Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

マブチモーター株式会社 (6592)

小型モーター専業メーカー。自動車電装向けを主軸に、パワーウインドウ、ドアミラー、パーキングブレーキ、EV充電ケーブルロックなど幅広い用途へ供給し、健康・医療、工具、ロボット分野にも展開する。標準化戦略、部品共通化、世界5極事業体制、ブラシ付・ブラシレス双方のラインナップが強み。ミラー用など高い世界シェアを有する既存製品分野を持つ。[本社]千葉県松戸市 [創業]1954年 [上場]1981年

1. 事業概要

マブチモーターは、自動車電装機器及びライフ・インダストリー機器に使用される小型モーターの製造・販売を主力とする。用途は広く、自動車電装では中型モーターがパワーウインドウ、パワーシート、パーキングブレーキ、ウインドウウォッシャーポンプ、バルブ、サンルーフ、シートベルトプリテンショナー、ステアリング位置調整、ドアクローザー、ランバーサポート、駆動系シフトバイワイヤー向けに使われ、小型モーターがドアロック、ドアミラー、エアコンダンパー、ヘッドライト、グリルシャッター、操作系シフトバイワイヤー、ステアリングロック、ハプティクスデバイス、トランクオープナー、フューエルリッドオープナー、EV充電ケーブルロック、フラッシュドアハンドル向けに使われる。ライフ・インダストリー機器では、歯ブラシ、血圧計、マッサージャー、人工呼吸器、シェーバー、ヘアードライヤー、脱毛器、バリカン、各種電動工具、プリンター、複写機、MFP、自動販売機、AGV、AMR、協調ロボット、ロボット掃除機、小型ポンプなどへ展開する。事業セグメントは日本、アジア、アメリカ、ヨーロッパの4区分で、当社が部品及び生産設備を供給し、海外拠点が生産・販売を担う国際分業体制を敷く。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、小型直流モーター専業メーカーとして蓄積した標準化戦略、部品・材料共通化、高度加工技術、ムダの極小化によるコストダウン力にある。経営指針でも汎用性を重視した製品開発と最適生産条件の整備、価値分析に徹した開発改良、部品・材料共通化の徹底を掲げており、価格競争が厳しい市場でリーズナブルな価格と安定供給を両立する体制を構築する。製品面では、バッテリー冷却用バルブ用途でブラシ付モーターとブラシレスモーターの双方をラインナップしている点を自社の強みとして明示する。販売面では、ミラー用をはじめとする高い世界シェアを有する既存製品分野を持ち、パワーウインドウ用では搭載車種拡大を進め、日系自動車メーカーで新たに6社目から受注を獲得する。品質面では各生産拠点でISO9001やIATF16949を認証取得し、本社品質システムの遵守を通じて高品質供給を支える。知的財産についても、拡販・新用途拡大に向け俯瞰的かつ積極的に権利の獲得・保護を進める方針を示す。

3. 市場環境

関連市場のうち自動車電装機器市場は、中国で買い替え補助金政策が継続する一方、欧米では完成車在庫が高水準にあり、世界の自動車生産台数は前年並み水準を見込む。新興国ではインドやブラジルで自動車生産の伸びを想定する。ライフ・インダストリー機器市場は、健康・医療機器用が安定需要を背景に堅調推移を見込む一方、個人消費低迷や採算性重視の方針により家電・工具・住設及び理美容用は低調を見込む。競争環境では、中国競合メーカーの台頭を含め価格競争が激化し、材料価格や物流費の高騰も収益圧迫要因となる。加えて、海外生産比重の高さから、政治・経済環境、法制度、地政学、輸出入規制、環境規制、安全・品質規制への対応が重要となる。

4. 成長戦略

2024年から2030年を対象とする「経営計画2030」を策定し、2030年ガイダンスとして売上高3,000億円、売上高営業利益率15%以上、ROIC12%以上を掲げる。企業価値指標としてマブチモーター・バリュー・ポイントを設定し、財務指標と未財務指標の双方の向上を目指す。事業戦略の柱は「動き」のソリューション提供による事業ポートフォリオ進化で、事業コンセプト「e-MOTO」を掲げ、モーター単体からユニット対応へ領域拡大を進める。M&Aと外部提携を積極活用する方針で、2025年4月に高精度樹脂ギアメーカーのオービー工業をグループ化予定とし、精密成形能力とグローバルでのワンストップ対応体制の獲得を狙う。重点領域は「モビリティ」「マシーナリー」「メディカル」の3つのM領域とする。モビリティではEV化進展を追い風に小型・軽量・高効率モーターを強化し、バッテリー冷却用バルブ向けでユニット対応を進める。ライフ分野では移動体用ブラシレスモーターでアシスト自転車や農機具向け受注を獲得する。マシーナリーでは協調ロボット向けに中空構造のブラシレスモーターを拡充し、コンビニエンスストアの商品陳列ロボット用で受注を獲得する。メディカルでは、2021年7月に統合したマブチエレクトロマグの人工呼吸器及び歯科治療機器用モーター、2023年3月に加わったマブチオーケンの健康・医療機器用小型ポンプとのシナジー創出を進める。さらに2025年7月から沖マイクロ技研の小型モーター事業を加え、マシーナリー領域の拡販を図る。

