TOA株式会社は、子会社28社、関連会社1社を含む計30社で構成する企業グループとして、音響分野と映像分野を中心に製造、販売および関連事業を展開する。セグメントは日本、アジア・パシフィック、欧州・中東・アフリカ、アメリカ、中国・東アジアの5区分で構成する。日本では、当社が企画・開発した製品を基軸に、アコース㈱、PT. TOA GALVA INDUSTRIES.、得洋電子工業股份有限公司が音響製品、タケックス㈱が映像製品、TOA VIETNAM CO.,LTD.が音響・映像製品の開発・製造を担う。販売は当社とTOAエンジニアリング㈱が担い、同社はエンジニアリング支援と鉄道車両関連事業も展開する。㈱ジーベックはソフト企画制作や音響ホール・スタジオ等の管理運営を担い、PA-Vox Holding B.V.は空港施設、航空業界向け放送システムソリューションの開発・販売機能を有する。国内は代理店経由、海外は主に現地販売子会社経由で販売する体制を採る。
競争優位の中核は、当社が強みとして明示する「音の報せる力」と、それを支える音の明瞭化技術、音と映像の遠隔伝送・制御技術、各現場環境に応じて顧客体験へ最適化するエンジニアリング・ノウハウにある。単体製品販売にとどまらず、屋内外の各種環境や人々の多様性に応じた「聴こえる音、聴き取り易い音」を提供してきた蓄積が、パブリック空間向けソリューションの基盤となる。研究開発面では273名の開発関連人員を擁し、非常用放送設備「FS-A2500シリーズ」、コンパクトスピーカー「Fシリーズ」、デジタル会議システム「TS-D1100シリーズ」、ネットワーク監視の「TRIFORAシリーズ」、高解像度防犯の「4メガAHDカメラシリーズ」など具体的な商品群を継続投入する。TRIFORAシリーズのネットワークレコーダーには業界初の「PoEオートリブート機能」を搭載すると記載し、商品差別化の一端を示す。加えて、各地域・マーケットに根差した活動を進めてきたグローバル販売網と、企画・開発、生産、販売の機能分担体制が参入障壁として作用する。
当社は自社の事業領域を「Public Safety」「Public Communication」「Public Space Design」と位置付ける。対象市場は、人々の集まりであるパブリック空間にあり、安心・信頼・感動の体験価値が重視される領域となる。会社は、今後のパブリック空間が多様化・複合化し、用途・目的が日々変化すると認識し、それに応じた最適な音環境をタイムリーに提供する必要性を示す。海外市場の開拓と海外生産を積極化しており、景気変動、為替、政治情勢、法制度変更の影響を受けやすい事業環境に置かれる。規制面では、提示テキスト内で個別の許認可障壁の詳細は確認できない一方、非常用放送設備や空港・鉄道向け放送システムなど、信頼性や継続運用が重視される用途に展開する点が読み取れる。
2030年を見据えた経営ビジョンとして「Dr. Sound -社会の音を良くするプロフェッショナル集団- になる」を掲げる。成長の方向性は、カメラ端末のエッジセンシングや各種官民データの活用のもと、エンジニアリング・ノウハウとAI技術を組み合わせ、最適なソリューションやコンテンツ提供の自動化・自律化を進める点にある。さらに、パブリック空間の音と人々にもたらす効果の相関を実証し、ノウハウを蓄積することで、「つながるビジネス」を進化させる方針を示す。中期経営基本計画フェーズ2では、フェーズ1で進めた収益力と競争力の向上、成長基盤の構築、新成長分野の探索と創造の成果を発揮し、付加価値拡大と収益基盤強化を図る。次期には2025年4月からDX本部を設置し、全社業務の自動化・効率化を推進する。サプライチェーン管理の拡大、デジタルマーケティングによるデマンド創出、集客ノウハウの一元管理も進める。商品面では、ネットワーク技術とオープン規格を活用した新たなコミュニケーションシステムの発売を予定し、大阪・関西万博での取組み成果のフィードバックも行う。2026年3月期を最終年度とした計画では、連結売上高52,000百万円、連結営業利益4,500百万円、ROIC6~7%を経営指標に設定していたと記載する。
主なリスクは3点に整理できる。第1に海外活動リスクにあり、海外市場開拓と海外生産の拡大に伴い、各国景気後退、需要縮小、政治情勢、法制度変更、テロや戦争などの社会的混乱の影響を受ける。第2に為替リスクにあり、外貨建て輸出入取引と海外子会社の換算影響が業績と財政状態を左右する。第3に研究開発・調達リスクにあり、新商品継続投入が必要な事業特性上、研究開発成果の不確実性や高度人材の確保・育成の成否が成長に影響する。加えて、原材料や半導体を含む電子部品の調達難、価格高騰、情報セキュリティ事故も重要なリスクとなる。
ガバナンス面では、法的リスクについて法務部門が一括管理し、必要に応じて取締役会および監査役会へ報告する体制を敷く。情報セキュリティでは、情報セキュリティ委員会を中心に、基本方針に基づく全社的マネジメント、従業員教育、運用状況評価を継続実施し、事故発生時には対策本部を設置して迅速対応する方針を示す。人材面では、積極的対話、多様性を活かす配置と仕組みづくり、安心して働ける環境整備、デジタル人材育成を推進する。株主還元方針については、提示テキスト内では確認できない。沿革上の本社は神戸市中央区、創業は1934年、上場は1977年の大阪証券取引所市場第二部となる。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 61.9B | 23.1倍 | 1.1倍 | 0.0% | 1,814.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 50.6B | 48.8B | 45.1B |
| 営業利益 | 3.6B | 3.0B | 1.7B |
| 純利益 | 2.4B | 2.0B | 1.8B |
| EPS | 78.7 | 62.6 | 54.5 |
| BPS | 1,646.5 | 1,549.9 | 1,437.6 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| TOA取引先持株会 | 0.09% |
|  日本マスタートラスト信託銀行  株式会社(信託口) | 0.09% |
