Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ダブル・スコープ株式会社 (6619)

ダブル・スコープは、リチウムイオン二次電池用セパレータの専業メーカー。正極・負極を隔離しつつイオン伝導とシャットダウン特性を担う中核部材を展開し、数ミクロン級の厚さ制御や100ナノメートル前後の微孔均一化に製造ノウハウを有する。韓国生産を軸にアジア、欧州、米国の電池メーカーへ販売し、超薄膜化、高耐熱化、イオン交換膜など新規素材開発も推進する。[本社]東京都品川区 [創業]2005年 [上場]2011年

1. 事業概要

ダブル・スコープは、当社、連結子会社2社、持分法適用関連会社2社で構成する企業グループとして、リチウムイオン二次電池用セパレータの製造・販売を主たる事業として展開する。主要顧客はアジア、欧州及び米国に拠点を置くリチウムイオン二次電池メーカーとする。セパレータは正極材と負極材を隔離しつつ、両極間のリチウムイオン伝導性を確保する部材にあり、電池が異常発熱した際にはポリオレフィンが溶融して孔を塞ぐシャットダウン特性により電池機能を安全に停止させる役割を担う。製造はW-SCOPE KOREA CO., LTD.とW-SCOPE CHUNGJU PLANT CO., LTD.が担い、前者は主に民生向け製品、後者は車載向け製品を供給する。営業は日本の当社がアジア、米国市場及びグループ全体を統括し、香港子会社が中国、香港市場を担当する。研究開発は韓国の研究所2拠点、計92名体制で推進し、超薄膜化、高耐熱セパレータ、新規メンブレンフィルム、イオン交換膜、ポリマー電解質膜、設備自動化などに取り組む。

2. 競争優位性

同社の競争力の中核は、セパレータ製造に必要な高分子設計、高分子材料加工、フィルム化、多孔質化を組み合わせる技術蓄積にある。製造では数ミクロンレベルでの厚さの作り分けと厚さ管理、さらに直径100ナノメートル前後の微孔を均一に分布させる高度な技術と製造ノウハウを要し、これが参入障壁として機能する。セパレータは電池の安全性と繰り返し充放電機能を支える中核部品にあり、品質要求が高い。品質面ではIATF16949に基づく厳格な品質管理を実施する。知的財産面では、リチウムイオン二次電池用セパレータ製造技術に関する特許を保有し、必要に応じて追加出願を進める方針を示す。研究開発面では、WSK研究所38名、WCP研究所54名の計92名を擁し、次世代製造技術、品質改善、電気化学特性分析、次世代原材料、設備設計、設備自動化まで一貫して取り組む体制を持つ。一方、市場シェアの具体的数値や世界首位級などの位置付けは提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

リチウムイオン二次電池産業は、従来の民生機器に加え、電気自動車や蓄電システムへ用途が拡大し、各国のエネルギー政策や自動車産業に大きな影響を及ぼす産業へ成長する。もっとも足元では、欧米のEV政策等の変化によるEV需要の低迷が業績悪化要因として顕在化する。業界構造としては、大手企業が市場シェアの大半を占め、同社は後発企業として競争する立場にある。競合各社は顧客基盤、財務資源、技術資源、人的資源で優位に立つと認識しており、価格競争や技術革新競争が厳しい市場といえる。また、同社製品は100%韓国で生産し、販売はほぼ海外向けであるため、政治・経済情勢、法規制、為替、与信、物流など国際事業特有のリスクの影響を受けやすい構造を持つ。

4. 成長戦略

同社は、来期以降の事業成長と財務基盤の安定性確保に向け、ROICを当社価値の指標として投資家とのエンゲージメントに活用する方針を示す。重点課題の第一は新規顧客の拡大にあり、従来の大手顧客偏重から脱し、顧客やアプリケーションの多様化に向けて営業活動を強化する。第二はビジネスリスクの分散にあり、メンブレン技術を活用してイオン交換膜事業等の新分野へ積極展開する。第三は資金調達にあり、設備産業として多額の資金を要するため、製造設備投資、研究開発投資、運転資金増大に対応した財務基盤強化を進める。第四は生産体制の向上にあり、既存設備の改良を全設備へ導入して生産性向上と販売価格低下への対応を図るほか、イオン交換膜設備でも原価低減を進める。研究開発では高品質セパレータ、イオン交換膜、新規素材及びその生産技術の開発を継続する。設備投資では、生産能力増強を目的とした子会社生産ライン増設のための生産設備取得を実施する。中期計画の売上高や利益などの数値目標は提示テキスト内では確認できない。

5. リスク

主要リスクの第一は、収益の大半をリチウムイオン二次電池用セパレータに依存する点にある。用途拡大は進む一方、需要変動の影響を受けやすい。第二は顧客集中にあり、売上高の87.1%を1社が占めるため、当該顧客の購買減少や停止が業績に大きく影響する。第三は海外集中と韓国生産集中にあり、製品の100%を韓国で生産し、販売もほぼ海外向けのため、カントリーリスク、為替変動、法規制、与信、自然災害、操業事故の影響を受けやすい。加えて、技術革新の加速による既存製品の陳腐化、品質不具合、設備投資回収の長期化も重要なリスクとなる。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、日本本社のほか韓国、香港に連結子会社を持つグローバル体制を採る。製造拠点は韓国に集中し、日本本社8名、海外連結子会社306名という特徴的な組織構成を持つ。日本本社の取締役7名のうち2名を韓国に駐在させ、製造現場を重視した運営を行う。今後は事業拡大に伴う人員増強、内部管理体制の充実、国家をまたぐコミュニケーション強化を進める方針を示す。持続可能な成長に向けてはESG委員会を通じ、グループ内の啓蒙活動、情報共有、情報発信を推進する。株主還元方針や配当方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-01) doc_id=S100VNR0 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
10.4B 0.2倍 189.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 31.0B 48.0B 45.1B
営業利益 -1.0B 3.9B 7.8B
純利益 -3.7B 939M 4.4B
EPS -67.6 17.1 80.4
BPS 902.5 974.4 911.7

