Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

アルプスアルパイン株式会社 (6770)

電子部品から車載モジュール、情報通信機器、サウンド、センサー、通信デバイスまで展開する電子部品大手。感性工学、独自IC設計、ソフトウェアを融合し、デジタルキャビンや融合センシングを成長軸に据える。23の国と地域に186拠点、約40,000種類を展開し、車載Tier1・Tier2の両面で販売網を持つ点が特徴。[本社]東京都大田区 [創業]1948年 [上場]1961年

1. 事業概要

アルプスアルパインは、コンポーネント事業、センサー・コミュニケーション事業、モジュール・システム事業、その他で構成する電子部品・車載機器グループ。モジュール・システム事業は2025年4月1日付でモビリティ事業へ名称変更する。主力製品は、スイッチ類、アクチュエーター、ハプティック、センサー、通信デバイス、車載モジュール、情報通信機器、インフォテインメント、ディスプレイ、サウンド等。その他にシステム開発、オフィスサービス、金融・リース、旅行業も展開する。23の国と地域に186拠点を持ち、約40,000種類の製品・サービスを車載、モバイル、民生市場向けに販売する。車載市場では日本・北米・欧州の大手自動車メーカー向け直接販売のTier1ビジネスに加え、世界の自動車部品メーカー向けTier2ビジネスも行う。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、長年研究を続けてきた感性工学を基幹技術とし、人の五感に対する心地よい直感操作と感触、快適空間の提供を価値化してきた点にある。これをヒューマンマシーンインタフェース技術として進化させ、さらにモビリティ事業のソフトウェア、センサー事業で培った独自IC設計技術と融合する構想を示す。研究開発面では、76年間で培った独自のコア技術を深耕する「縦のI型」と、広範なデバイスや技術をシステムに仕上げる「横のI型」を組み合わせた革新的「T型」企業への進化を掲げる。コンポーネント事業では、業界トップの品揃え、高い品質・生産力を優位性として明示し、高シェア維持を目指す。アクチュエーターではSMA技術を用いた新製品・新用途開発に取り組み、長期的な技術優位性と市場競争力の確保を狙う。車載ではTier1とTier2の両面で顧客接点を持つことが、採用機会と市場アクセスの広さにつながる。

3. 市場環境

事業環境はグローバル競争の激化が続く。足元では米国発動の追加関税等の地政学リスクにより不確実性が高く、短期の関税対応と中長期のサプライチェーン見直しが重要課題となる。車載市場では自動運転や電動化、車室内の電子化が進み、インフォテインメントシステムやデジタルキャビンの開発が加速する。近年は中国資本企業の躍進があり、日本・欧米企業も技術開発と市場拡大を強化しており、競争は一段と厳しい。モバイル市場では技術のコモディティ化により競合参入が進み、コスト対応力とコア技術を活かす新製品開発が求められる。海外売上高比率が高く、景気変動、為替、物流費、原材料・エネルギーコスト、輸出入規制の影響を受けやすい構造を持つ。

4. 成長戦略

長期企業ビジョン2035として「人の感性に寄り添うテクノロジーで未来をつくる」を掲げる。成長の核として、マルチモーダルな高度化した融合センシングデータの提供を進め、モビリティ市場のデジタルキャビンでの活用に加え、ロボティックスや高齢化・少子化による社会課題解決に貢献する市場へ製品・技術を展開する方針を示す。2025年4月から2028年3月までの中期経営計画2027では、高付加価値の追求、次の事業の仕込み、経営基盤の強化を基本方針に据える。具体策として、売上成長主義から脱却しROIC経営を開始し、高付加価値製品であるデジタルキャビンへのシフト、不採算製品の縮小、製品ラインアップの絞り込みを進める。事業ポートフォリオ上は、コンポーネントを収益基盤の維持・拡大、センサー・コミュニケーションを成長領域、モビリティを改善による収益体質の良質化と位置づける。目標として、2027年3月期でPBR1倍以上、2028年3月期にROE10%達成を掲げる。研究開発では、センサー領域への戦略投資を計画し、デジタルキーシステムを車載エッジ端末、センサー、デジタルキーサーバーを含む標準化システムとして開発する。自動車以外にもパーソナルモビリティー、オフィス、住宅向け解錠・施錠ソリューションへ展開を図る。