| 公益財団法人神戸やまぶき財団 | 0.07% |
| 株式会社三菱UFJ銀行 | 0.05% |
| シスメックス株式会社 | 0.05% |
| 井 谷 憲 次 | 0.05% |
| 公益財団法人中谷財団 | 0.04% |
| 株式会社三井住友銀行 | 0.04% |
| 国立大学法人京都大学 | 0.03% |
| TOAグループ従業員持株会 | 0.03% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-12-22 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 5.30% | +5.30% |
| 2025-09-16 | 富永 浩司 | 7.86% | +1.01% |
| 2025-05-26 | 井谷 憲次 | 4.54% | (0.77%) |
| 2025-05-08 | 井谷 憲次 | 4.54% | +1.54% |
| 2024-07-29 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 6.87% | (0.24%) |
| 2024-02-22 | ダルトン インベストメンツ インク | 0.00% | (6.23%) |
| 2024-02-08 | ダルトン インベストメンツ インク | 6.23% | -- |
| 2024-01-11 | ダルトン・インベストメンツ・エルエルシー | 6.23% | +0.11% |
| 2023-10-04 | ダルトン・インベストメンツ・エルエルシー | 6.12% | +1.00% |
| 2022-07-08 | ダルトン・インベストメンツ・エルエルシー | 5.12% | (1.02%) |
| 2022-05-13 | ダルトン・インベストメンツ・エルエルシー | 6.14% | (1.08%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-18 | TDNet | 業績修正 | TOA | 業績予想の修正および期末配当予想の修正(増配)に関するお知らせ | 1,794 | — |
| 2026-03-18 | TDNet | 人事 | TOA | 役員人事に関するお知らせ | 1,794 | — |
| 2026-02-16 | TDNet | 人事 | TOA | 当社米国子会社における資金流出事案に関する社内調査結果および再発防止策の策定ならびに役員報酬の一部自 | 1,823 | -1.26% |
| 2026-02-03 | TDNet | 決算 | TOA | 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 1,667 | +5.04% |
| 2026-01-16 | TDNet | 資本政策 | TOA | 第三者割当増資における発行株式数の確定に関するお知らせ | 1,710 | -0.53% |
| 2025-12-22 | EDINET | 大量保有 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 大量保有 5.3% | 1,607 | -1.93% |
| 2025-12-16 | TDNet | その他 | TOA | 処分価格および売出価格等の決定に関するお知らせ | 1,645 | -3.34% |
| 2025-12-08 | TDNet | 資本政策 | TOA | 自己株式の処分および株式売出しならびに新株式発行に関するお知らせ | 1,667 | -6.60% |
| 2025-11-04 | TDNet | 決算 | TOA | 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) | 1,313 | +22.85% |
| 2025-11-04 | TDNet | 業績修正 | TOA | 配当方針の変更、剰余金の配当(中間配当)および期末配当予想の修正(増配)に関するお知らせ | 1,313 | +22.85% |
| 2025-11-04 | TDNet | その他 | TOA | 長期経営戦略「NEXT100 TOA」および中期経営基本計画(概要)に関するお知らせ | 1,313 | +22.85% |
| 2025-09-16 | EDINET | 大量保有 | 富永 浩司 | 大量保有 7.86% | 1,195 | -0.08% |
| 2025-08-04 | TDNet | 決算 | TOA | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 1,046 | +5.54% |
| 2025-08-04 | TDNet | その他 | TOA | 2026年3月期業績予想(修正なし)に関するお知らせ | 1,046 | +5.54% |
| 2025-07-30 | TDNet | その他 | TOA | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ | 1,035 | +1.35% |
| 2025-07-16 | TDNet | その他 | TOA | 当社米国子会社における資金流出事案に関するお知らせ | 995 | +0.50% |
| 2025-07-15 | TDNet | その他 | TOA | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | 1,001 | -0.60% |
| 2025-05-26 | EDINET | 大量保有 | 井谷 憲次 | 大量保有 4.54% | 998 | -0.30% |
| 2025-05-08 | EDINET | 大量保有 | 井谷 憲次 | 大量保有 4.54% | 1,003 | +2.89% |
| 2024-07-29 | EDINET | 大量保有 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー | 大量保有 6.87% | — | — |