セイコーエプソンは、プリンティングソリューションズ事業、ビジュアルコミュニケーション事業、マニュファクチャリング関連・ウエアラブル事業を主力とし、各製品の開発、製造、販売および付帯サービスを展開する。プリンティングでは、オフィス・ホーム向けインクジェットプリンター、シリアルインパクトドットマトリクスプリンター、ページプリンター、カラーイメージスキャナー、乾式オフィス製紙機、消耗品を扱う。商業・産業向けでは、インクジェットプリンター、インクジェットプリントヘッド、POSシステム関連製品、ラベルプリンター、消耗品、デジタル印刷ソフトウエアソリューションを展開する。ビジュアルコミュニケーションでは液晶プロジェクター、スマートグラスを扱う。マニュファクチャリング関連・ウエアラブルでは、産業用ロボット、ウオッチ、ウオッチムーブメント、水晶振動子、水晶発振器、水晶センサー、CMOS LSI、金属粉末、表面処理加工、PCを展開する。開発は本社研究開発部門および事業部研究開発部門が担い、生産・販売は国内外の製造・販売関係会社を中心に世界連結マネジメントのもとで推進する。
競争優位の中核は、独自技術の厚みと事業横断での活用にある。プリンティングでは、エプソン独自のマイクロピエゾ技術とドライファイバーテクノロジーを強みとし、オフィス・ホームから商業・産業まで幅広い製品群を支える。リスク記載では、インクジェットプリンターにおけるマイクロピエゾ方式について、現時点で競合他社方式に対する技術的な競争優位性があると認識する。ビジュアルコミュニケーションでは、独自のマイクロディスプレイ技術やプロジェクション技術を保有し、プロジェクターでは3LCD方式を採用する。マニュファクチャリング関連では、高度な精密メカトロニクス技術、高精度センシング技術、ソフトウエア技術、超微細・超精密加工技術、高密度実装技術を蓄積する。加えて、世界各地の製造・販売関係会社によるグローバルな供給・販売網を構築する。商業・産業プリンティングでは、優れた商品競争力と技術支援体制により、プリントヘッド外販ビジネスで高いシェアを獲得すると記載する。ホームプリンティングでは、大容量インクタンクプリンターが2010年発売以来、世界累計販売台数1億台を達成し、安定的な収益基盤として機能する。
市場環境は事業ごとに濃淡がある。プリンティングはグループ業績への影響が大きく、プリンターおよび消耗品の売上変動が経営成績に重大な影響を及ぼし得る構造を持つ。競争面では、プリンターやプロジェクターをはじめ製品全般で他社との競合激化、販売価格低下、低価格品への需要シフト、販売数量減少の可能性を抱える。技術面では、インクジェットで他社のサーマルインクジェット方式、プロジェクターでDLP方式やフラットパネルディスプレイとの競合が存在する。商業・産業プリンティングでは、印刷のデジタル化進展が追い風となる一方、完成品ビジネスは世界経済低迷やインフレによる顧客の投資意欲減退の影響を受ける。マニュファクチャリングソリューションズでは、中国メーカーとの競争が厳しい。プロジェクションでは、欧米政府の教育需要一巡とフラットパネルディスプレイによる侵食継続が逆風となる。加えて、2025年度業績予想には米国の追加関税率を織り込むなど、通商政策も経営環境の重要要素となる。
長期ビジョン「Epson 25 Renewed」のもと、「省・小・精の技術」とデジタル技術で人・モノ・情報がつながる社会の共創を掲げる。事業ポートフォリオでは、成長領域をオフィスプリンティング、商業・産業プリンティング、プリントヘッド外販、生産システムとし、経営資源を重点投下する。成熟領域はホームプリンティング、プロジェクション、ウオッチ、マイクロデバイスと位置付け、構造改革や効率化で収益性重視を徹底する。新領域はセンシング、環境ビジネスとし、新技術・新ビジネス開発に取り組む。オフィス・ホームでは、各地域でのサブスクリプションやコンテンツアプリなどのサービス展開を充実させ、顧客接点基盤を強化し、オフィス共有IJPと大容量インクタンクプリンターのシェア拡大を狙う。商業・産業では、サイネージや捺染向け高生産機の新商品投入、DTFilmやペロブスカイト太陽電池など新市場でのプリントヘッド販売拡大、周辺インクジェット技術強化を進める。さらに、デジタルフロントエンドおよびワークフローソフトウエアのリーディングカンパニーと位置付けるFiery, LLCを買収し、特に産業領域でのシナジー創出を図る。環境面では2050年に「カーボンマイナス」と「地下資源消費ゼロ」を目標に据え、商品・サービスやサプライチェーンの環境負荷低減を推進する。
主要リスクの第一は、プリンティングソリューションズ事業への依存度の高さに伴うプリンターおよび消耗品売上の変動リスクとなる。第二は、プリンター、プロジェクターなどでの競争激化による価格下落、需要シフト、数量減少リスクとなる。第三は、技術優位の毀損リスクとなる。マイクロピエゾ方式や3LCD方式に対する市場評価の変化、競合技術や革新的技術の出現が業績に影響し得る。加えて、関税政策など外部環境変化も無視できない。
リスク管理体制では、グループ全体の総括責任者を社長とし、本社主管部門がグループ共通リスクを、事業部長が事業固有リスクを担当する。リスク管理統括部門が全般をモニタリングし、是正・調整を行う。重要リスクは全社、事業、子会社の区分で特定し、定期評価と制御計画見直しを実施する。社長はリスク管理に関する重要事項を四半期ごとに取締役会へ報告する。株主還元を含む資本配分では、「Epson 25 Renewed」実現に向け、創出キャッシュを成長投資に充当したうえで、積極的な利益還元と財務体質強化を進める方針を示す。2025年度以降も、成熟領域の競争力維持・生産性向上に加え、成長領域、環境関連、デジタル基盤整備へM&Aを含めて積極投資を行う。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 729.0B | 11.6倍 | 1.3倍 | 0.0% | 1,951.5円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1362.9B | 1314.0B | 1330.3B |
| 営業利益 | 75.1B | 57.5B | 97.0B |
| 純利益 | 55.2B | 52.6B | 75.0B |
| EPS | 168.8 | 158.7 | 220.8 |
| BPS | 1,496.0 | 1,368.3 | 1,274.0 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.22% |
| 株式会社日本カストディ銀行 (信託口) | 0.09% |
| セイコーグループ株式会社 | 0.03% |
| みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行 | 0.03% |
| エプソングループ従業員持株会 | 0.02% |
| 三光起業株式会社 | 0.02% |
| STATE STREET BANK WEST CLIENT-TREATY 505234 (常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 0.02% |
