寺崎電気産業は、船舶、ビル、工場などを対象とする配電制御システム、機関監視制御システム、集合始動器盤、コージェネレーションシステム、メディカルデバイス、低圧遮断器などを製造販売する企業グループ。加えて、これらに付帯するエンジニアリング及びライフサイクルサービスも展開する。システム製品は船舶用と産業用に大別され、船舶用では配電制御システム、機関監視制御システム、集合始動器盤、高圧配電盤、停泊中船舶への陸電供給システム、船上データ収集装置を扱う。産業用では配電制御システム、コージェネレーションシステム、電子応用製品、高圧配電盤を扱う。機器製品では気中遮断器、配線用遮断器、漏電遮断器、多線貫通システムを展開する。メディカルデバイスでは人工透析装置のユニット及び尿分析、血液分析、感染症分析向け臨床検査機器を扱う。連結子会社12社、非連結子会社3社を擁し、海外拠点売上高が約52%を占める点に特徴を持つ。
競争優位の中核は、規格・認証対応力、個別仕様対応力、製品群の広さ、サービス網の活用にある。船舶用システムでは、日本、アメリカ、イギリス、フランスなど各国の船級協会規則に適合した製品を製造する。機器製品ではJIS及びIECなど主要規格に対応した低圧遮断器を開発・製造販売する。こうした規格適合力は、船舶、プラント、ビル、工場など安全性と信頼性が重視される用途で採用障壁として機能する。加えて、船舶用システム製品は主として顧客の個別仕様に基づく製品にあり、設計・制御・監視のノウハウ蓄積が差別化要因となる。製品ポートフォリオも広く、配電制御、監視制御、遮断器、環境対応システム、データプラットフォーム、医療機器ユニットまでをカバーする。さらに、予防保全やアフターサービス、レトロフィット、船員トレーニングを含むライフサイクルサービスを拡充しており、納入後の接点を継続できる体制を持つ。会社はGSNの海外拠点拡充と強化を掲げており、グローバル・サービス・ネットワークの活用も競争力の一部となる。市場シェアの具体的数値は提示テキスト内では確認できない。
主要顧客の一つである造船業界では、米国の通商政策などによる不透明感はあるものの、多くの手持ち工事量を抱えており、堅調に推移する見込みとする。国内設備投資は、サプライチェーン強靭化、人手不足を背景とする自動化・省力化投資、生成AI関連投資を中心に底堅く推移すると見込む。海外では欧州・アジア各国の金融緩和継続により緩やかな増加を予想する。製品面では、船舶大型化に伴いAC6600V以上の高圧配電制御システム導入が増加傾向にある。環境面では、停泊中船舶への陸電供給システムが国際標準に準拠した環境対応品として位置付けられる。規制面では、漏電遮断器の設置が電気設備の技術基準、日本電気協会の内線規程、労働安全衛生規則などに規定される。事業全体として各国・各地域の規制及び法令の適用を受けるため、法令順守が前提条件となる。
会社は中長期的な業容拡大を目指し、連結営業利益率8%以上、自己資本比率55%以上を中期目標に置く。全社方針として、営業活動の強化、設計・生産の改善活動継続による生産性及び品質レベル向上、市場ニーズを反映した新製品開発、他社との研究開発プロジェクト参画を進める。日本では、船舶用システムで環境対応ビジネス拡大、最適エネルギーマネジメントシステム、IoT及びビッグデータ活用技術の研究開発に取り組み、1隻あたりの活躍度向上を図る。産業用システムでは、配電制御システムや分散型エネルギーシステム向け製品を軸に、脱炭素に向けた新エネルギー関連制御システム、分散型電源市場、国内外の鉄道関連とプラント案件を強化する。メディカルデバイスでは製品開発力向上とビジネスパートナーとの共創力強化に注力する。サービス分野では、GSN海外拠点拡充、舶用環境対応エンジニアリング、レトロフィット、船員トレーニングの拡販を進める。機器製品では新製品拡販、海外舶用市場、新興国インフラ市場、OEM戦略強化を掲げる。研究開発では、新規格対応産業用高圧配電盤、既存高遮断容量ACBに高性能な計測・通信機能を搭載した新型気中遮断器の開発を継続する。設備投資も加美工場、八尾工場、耶馬溪製作所、テラサキ伊万里、中国及びマレーシア拠点で生産効率化、原価低減、BCP強化、新製品対応に向けて進める。
主要リスクは、第一に設備投資動向と海運造船業界への高い依存。システム製品、機器製品とも設備投資の変動影響を受け、特に船舶用配電制御システムを主要事業の一つとするため、海運造船業界の動向が業績に影響する。第二に原材料価格と為替。銅、銀、鋼材などの価格高騰や入手難、急激な為替変動は収益圧迫要因となる。第三に製品責任、法規制、災害・感染症。安全に関わる製品を扱うため故障時の責任負担リスクがあり、各国法令変更、自然災害、戦争、テロ、感染症流行による操業停止も想定する。
