.0 1,098.2

大株主

株主名持株比率
THE SFP VALUE REALIZATION MASTER FUND LTD.                    (常任代理人 立花証券株式会社)0.18%
藤居秀三0.16%
日本生命保険相互会社0.05%
THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDON SPECIAL OMNIBUS SECS LENDING ACCOUNT              (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.05%
要興業社員持株会0.05%
大星ビル管理株式会社0.05%
大星ビルメンテナンス株式会社0.05%
BNYM AS AGT/CLTS 10 PERCENT     (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.03%
藤居幸弥0.02%
株式会社三菱UFJ銀行0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-21大栄環境株式会社 27.62%N/A
2025-11-07シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズピーティーイー・リ 0.78%(26.84%)
2025-10-31大栄環境株式会社 27.62%+27.62%
2025-10-17シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズピーティーイー・リ 27.62%+0.53%
2024-12-26シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズピーティーイー・リ 27.09%+1.09%
2024-11-18シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズピーティーイー・リ 26.00%+1.02%
2024-10-04シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズピーティーイー・リ 24.98%+1.01%
2023-11-22シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズピーティーイー・リ 23.97%+1.05%
2022-03-01シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズピーティーイー・リ 22.92%+1.02%
2021-09-22シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズピーティーイー・リ 21.90%+1.05%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-11-21EDINET大量保有大栄環境株式会社大量保有 27.62%1,497+0.20%
2025-11-07EDINET大量保有シンフォニー・フィナンシャル・パートナー大量保有 0.78%1,499+0.07%
2025-10-31EDINET大量保有大栄環境株式会社大量保有 27.62%1,504+2.13%
2025-10-17EDINET大量保有シンフォニー・フィナンシャル・パートナー大量保有 27.62%1,171+5.12%
2025-10-14TDNet新規事業要興業株式の売出し、主要株主である筆頭株主及びその他の関係会社の異動、並びに 大栄環境株式会社との業務提携1,133+0.88%
2024-12-26EDINET大量保有シンフォニー・フィナンシャル・パートナー大量保有 27.09%
2024-11-18EDINET大量保有シンフォニー・フィナンシャル・パートナー大量保有 26.0%
2024-10-04EDINET大量保有シンフォニー・フィナンシャル・パートナー大量保有 24.98%
2023-11-22EDINET大量保有シンフォニー・フィナンシャル・パートナー大量保有 23.97%
2022-03-01EDINET大量保有シンフォニー・フィナンシャル・パートナー大量保有 22.92%
2021-09-22EDINET大量保有シンフォニー・フィナンシャル・パートナー大量保有 21.9%