| JPモルガン証券株式会社 | 0.02% |
| 第一生命保険株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 0.02% |
| 服部 悦子 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-02-20 | 株式会社みずほ銀行 | 0.02% | +0.02% |
| 2025-10-21 | 野村證券株式会社 | 9.21% | (0.12%) |
| 2025-10-06 | 野村證券株式会社 | 9.33% | +0.01% |
| 2025-09-19 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 5.86% | +0.30% |
| 2025-09-05 | 株式会社みずほ銀行 | 0.02% | N/A |
| 2025-08-07 | 株式会社みずほ銀行 | 0.03% | +0.03% |
| 2025-07-07 | 株式会社みずほ銀行 | 0.03% | N/A |
| 2025-07-03 | 野村證券株式会社 | 9.32% | +0.08% |
| 2025-06-10 | 野村證券株式会社 | 9.24% | (1.01%) |
| 2025-06-06 | 野村證券株式会社 | 10.25% | +2.29% |
| 2025-06-04 | ブラックロック・ジャパン株式会社 | 4.56% | (2.63%) |
| 2025-05-20 | ブラックロック・ジャパン株式会社 | 7.19% | +1.13% |
| 2025-05-09 | 株式会社みずほ銀行 | 0.03% | N/A |
| 2024-07-05 | 野村證券株式会社 | 7.96% | +0.34% |
| 2024-04-19 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 5.56% | (0.13%) |
| 2024-01-11 | 野村證券株式会社 | 7.62% | (0.05%) |
| 2023-12-06 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 5.69% | -- |
| 2023-11-08 | 野村證券株式会社 | 7.67% | +0.01% |
| 2023-10-19 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 5.69% | (0.27%) |
| 2023-10-16 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 4.51% | (0.56%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-13 | TDNet | 事業計画 | エプソン | 長期ビジョン「ENGINEERED FUTURE 2035」と中期経営計画 Phase1を策定 | 1,978 | -0.53% |
| 2026-02-20 | EDINET | 大量保有 | 株式会社みずほ銀行 | 大量保有 0.02% | 2,074 | +1.23% |
| 2026-02-20 | TDNet | 人事 | エプソン | 役員の異動に関するお知らせ | 2,074 | +1.23% |
| 2026-02-03 | TDNet | 決算 | エプソン | 2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) | 2,022 | +3.34% |
| 2026-02-03 | TDNet | IR | エプソン | 2025年度(2026年3月期)第3四半期 決算説明会資料 | 2,022 | +3.34% |
| 2025-11-05 | TDNet | 決算 | エプソン | 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結) | 1,922 | -3.28% |
| 2025-11-05 | TDNet | IR | エプソン | 2025年度(2026年3月期)第2四半期 決算説明会資料 | 1,922 | -3.28% |
| 2025-11-05 | TDNet | M&A | エプソン | 完全子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ | 1,922 | -3.28% |
| 2025-10-21 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 9.21% | 1,984 | +1.81% |
| 2025-10-06 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 9.33% | 1,964 | +1.35% |
| 2025-09-19 | EDINET | 大量保有 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株 | 大量保有 5.86% | 1,947 | +2.88% |
| 2025-09-05 | EDINET | 大量保有 | 株式会社みずほ銀行 | 大量保有 0.02% | 1,968 | +1.45% |
| 2025-08-07 | EDINET | 大量保有 | 株式会社みずほ銀行 | 大量保有 0.03% | 1,878 | +2.26% |
| 2025-08-05 | TDNet | 決算 | エプソン | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) | 1,940 | -3.66% |
| 2025-08-05 | TDNet | IR | エプソン | 2025年度(2026年3月期)第1四半期 決算説明会資料 | 1,940 | -3.66% |
| 2025-07-11 | TDNet | その他 | エプソン | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ | 1,884 | -0.50% |
| 2025-07-07 | EDINET | 大量保有 | 株式会社みずほ銀行 | 大量保有 0.03% | 1,856 | +0.51% |
| 2025-07-03 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 9.32% | 1,908 | -0.60% |
| 2025-06-26 | TDNet | その他 | エプソン | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | 1,863 | +1.99% |
| 2025-06-10 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 9.24% | 1,883 | +0.24% |