経営理念は「顧客第一主義」とし、顧客ニーズへの対応とエネルギー資源の有効利用を通じて社会貢献を図る。経営面では、内部統制システムの一層の強化と有効運用、法令遵守に向けた教育徹底、企業倫理に基づくCSR推進を掲げる。加えて、コーポレート・ガバナンスを強化し、透明性の高い経営と臨機応変な事業運営の両立を目指す。人的側面では、2025年3月末時点の連結従業員数は2,198人で、日本904人、アジア1,133人、ヨーロッパ161人で構成する。提出会社では労働組合が存在し、労使関係は円満かつ安定的に推移する。株主還元方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 43.5B | 10.9倍 | 0.7倍 | 1.7% | 3,340.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 69.5B | 62.9B | 59.4B |
| 営業利益 | 5.7B | 6.2B | 5.7B |
| 純利益 | 3.8B | 4.2B | 4.2B |
| EPS | 306.6 | 327.0 | 319.3 |
| BPS | — | 4,521.2 | — |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 株式会社寺崎 | 0.17% |
| 寺崎泰造 | 0.09% |
| テラサキトラスト株式会社 | 0.07% |
| 荒巻かおり | 0.06% |
| 寺崎雄造 | 0.05% |
| 株式会社芳山社 | 0.05% |
| テラサキ従業員持株会 | 0.04% |
| テラサキ共栄会 | 0.04% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.03% |
| 有限会社アーク | 0.03% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-01-13 | テラサキトラスト株式会社 | 17.67 | |
| 2025-12-17 | テラサキトラスト株式会社 | 17.67 | |
| 2025-01-06 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 5.07 |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-01-13 | TDNet | Holding change by テラサキトラスト株式会社 | — | — | ||
| 2025-12-17 | TDNet | Holding change by テラサキトラスト株式会社 | — | — | ||
| 2025-12-12 | TDNet | 自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-12-12 | TDNet | buyback: 自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付 | — | — | ||
| 2025-10-27 | TDNet | 連結子会社の解散に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-08-12 | TDNet | 2026年3月期 第1四半期決算短信補足資料 | — | — | ||
| 2025-08-12 | TDNet | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | — | — | ||
| 2025-08-12 | TDNet | earnings: 2026年3月期 第1四半期決算短信補足資料 | — | — | ||
| 2025-08-12 | TDNet | earnings: 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | — | — | ||
| 2025-06-03 | TDNet | earnings: (訂正)「2025年3月期 決算短信補足資料」の一部訂正について | — | — | ||
| 2025-06-03 | TDNet | (訂正)「2025年3月期 決算短信補足資料」の一部訂正について | — | — | ||
| 2025-05-26 | TDNet | 取締役及び執行役員の異動に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-01-06 | TDNet | Holding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | — | — |