Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

日本電波工業株式会社 (6779)

日本電波工業は、水晶振動子、水晶発振器、人工水晶、水晶片、応用機器を一貫製造販売する水晶デバイス専業メーカー。国内外の製造委託先と地域販売子会社を組み合わせたグローバル供給網を構築。車載、移動体、産機、防衛・宇宙、光学を重点市場とし、超低ジッタ発振器やQCMなど高信頼・高付加価値品の拡大を進める。[本社]東京都渋谷区 [創業]1948年 [上場]1963年

1. 事業概要

日本電波工業グループは、当社、国内子会社2社、国内関連会社2社、海外子会社10社の計15社で構成し、水晶振動子、水晶発振器、その他の水晶デバイス、応用機器、人工水晶、水晶片などの水晶関連製品の一貫製造と販売を手掛ける。主力の水晶振動子・水晶発振器は当社が製造販売しつつ、国内では古川エヌ・デー・ケー、函館エヌ・デー・ケー、海外ではASIAN NDK CRYSTAL SDN.BHD.、蘇州日電波電子工業有限公司に製造を委託する体制を敷く。販売面では北米、東南アジア、欧州、香港・台湾・中国華南、中国、台湾に販売子会社を配置し、地域密着で展開する。対象市場は車載、移動体、産機、光学、特機に広がり、周波数の制御・選択・検出に関連する製品の専業メーカーとして高信頼性商品を供給する。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、水晶関連製品の一貫製造体制と、高信頼性を軸とする専業メーカーとしての技術蓄積にある。研究開発では狭山事業所を中心に、次世代の周波数制御・選択・検出デバイスの開発と、その核となる設計技術、プロセス技術の研究を推進する。製品面では、車載安全用途向け3225サイズ差動出力水晶発振器NP3225SAA、+125℃動作かつ~100MHz対応の2016サイズTCXO NT2016SHC、0.8×0.6mmサイズ超小型水晶振動子NX0806AA、業界最高レベルの小型・低位相ジッタ差動出力水晶発振器NP2520SAB、光伝送モジュール向け業界最小クラス2016サイズ差動出力水晶発振器NP2016SAなどを開発完了として列挙する。光学市場では水晶原石とコーティング技術を活用し、プロ仕様カメラ市場でトップシェアを維持する方針を明示する。産機市場では主要クラウド/サーバーベンダーのリファレンス認定を通じて発振器分野でポジションを確立すると記載し、顧客認定が参入障壁として機能する構図を示す。さらに、JAXAとの共同研究で確立した技術を宇宙・QCM分野から地上用途へ展開する点も差別化要素となる。

3. 市場環境

水晶業界は競争が大変厳しく、想定以上の価格下落や競争優位を維持できないリスクを会社自身が認識する。競争力維持には多額の研究開発と設備投資が必要とされ、設備投資は需要対応、新製品・新技術開発、省力化、品質向上を目的に実施する。需要面では、5G/6G、ADAS、IoT、AIの進展が水晶デバイス需要を押し上げ、通信市場では小型化、高周波化、高精度化、低位相雑音化への要求が強まる。産機市場では生成AI普及に伴うデータセンターの高速・大容量化が進み、800G~1.6Tクラスの高速光インターコネクト向け超低ジッタ発振器の重要性が高まる。加えて、グローバル展開企業として輸出入規制、国家安全保障、特許、環境、為替管理など各国規制の影響を受ける。

4. 成長戦略

2025年度を初年度とする3か年の中期経営計画では、「Five Pillars + One」構想を掲げる。車載市場では競争が活発な中でコスト改善、とくに中国向けコスト削減策を通じてグローバルシェア維持を図る。移動体市場ではGPS性能を大幅に改善した製品や多出力水晶発振器への新製品開発投資を進め、高付加価値化と利益向上を狙う。MEMS対抗品の早期開発も打ち出す。産機市場では主要クラウド/サーバーベンダーのリファレンス認定を足場に、次世代製品を投入し、AIサーバーに不可欠なタイミング・サプライヤーとして成長軸拡大を目指す。タイミングデバイス市場で重要なIC開発能力の増強に向け、英国にエンジニアリングセンターを設置する。防衛市場では無線通信技術を活かし新拠点追加で開発力を強化し、宇宙・QCM市場ではJAXA共同研究技術の地上展開、半導体製造装置向けソリューション化、データ蓄積を通じたデータビジネスを意識した新ビジネスモデル構築を進める。光学市場ではオンリーワン製品投入によりポジション構築を狙う。長期技術戦略としては、マーケティング部門新設、営業による顧客ヒアリング、新事業推進チームによる大学・研究機関・ベンチャー連携、知財部門のIPランドスケープ手法による特許分析を組み合わせ、長期市場ニーズの仮説検証体制を整える。