5. リスク

主なリスクは3点ある。第1に景気変動と需要縮小で、日本、北米、欧州、アジアの主要市場の経済状況が需要に影響する。第2に為替変動で、特に米ドルに対する円高は連結業績に悪影響を及ぼし、生産地域通貨の上昇は製造・調達コストを押し上げる。第3に価格競争、技術変化、品質問題で、中国競合メーカーの台頭、材料価格・物流費高騰、新製品開発の遅れ、リコールや製造物責任賠償につながる欠陥発生が業績に影響する。加えて、中国及びベトナムでの生産活動比重の高さに伴う海外事業リスク、知的財産流出、人材確保、原材料調達も重要論点となる。

6. ガバナンス

経営の基本方針は「国際社会への貢献とその継続的拡大」を経営理念に据え、経営ビジョン、経営基軸、経営指針をグループで共有する体制に置く。グローバル運営では、各海外拠点の自主・自立性を高める地産地消型の「世界5極事業体制」と、拠点間の人材の繋がり及び多様な価値観を活用する「マブチグローバル経営」を推進する。本社・各拠点間の人材交流を促す人事制度整備、情報共有、拠点横断会議体の設定、教育施策を通じて相互理解と協力を促進する。株主還元方針に関する具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2024-12) doc_id=S100VJ78 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
211.3B 16.1倍 0.6倍 0.0% 1,621.5円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 196.2B 178.7B 156.7B
営業利益 21.6B 15.5B 10.8B
純利益 12.8B 19.4B 14.3B
EPS 101.0 150.5 110.4
BPS 2,540.5 2,380.9 2,166.9

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.13%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.09%
馬渕 隆一0.08%
公益財団法人マブチ国際育英財団0.05%
有限会社プルミエ0.03%
馬渕 喬0.03%
馬渕 保0.03%
株式会社レイ・コーポレーション0.03%
株式会社三菱UFJ銀行0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 日置 貴史)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-07-03野村證券株式会社 4.91%(1.09%)
2025-05-09野村アセットマネジメント株式会社 6.00%(1.00%)
2024-05-09野村アセットマネジメント株式会社 7.00%(0.63%)
2024-02-07野村證券株式会社 7.63%+0.26%
2023-11-22野村證券株式会社 7.37%+0.13%
2023-08-22野村證券株式会社 7.24%(0.14%)
2023-07-07野村證券株式会社 7.38%+0.89%
2023-03-20野村證券株式会社 6.49%(0.10%)
2022-03-23野村證券株式会社 6.59%+1.01%
2022-01-04馬渕保 5.67%(0.03%)
2021-10-22野村證券株式会社 5.58%(1.04%)
2021-08-16株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.01%(1.01%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-08TDNetM&Aマブチモーター精密小型モーター及びモーションコントロール製品メーカー 日本パルスモーター株式会社の株式取得(子会社1,456+0.17%
2026-01-05TDNet配当・還元マブチモーター自己株式の取得状況に関するお知らせ1,441+0.80%
2025-12-23TDNet配当・還元マブチモーター自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ
2025-10-23TDNetその他マブチモーター精密小型モーター及びモーションコントロール製品メーカー 日本パルスモーター株式会社の株式の取得(子会2,593+1.31%
2025-07-03EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 4.91%2,124+0.19%
2025-05-09EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 6.0%2,150+1.12%
2024-05-09EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 7.0%
2024-02-07EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 7.63%
2023-11-22EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 7.37%
2023-08-22EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 7.24%
2023-07-07EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 7.38%
2023-03-20EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 6.49%
2022-03-23EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 6.59%
2022-01-04EDINET大量保有馬渕保大量保有 5.67%
2021-10-22EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 5.58%
2021-08-16EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.01%