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.10%
崔元根(CHOI WON-KUN)(弁護士法人R&G横浜法律事務所)0.09%
KOREA SECURITIES DEPOSITORY-SHINHAN INVESTMENT(シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.03%
NORTHERN TRUST GLOBAL SERVICES SE, LUXEMBOURG RE CLIENTS NON-TREATY ACCOUNT(香港上海銀行東京支店)0.02%
KOREA SECURITIES DEPOSITORY-SAMSUNG(シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.01%
株式会社日本カストディ銀行   (信託口)0.01%
BNYM SA/NV FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE (株式会社三菱UFJ銀行)0.01%
PERSHING SECURITIES LTD CLIENT SAFE CUSTODY ASSET ACCOUNT(シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.01%
JP MORGAN SECURITIES PLC(JPモルガン証券株式会社)0.01%
JP MORGAN CHASE BANK 385781(株式会社みずほ銀行決済営業部)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-19野村證券株式会社 6.28%+1.12%
2026-03-03野村證券株式会社 5.16%+5.16%
2026-01-30マッコーリー バンク リミテッド 2.72%(2.51%)
2025-12-26マッコーリー バンク リミテッド 5.23%(1.99%)
2025-12-12マッコーリー バンク リミテッド 7.22%+3.22%
2024-09-06野村證券株式会社 4.64%(0.95%)
2024-06-07野村證券株式会社 5.59%(1.33%)
2024-04-05野村證券株式会社 6.92%(0.93%)
2024-01-22野村證券株式会社 7.85%(0.84%)
2023-12-22野村證券株式会社 8.69%+1.58%
2023-11-08野村證券株式会社 7.11%+1.03%
2023-09-28崔 元根 13.69%--
2023-09-22野村證券株式会社 6.08%(0.42%)
2023-08-22野村證券株式会社 6.50%+0.65%
2023-08-21三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 4.54%(0.80%)
2023-08-07野村證券株式会社 5.85%+5.85%
2023-05-09三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.34%--
2023-04-20三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.34%(0.06%)
2023-04-06三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.40%(0.03%)
2023-02-06三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.43%(0.11%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-19EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 6.28%
2026-03-19TDNet決算WSCOPE2026年1月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-03-19TDNet特損・減損WSCOPE営業外損益及び特別損失の計上に関するお知らせ
2026-03-19TDNet特損・減損WSCOPE個別業績の前期実績値との差異及び特別損失の計上(個別)に関するお知らせ
2026-03-03EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 5.16%169-8.28%
2026-03-03TDNet資本政策WSCOPE第三者割当てによる第10回及び第11回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ169-8.28%
2026-03-03TDNet資本政策WSCOPE第三者割当により発行された第12回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ169-8.28%
2026-02-27TDNet資本政策WSCOPE第三者割当により発行された第12回新株予約権(行使価額修正条項付)の大量行使及び行使完了に関するお知180-1.67%
2026-02-12TDNet資本政策WSCOPE第三者割当により発行された第12回新株予約権(行使価額修正条項付)の大量行使に関するお知らせ177-2.82%
2026-02-12TDNet資本政策WSCOPE第11回新株予約権の取得及び消却の完了に関するお知らせ177-2.82%
2026-02-09TDNet資本政策WSCOPE第三者割当により発行された第12回新株予約権(行使価額修正条項付)の大量行使に関するお知らせ166+6.02%
2026-02-02TDNet資本政策WSCOPE第三者割当てによる第10回及び第11回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況及び第10回新株158+10.13%
2026-01-30EDINET大量保有マッコーリー バンク リミテッド大量保有 2.72%169-6.51%
2026-01-21TDNet資本政策WSCOPE第10回及び第11回新株予約権の取得及び消却並びに第三者割当による第12回新株予約権の発行及び新株予170-2.35%
2026-01-15TDNet資本政策WSCOPE第三者割当による行使価額修正条項付第10回新株予約権の大量行使に関するお知らせ171+1.17%
2026-01-13TDNet資本政策WSCOPE第三者割当による行使価額修正条項付第10回新株予約権及び第11回新株予約権の不行使期間指定に関するお168-4.76%
2026-01-05TDNet資本政策WSCOPE第三者割当てによる第10回及び第11回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ148+4.05%
2025-12-26EDINET大量保有マッコーリー バンク リミテッド大量保有 5.23%151+5.30%
2025-12-18TDNet資本政策WSCOPE第三者割当による行使価額修正条項付第10回新株予約権及び第11回新株予約権の不行使期間指定に関するお149+4.70%
2025-12-15TDNet資本政策WSCOPE第三者割当による行使価額修正条項付第10回新株予約権の大量行使に関するお知らせ165-7.27%