5. リスク

主要リスクとして、第一に水晶業界の競争激化と価格下落リスクを抱える。研究開発や設備投資の前提が崩れた場合、投資回収不能や機会損失につながる。第二に、各国の公的規制リスクを抱える。輸出入規制、国家安全保障、独占禁止、特許、環境関連法令の変更は事業停止や対応コスト増加を招く可能性がある。第三に、情報セキュリティ、デカップリング、製品軍事利用風評、気候変動、関係会社管理、業界再編を重点管理リスクとして識別し、モニタリングを実施する。

6. ガバナンス

リスク管理面では、リスク管理委員会を設置し、重要施策を阻害するリスクへの対応体制を整備する。重点管理リスクごとに対応を明確化し、リスク管理計画を策定して実施・監視する。人的基盤では連結従業員2,334名を擁し、研究開発人員を管理部門に含めて運営する。労働組合は1959年結成の日本電波工業労働組合があり、電機連合に加盟し、労使関係は安定と記載する。一方、取締役会構成や社外取締役比率、資本政策、配当方針などの詳細な株主還元方針は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W12A | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
73.9B 32.0倍 2.3倍 0.9% 3,195.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 53.4B
営業利益 4.0B 3.4B 3.2B
純利益 2.3B 2.1B 1.7B
EPS 99.9 89.7 73.8
BPS 1,392.1

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.14%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.06%
SIX SIS LTD.(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.04%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.03%
株式会社りそな銀行0.03%
竹 内 敏 晃0.03%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.03%
株式会社埼玉りそな銀行0.03%
RE FUND 107-CLIENT AC(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.02%
BANK JULIUS BAER AND CO. LTD. SG FAO WILL FIELD CAPITAL PTE. LTD.(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-04-07アセットマネジメントOne株式会社 0.08
2026-02-05野村アセットマネジメント株式会社 4.68
2025-11-06野村アセットマネジメント株式会社 5.71
2025-11-04株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.62
2025-10-21三井住友DSアセットマネジメント株式会社 3.91
2025-10-07アセットマネジメントOne株式会社 0.07
2025-09-22アセットマネジメントOne株式会社 0.05
2025-02-07アセットマネジメントOne株式会社 0.03
2025-01-10アセットマネジメントOne株式会社 0.06
2024-12-23アセットマネジメントOne株式会社 0.09
2024-11-07三井住友DSアセットマネジメント株式会社 5.08
2024-09-05三井住友信託銀行株式会社 4.97
2024-08-22野村アセットマネジメント株式会社 3.64
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.66
2024-07-22野村アセットマネジメント株式会社 5.06
2024-07-22アセットマネジメントOne株式会社 0.1
2024-07-04三井住友信託銀行株式会社 6.12
2024-06-06三井住友信託銀行株式会社 7.67
2024-04-23三井住友信託銀行株式会社 8.93
2024-04-22三井住友信託銀行株式会社 10.14

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-07TDNetHolding change by アセットマネジメントOne株式会社
2026-02-25TDNet従業員持株会支援信託ESOPの導入及び詳細決定に関するお知らせ
2026-02-05TDNetHolding change by 野村アセットマネジメント株式会社
2025-11-06TDNetHolding change by 野村アセットマネジメント株式会社
2025-11-04TDNetHolding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
2025-10-21TDNetHolding change by 三井住友DSアセットマネジメント株式会社
2025-10-07TDNetHolding change by アセットマネジメントOne株式会社
2025-09-22TDNetHolding change by アセットマネジメントOne株式会社
2025-03-26TDNet役員人事内定に関するお知らせ
2025-02-07TDNetHolding change by アセットマネジメントOne株式会社
2025-01-10TDNetHolding change by アセットマネジメントOne株式会社
2024-12-23TDNetHolding change by アセットマネジメントOne株式会社
2024-11-07TDNetHolding change by 三井住友DSアセットマネジメント株式会社
2024-09-05TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2024-08-22TDNetHolding change by 野村アセットマネジメント株式会社
2024-07-29TDNetHolding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
2024-07-22TDNetHolding change by 野村アセットマネジメント株式会社
2024-07-22TDNetHolding change by アセットマネジメントOne株式会社
2024-07-04TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2024-06-06TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社