名古屋電機工業グループは、当社、連結子会社1社、持分法非適用関連会社3社で構成し、情報装置システムの製造・販売を主力とする。主要製品は、ITS(高度道路交通システム)の開発分野に関わる道路交通関連システムにあり、「情報収集」から「情報処理」「情報提供」までを担う製品群を中核に据える。具体的には、LED式情報(道路・河川等)システム、トンネル防災システム、移動情報車・車載標識、散光式警光灯、駐車場案内システム、気象・防災監視システム、可変規制標識システム、「道の駅」情報提供システム、保守管理等を展開する。子会社インフォメックス松本はGPSソーラー式信号機、LED標示機等と保守管理等を担う。道路管理者向けの公共インフラ案件に深く関与し、製品供給に加えて施工・保守まで含む事業運営を行う。
競争優位の源泉は、道路交通情報装置分野での長い事業蓄積、独自技術、特許、許認可、施工・保守を含む総合対応力にある。沿革上、1966年に日本初の遠隔操作による電光情報盤を開発し、建設省岐阜国道工事事務所へ第1号機を納入した実績を持つ。リスク記載では、当社グループを情報装置事業のパイオニアと位置付け、独自技術を確保・維持し、特許等も保有すると明記する。加えて、情報装置事業の遂行には建設業許可が必要にあり、特定建設業許可として電気工事業、電気通信工事業、一般建設業許可としてとび・土木工事業、鋼構造物工事業、機械器具設置工事業、消防設備工事業を保有する。これら許認可と長年の施工実績は新規参入の障壁として機能する。製品単体ではなく、情報収集から処理、提供、さらに保守管理まで一貫して担う体制も差別化要因となる。市場シェアの具体数値は提示テキスト内では確認できない。
事業環境は、公共事業が底堅く推移する一方、道路建設などの新規投資が減少し、維持更新需要へシフトする局面にある。加えて、近年甚大化する自然災害への防災対策、交通環境下の安全確保といった社会課題への対応が急務となる。エンドユーザーは国土交通省、各高速道路会社、地方公共団体等の道路管理者が中心にあり、官公庁が事業主となる公共事業への依存度が高い。販売は各事業体の入札での落札が前提となるため、入札制度、受注競争、政府の道路整備方針や財政政策の影響を受けやすい構造を持つ。一方で、インフラ維持更新、防災・減災、環境負荷低減、自動運転対応といったテーマは需要創出余地を持つ。競争環境については、類似製品との競争激化や入札価格下落の可能性が示される。
中長期では、情報板メーカーから道路交通安全を守る総合設備企業への変容を掲げ、ソリューション創出型企業への進化を目指す。経営指標として、売上高220億円、営業利益率10%以上、新システム販売比率10%以上、ROE10%以上、配当性向30%以上を設定し、PBR1倍以上を目指す。成長投資面では、研究開発を経営戦略本部主導で進め、ドメイン拡大、次の柱の構築、成長投資の積極推進を掲げる。重点分野は3つあり、第1にインフラ大規模修繕の現場ニーズを取り込む「省力化・安全化ソリューション」、第2にIoTセンサーなどを活用し必要な情報を必要な人へタイムリーに提供する「防災・減災ソリューション」、第3に機器再利用やソフトソリューションで環境負荷を低減する「DX・GXソリューション」を推進する。さらに、自動運転社会に対応したソリューション探索、他社との連携、オープンイノベーション活性化を進める。設備投資では新たな事業機会の取込み、技術提案の活性化、生産能力拡充を図る。資本業務提携先として日本信号、日本セック、第一実業との関係が沿革で確認できる。
主なリスクは3点に整理できる。第1に官公庁依存と入札制度リスクがある。公共事業への依存度が高く、入札手続き上の不備や制度変更、価格競争激化が受注と収益性に影響する。第2に許認可と供給網リスクがある。建設業許可の更新や法令順守が事業継続の前提となり、加えて物資不足や原材料価格上昇、長納期化が採算と納期に影響する。第3に自然災害、品質、情報セキュリティのリスクがある。生産拠点被災、製品欠陥や施工事故、機密情報漏洩は信用毀損や損害賠償につながる可能性を持つ。
リスク管理面では、方針および重要事項の決定を担う最高機関としてリスク管理・コンプライアンス委員会を設置し、グループ全体のリスク情報を一元管理する。委員会は隔月開催とし、リスク状況と対策の有効性を評価し、その結果を取締役会へ報告する体制を採る。株主還元方針については、経営指標として配当性向30%以上を設定し、PBR1倍以上を目指す姿勢を示す。人材基盤では、提出会社の平均勤続年数が長く、技術者育成に向けて研修と実務経験の連携を進める。労働組合は1975年結成で、労使関係は概ね良好と記載する。取締役会構成など詳細な機関設計は提示テキスト内では確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 7.8B | 6.4倍 | 0.6倍 | 0.1% | 1,210.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 17.3B | 17.6B | 18.0B |
| 営業利益 | 2.8B | 2.3B | 2.5B |
| 純利益 | 2.2B | 1.7B | 1.6B |
| EPS | 188.2 | 143.5 | 136.7 |
| BPS | 1,909.4 | 1,772.4 | 1,624.4 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 有限会社名電興産 | 0.09% |
| 名古屋電機工業社員持株会 | 0.07% |
| 服部哲二 | 0.07% |
| 株式会社三菱UFJ銀行 | 0.04% |
| 日本信号株式会社 | 0.04% |
| 福谷桂子 | 0.03% |
| 福谷曜 | 0.03% |
| 牧野弘和 | 0.02% |
| 第一実業株式会社 | 0.02% |
| 河田優里 | 0.02% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-01-30 | TDNet | 決算 | 名古屋電機工業 | 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 1,180 | +2.37% |
| 2026-01-30 | TDNet | 配当・還元 | 名古屋電機工業 | 中期経営計画期間の株主還元方針の変更に関するお知らせ | 1,180 | +2.37% |
| 2025-11-25 | TDNet | IR | 名古屋電機工業 | 2026年3月期 中間期 決算説明資料 | 1,186 | +0.25% |
| 2025-10-31 | TDNet | 決算 | 名古屋電機工業 | 2026年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 1,210 | -0.99% |
| 2025-10-14 | TDNet | 業績修正 | 名古屋電機工業 | 2026 年3月期 第2四半期(中間期)の業績予想の修正に関するお知らせ | 1,271 | -1.57% |
| 2025-07-31 | TDNet | 決算 | 名古屋電機工業 | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 1,178 | -0.68% |
| 2025-07-31 | TDNet | その他 | 名古屋電機工業 | 従業員向け株式報酬制度の導入に伴う自己株式の処分に関するお知らせ | 1,178 | -0.68% |
| 2025-07-31 | TDNet | M&A | 名古屋電機工業 | 従業員向け株式報酬制度における株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ | 1,178 | -0.68% |
| 2025-06-24 | TDNet | 人事 | 名古屋電機工業 | 取締役及び執行役員人事に関するお知らせ | 1,088 | +0.55% |
| 2025-06-24 | TDNet | その他 | 名古屋電機工業 | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | 1,088 | +0.55% |