5. リスク

主要リスクは3点挙げられる。第1に、ビジョン2035と中期経営計画2027の前提が想定どおりとならない場合、成長戦略の実施や目標達成が困難となる点。第2に、自動車やスマートフォン分野で技術革新が速く、既存製品の陳腐化、価格下落、顧客ニーズ変化への対応遅れが業績に影響し得る点。第3に、地政学・経済安全保障リスクとして、関税引き上げ、サプライチェーン混乱、為替変動、顧客生産計画の変動、特定部品の供給停滞が収益を圧迫し得る点。加えて、製品品質、固定資産の減損、M&Aや事業再構築の不確実性も開示する。

6. ガバナンス

リスク管理部門を設置し、各種委員会・会議を通じて主要リスクごとに低減施策とBCPを策定する体制を敷く。重大な自然災害やサイバー攻撃等の危機発生時には、社長を本部長とする危機対策本部を設置し、早期復旧と損害最小化を図る。中期経営計画2027の各施策には主管・担当役員を充て、執行役員会と取締役会で進捗をモニタリングする。ESG面では、環境価値の高い製品創出、インターナルカーボンプライシング導入、GHG排出量削減、省エネ、廃棄物削減、再生材利用、再資源化を推進する。株主還元方針に関する具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W240 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
451.8B 14.4倍 0.9倍 2.9% 2,171.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1045.0B 1019.5B 1010.0B
営業利益 48.5B 42.0B 37.0B
純利益 30.0B 26.9B 21.0B
EPS 150.4 134.8 104.5
BPS 2,293.7

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.20%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.09%
株式会社エスグラントコーポレーション0.08%
株式会社シティインデックスイレブンス0.08%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.03%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.02%
大樹生命保険株式会社0.02%
日本生命保険相互会社0.01%
JP MORGAN CHASE BANK 385781   (常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-05-21三井住友信託銀行株式会社 8.01
2025-11-26株式会社エスグラントコーポレーション 10.79
2025-11-18株式会社エスグラントコーポレーション 12.03
2025-11-12株式会社エスグラントコーポレーション 13.22
2025-10-06株式会社エスグラントコーポレーション 14.42
2025-09-19三井住友信託銀行株式会社 7.9
2025-06-24株式会社エスグラントコーポレーション 18.23
2025-04-25株式会社エスグラントコーポレーション 17.21
2025-04-15株式会社エスグラントコーポレーション 16.52
2025-03-06株式会社エスグラントコーポレーション 15.48
2024-12-06株式会社エスグラントコーポレーション 15.03
2024-11-08株式会社エスグラントコーポレーション 14.49
2024-09-24野村證券株式会社 8.2
2024-09-20株式会社エスグラントコーポレーション 13.35
2024-08-22野村證券株式会社 8.01
2024-06-20野村證券株式会社 7.27
2024-05-22野村證券株式会社 6.67
2024-05-14株式会社エスグラントコーポレーション 12.59
2024-05-07株式会社エスグラントコーポレーション 11.32
2024-04-25株式会社エスグラントコーポレーション 10.08

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-05-27TDNet(訂正)「剰余金の配当に関するお知らせ」の一部訂正について
2026-05-21TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2026-01-27TDNet資本業務提携解消・業務提携へ移行のお知らせ
2025-11-26TDNetHolding change by 株式会社エスグラントコーポレーション
2025-11-18TDNetHolding change by 株式会社エスグラントコーポレーション
2025-11-12TDNetHolding change by 株式会社エスグラントコーポレーション
2025-10-06TDNetHolding change by 株式会社エスグラントコーポレーション
2025-09-29TDNetbuyback: 自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果及び自己株式取
2025-09-29TDNet自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果及び自己株式取得終了に関するお知
2025-09-26TDNet自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ
2025-09-26TDNetbuyback: 自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ
2025-09-19TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2025-09-04TDNet自己株式取得状況に関するお知らせ
2025-09-04TDNetbuyback: 自己株式取得状況に関するお知らせ
2025-07-28TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-07-28TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-07-04TDNet自己株式取得状況に関するお知らせ
2025-07-04TDNetbuyback: 自己株式取得状況に関するお知らせ
2025-06-25TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-06-25TDNetbuyback: 社員持株会を通じた株式付与としての自己株式の処分に関するお知らせ